公務レポート(平成22年度)

更新日:2021年04月01日

4月

第24回黄桜の丘桜まつり短歌会 4月29日(昭和の日)

宮中の黄桜の丘公園で「第24回黄桜の丘桜まつり短歌会」が開催されました。今年は、例年より開花が遅い黄桜に替わり満開のソメイヨシノが会場を彩りました。短歌の応募総数は県内外から188名、333首。その中から選ばれた入賞作品32首に記念の盾が贈られました。授賞式の後には選者の柳照雄先生の講評があり、「今年は、一般の部はもちろんジュニアの部でも信濃川の河川環境が改善したことを素材として詠む歌が多く、川の変化を見逃さず、それをふまえて表現したすばらしい作品がありました」と話していました。また、同短歌会には貝野吟詠会の皆さんが受賞作品を詩吟にのせて披露。まつりに花を添えました。
この黄桜の丘は昭和6年の国鉄信濃川発電所宮中取水口工事により造られた丘で、当時の宮中青年団がこの丘からの眺めがすばらしいことから、ソメイヨシノや黄桜の植樹を行い、集落の憩いの場としました。その後昭和60年には「君妻有短歌会」が石の歌集を建立し、ますます文化の薫り高い丘となっています。

テントの中で、大勢の人々が市長の話を聞いている。

十日町クリーン作戦2010 4月29日(昭和の日)

4月29日(昭和の日)妻有大橋付近の河川敷を中心に、十日町クリーン作戦2010が開催されました。雨が降るあいにくの空模様の中、親子連れや小・中学生、市内団体など約1,000人が参加。皆さんそれぞれがごみ袋を手に、河原から林の中までくまなく歩き、丹念にごみを収集しました。
今回、収集したごみの量は、燃やすゴミ720キログラム、埋立てゴミ790キログラム、資源ゴミ200キログラム、全体では1,710キログラムで、昨年より1,580キログラム減少。満々と水をたたえた信濃川ですが、河川敷や周辺の環境の美化もともなって、美しい十日町市の象徴になります。
参加された皆様、本当にありがとうございました。

雨の中、屋外で大勢の人々がごみを収集している。

新十日町病院建設場所検討委員会 4月22日(木曜日)

4月22日(木曜日)、新十日町病院の建設場所を検討する「新十日町病院建設場所検討委員会」の第1回目の委員会が、市役所本庁舎で開催されました。
この委員会は、「十日町病院等の医療提供体制に関する協議会」(県と市で構成)のもとに設置され、都市計画の専門家、医療・福祉・介護の関係者、経済団体の関係者、学識経験者、行政関係者など14人で構成されています。このほか、オブサーバー1人が参加します。この日の会合では、これまでの経緯と新十日町病院に求められる機能などの説明が行われ、座長に都市計画が専門の中出文平委員(国立大学法人長岡技術科学大学 環境・建設系教授)が選出されました。今後は、月1回程度検討委員会を開催し、7月~8月頃にかけて提言としてまとめられる予定です。

大勢の人々が市長を囲んで協議している。

『市職員が考える協働のまちづくり』研修会 4月13日(火曜日)14日(水曜日)

4月13日(火曜日)・14日(水曜日)の二日間、相模女子大学の松下啓一教授を講師に迎え、「『市職員が考える協働のまちづくり』研修会」を市民会館ほかで開催しました。研修会には、市職員のほか、市議会議員の方々も参加をいただきました。
今回の研修は、平成22年度の十日町市流の「協働のまちづくり」事業の柱の一つとなるもので、市職員が自ら提案し、協働事業に取り組む「市職員が考える協働のまちづくり」の前段として行いました。
松下教授からは、協働そのものの理解や先進自治体の事例を分かりやすく紹介していただきました。また、市の事業を市民や地域、各種団体と協働するうえのでの要点や心構えを学びました。
私も14日に受講した際、「この取り組みは市職員の意識改革だけでなく、具体的に新しい公共の場の創出や、公共サービスの質の向上、地域経済への波及という二次的三次的効果も期待できる」ことを職員に伝えました。今年度の協働のまちづくりの取組は、「市職員が考える協働のまちづくり」のほか、作年度からのモデル事業をより発展させたやり方での実施、市民活動を支援するための組織や拠点のあり方などの検討も進めます。

