国際交流員連載コーナー「チャオ十日町!」

更新日:2024年04月10日

チャオ十日町のロゴと国際交流員の顔写真

「市報とおかまち」で毎月連載中の「チャオ十日町!」。イタリアから十日町市へやってきた国際交流員のマッテオさんが、コモ市との姉妹都市交流事業や十日町市での日常体験、イタリアの文化などを紹介していきます。

日々の活動はインスタグラムでも更新中です。

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令和6年4月10日号「越後松代冬の陣に参加してきました」

先月、「第34回越後まつだい冬の陣 のっとれ!松代城」に参加してきました。知人からこのイベントの話を聞いて、私はすぐに参加を決めました。なぜかというと、子供の頃にイタリアで日本のテレビ番組「風雲!たけし城(TBS)」をよく見ていて、私もその番組に参加したいと思っていたからです。「のっとれ!松代城」にも障害物やお城などの共通点があるので挑戦することにしました。

当日は新雪が降っていて、とてもいい雰囲気。しかし、全長4.5キロメートルのコースを甘く見ていました。雪の中を走り、坂を上ることは想像以上に苦しかったです。結果は231人中、42位。思いのほか高順位で嬉しかったのですが、もう少し練習していればもっといい結果を出せたかな。一生の思い出になりました。

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大きな雪壁を乗り越える「砦越え」(写真左が私)

令和6年3月10日号「十日町市で開催しているイタリア料理教室」

皆さん、こんにちは!国際交流員のマッテオです。冬の幕が下がりつつあり、だんだんと暖かくなってきましたね。十日町市へ移住してからもう半年以上が経ちました。皆さんのおかげで仕事をしながら、楽しく過ごせています。

今日は毎月開催しているイタリア料理教室について紹介します。昨年11月から始めて、これまでに「アサリのヴォンゴレ」、「スップリ(ローマ風ライスコロッケ)」、「かぼちゃのラザニア」、「きのこのリゾット」を作りました。皆さんが自宅でも作れるように、主に市内のスーパーで買える食材を使っていますが、時には私がイタリアから持ってきた材料も紹介しています。参加者の皆さんとのおしゃべりも楽しく、イタリア料理に興味を持っていただけて嬉しいです。4月20日(土曜日)に開催する料理教室は「ミートソースパスタ」を作りますので、ぜひ参加してください!(詳細や申し込みは20ページを確認)

チャオ十日町

イタリア料理にオリーブオイルとニンニクは欠かせません。とてもいい匂いです。

令和6年2月10日号「イタリアのコモ市へ行ってきました!」

クリスマスのためにイタリアへ帰国していた間に、初めてコモ市を訪れました。クリスマスのコモは、イルミネーションを見ながら散歩するだけで楽しくて、天気にも恵まれて素敵な一日を過ごせました。また、姉妹都市交流の関係者の皆さんから温かい歓迎をしていただき、一緒に食事をしました。

コモ市はコモ湖の湖畔に位置していることから、ローマ時代から商売や軍事のための戦略的な地域とされてきました。絹製品の産地としても名高く、19世紀の後半にはロンバルディア州の産業化により、ヨーロッパの中でも輸出の主要都市になりました。そしてこの絹が、着物の産地である十日町市との掛け橋となり、1975年に姉妹都市交流が始まったのです。その後も5年ごとに両市の使節団が訪問するなど、さまざまな交流が続いています。2025年の2月27日には、なんと50周年を迎えます!素晴らしいですね。

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コモ・サン・ジョヴァンニ駅を出てすぐの「十日町通り」。姉妹都市交流10周年を記念して1986年に誕生しました。

令和6年1月10日号「イタリアのお正月を紹介します」

Buon(ブオン) anno(アンノ)! (明けましておめでとう!)

日本と同じように、イタリアでもお正月は大切な行事の一つです。大晦日は家族や友人が集まり、一緒に食事をしながら年が明けるのを待ちます。0時になる直前にテレビをつけて、大声でカウントダウンを行い、年が明けたらスプマンテで祝杯してお祝いします。一度、日本の正月を経験したことがありますが、年越しの瞬間も街中が静かで驚きました。イタリアでは各家庭で花火を打ち上げたり、爆竹を鳴らしたり、お祭り騒ぎです。

イタリアのお正月料理と言えば、「コテキーノ」と「レンズ豆」が欠かせないでしょう。コテキーノは大きな豚肉のソーセージで、レンズ豆と一緒に食べます。レンズ豆は形が金貨に似ていることからお金の象徴であり、食べれば食べるほどお金持ちになると言われています。

チャンピーノの年越しで打ち上げられる花火

私の地元チャンピーノの年越し。自宅のバルコニーから街を眺めると、あちこちから花火が上がっています。

令和5年12月10日号「イタリアのクリスマスを紹介します」

クリスマスは、イタリア人にとって1年中でも重要な祝祭の一つで、12月24日のクリスマスイブから早くもお祝いが始まります。家族と親戚が集まり、25日のクリスマスを出迎えるまで、楽しく夕食会をして過ごします。0時になったらプレゼントを交換し、信仰者は深夜のミサに参列するために教会へ行きます。

クリスマスの伝統的なごちそうといえば「パネットーネ」や「パンドーロ」という甘いパン。パネットーネは砂糖漬けのフルーツとレーズンが入っていて、パンドーロ粉砂糖をかけます。イタリア人は、パネットーネ派パンドーロ派で分かれています。そのほかに「トッローネ」もクリスマスの定番で、砂糖や蜂蜜、卵白を混ぜたものにアーモンドやヘーゼルナッツを入れたキャラメルのようなお菓子です。十日町の皆さんは、クリスマスをどのように過ごしますか?

ローマのクリスマスに飾られるプレセーぺ

イタリア発祥で各国に広まった「プレセーペ」。キリスト降誕の場面を表す模型を街中や家庭に飾ります。

令和5年11月10日号「イタリアのワイン祭りを紹介します」

皆さんこんにちは!国際交流員のマッテオです。猛暑の夏がやっと終わり、涼しさとともに秋がやってきました。市内の稲刈りも一段落して、景色が一気に変わりましたね。私も吉田地域鉢集落の稲刈りに参加させていただき、貴重な経験になりました。

イタリアでも秋は収穫の重要な時期で、稲刈りはもちろんのこと、「vendemmia(ヴェンデッミア)」というブドウの収穫期を思い浮かべます。ブドウの種類や作るワインによって異なりますが、だいたい8月から11月にかけて収穫が行われます。イタリアではワイン文化が強く、各地でワイン祭りが開催されます。私の出身地チャンピーノの近くにある町では、ワイン祭りの祝いとして、噴水からワインが出ます。十日町市の水道からも日本酒がでればいいですね。

イタリアのワイン祭りでは噴水からワインが出ます

噴水に繋がったホースからワインが出て、街の人はワインが配られるのを楽しみに待っています。

令和5年10月10日号「はじめまして。国際交流員のマッテオです!」

皆さんこんにちは!今号から連載する「CiaoTokamachi(チャオ十日町!)」へようこそ!私の名前は、マッテオ エンリコ・オルフィーノです。イタリア共和国のローマ出身で、8月から十日町市の国際交流員として勤めています。2025年に50周年を迎える十日町・コモ姉妹都市交流をはじめ、十日町市と海外の国際交流やイタリアの文化を伝える企画など、さまざまな事業に取り組んでいきます。

来市して最初の1か月では、十日町おおまつりやコモ青少年交換留学生の受け入れなど、すでにたくさんの経験ができました。これからも十日町市で豊かな1日を過ごしたいと思っています。

さて、10月21日から始まる「イタリアンフェアin十日町2023」にあわせて、私もイタリア語教室とイタリア料理教室を開催します。皆さんの参加をお待ちしています!(詳細や申込み方法は市報とおかまち10月10日号を確認してください)

吉田神社大祭で御神輿を担ぐ国際交流員

8月27日 吉田神社大祭でお神輿を初体験