ステージ上で、松下教授がスライドを用いて事例を紹介している。会場に大勢の人々が参集している。

「春のオーストラリア デイ」レセプション 4月7日(水曜日)

マレー・マクレーン在日オーストラリア大使からご招待をいただき、4月7日にオーストラリア大使館で開催された「春のオーストラリア デイ」に参加してきました。満開の桜が咲き誇る庭園で、大使や大使館関係者と今後の交流などについて和やかに懇談することができました。
十日町市とオーストラリアは、昨年の「大地の芸術祭」で、浦田地区の空き家が、日豪の恒常的な交流拠点「オーストラリアハウス」として誕生したことが交流の大きな弾みとなっています。同国には平成12年の第1回の大地の芸術祭の時から深く関わっていただき、オーストラリアのアーティストの参加はもちろん、平成15年には「アボリジニ現代美術展」、平成18年には「レジデンス・プロジグラム」が実現しており、「オーストラリアハウス」はそうした長年の交流の成果といえます。
今年度は「オーストラリアハウス」を舞台に、公募で選ばれたオーストラリアのアーティストが滞在しながら創作や公開を行う「アーティストインレジデンス事業」が行われます。両国の美術大学の学生が、ともに滞在し、交流しながら創作やイベントを行う「学生交流事業」も計画されています。
そして何より、交流の架け橋となり、ともに汗を流し、来訪者を温かく迎えてくれている浦田地区の皆さんに、心からの感謝を申し上げます。これからの「オーストラリアハウス」での活動を大いに期待しています。

大使や大使館関係者と関口市長が記念撮影している。

平成22年春の全国交通安全運動出発式 4月6日(火曜日)

4月6日、平成22年春の全国交通安全運動出発式がサンクロス十日町の駐車場で行われました。
式では、関口市長、奥土十日町警察署長、児玉十日町地区交通安全協会長のあいさつに続き、交通安全協会東部支部の庭野顧問が、「関係機関が一体となって、交通安全運動に取り組んでいきます」と宣言しました。
その後、国道117号沿いに交通指導所を設け、関口市長をはじめ市交通指導員や交通安全協会員が、運転手に安全運転を呼び掛けました。
今春の全国交通安全運動では、「子どもと高齢者の交通事故防止」、「飲酒運転の根絶」などに重点が置かれています。悲惨な交通事故を防ぐために、市民一人ひとりが正しい交通ルールとマナーを守りましょう。

路上で関口市長が安全運転を呼び掛けている。

5月

上越魚沼地域振興快速道路 八箇峠道路工事説明会 5月28日(金曜日)

上越市~十日町市~南魚沼市の全長60キロメートルを結ぶ「上越魚沼地域振興快速道路」のうち、十日町市と南魚沼市を結ぶ「八箇峠道路」のトンネル工事が、いよいよ十日町市側からも始まります。5月28日(金曜日)にはトンネル掘削予定地で、国土交通省長岡国道事務所をはじめ、市議会議員や市民など約100人の皆さんの参加により、「八箇峠道路工事説明会」を行いました。
十日町市~南魚沼市間は、平成18年に南魚沼市側で工事が始まり、平成20年7月にはトンネル掘削に着手しています。そして今回、十日町市側の工事が始まり、平成25年には貫通する予定です。
地域高規格道路・八箇トンネルの完成は、物流や人々の流れが盛んになることはもちろん、「活力ある元気なまちづくり」を進めるうえでも大きな弾みとなります。
市民の皆様からは、今日に至るまで、整備促進の機運を盛り上げていただき誠にありがとうございました。また地元の皆様からは用地への対応など、大変ご尽力をいただきました。今後も、工事の早期完成に向けて、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

大きな看板の前で人々が関口市長を囲んで話を聞いている。

なでしこジャパン・U-20キャンプ歓迎式 5月9日(日曜日)

なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)と20歳以下代表(監督コーチほか総勢58人)による初の十日町キャンプが、5月9日(日曜日)~14日(金曜日)まで市内珠川のクロアチアピッチで行われています。初日にはピッチ上で歓迎式典を行い、幼稚園児から社会人まで、県内の女子サッカー選手約100人の皆さんといっしょに代表選手をお迎えしました。
十日町市は、2002FIFAワールドカップで、クロアチア代表チームを迎えたのをきっかけに、官民一体となって「クロアチアピッチ活用事業実行委員会」などを立ち上げ、毎年J1や年代別代表チームなどからキャンプを行っていただいています。平成14年以来クロアチア共和国との交流は続き、来年秋には同国建築家の設計によるクラブハウス「ジャパン・クロアチア・フレンドシップ・ハウス」を建設するなど、施設整備も行う予定です。
今回の日本代表チームのキャンプは、長年目標としてきた夢の実現であり、今後の活動に大きな励みとなるものです。なでしこジャパンの活躍を、みんなで応援しましょう。

青空の下、ピッチに整列した選手たちが関口市長の話を聞いている。

第34回十日町きものまつり 5月3日(憲法記念日)

五月晴れに恵まれた5月3日(憲法記念日)、第34回十日町きものまつりが、市内外から33,000人のお客様を迎え、盛大に開催されました。市街各町内・各団体などの皆さんが一体となって、「稚児行列」や「茶席」など、きものの似合う多彩な催しで、大いに盛り上げていただきました。
また新企画として、パーティー形式で、より多くの市民からよりきものに親しんでもらうことで、きものの街十日町にふさわしい一日を提供したいという願いから、「きものパーティー」を開催しました。この「きものパーティー」には137人の方から参加をいただき、琴の演奏や「十日町小唄」の歌と踊りなどで和の雰囲気を楽しんでいただきました。
十日町きものまつりは、きものの街・和の文化の薫る街を楽しむ絶好の機会です。十日町市はこれからも、きもの産地として、きものの楽しみ方、和文化の味わい方も大いに情報発信していきたいと思っています。

こいのぼりのかかった道路を、着物姿の女性たちが笑顔で歩いている。

平成22年度十日町市成人式 5月3日(憲法記念日)

5月3日(憲法記念日)に、クロス10で平成22年度十日町市成人式が行われました。当日の式典には、艶やかな振袖や羽織袴・スーツ姿の新成人約550人が出席(対象者は650人)し、久しぶりの再会を喜ぶ姿や、輝かく瞳が会場に溢れていました。
新成人代表による抱負発表では、将来の夢・目標を見定めて、努力を重ねる若者のスピーチがとても頼もしく感じられました。また、20代~30代の若者達を中心に組織された「実行委員会」のメンバーからは、当時中学校の先生からのビデオレター上映や、歓迎オブジェの制作など、成人式をお祝いするために様々な企画発表を行ってもらいました。
その他、松代在住の国際的音楽家であるボイコストヤーノフさんのミニコンサートや、松代高校書道部の生徒さんからはステージの看板や文集製作に協力いただくなど、地元の皆さんの手作りの温もり溢れる式典となりました。
新成人の皆さんからは、これまで温かく見守り、支えてくれた多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、社会に新しい風を吹き込んでくれることを期待しています。
新成人の前途を祝福し、今後の人生が実り豊かになることを祈念申し上げます。

関口市長が成人式のステージに登壇し挨拶している。

6月

中条小学校で「ポット苗方式」による芝生化に挑戦 6月25日(金曜日)

6月25日(金曜日)、市内小学校では初の試みとして、中条小学校の全児童約190人とともに「ポット苗方式」による同校中庭の芝生植え作業を行いました。
美しい芝生の上を裸足で歩いたり、寝転んだりする“幸せ”は、子どものみならず、大人になっても貴重な体験となります。
従来方式による芝生化は、費用や手間がとても大変でした。そこで新しく考えられた今回の植栽方法は、グラウンド面積や利用人数に応じて最適な方法で芝生を植え、必要最小限の維持管理で効率的に芝を管理する方法です。植栽や維持管理を共同で行うことで、専門業者でなくても地域や小学校などで芝生化に取組むことができます。豪雪地でも芝が越冬できるかなどを検証しながら、芝生化事業を市内に広めていけたらと思っています。
また市では、みんなが利用できる芝生の体育施設として、同じ植栽方法で吉田クロスカントリー競技場発着場の芝生化事業にも今年から取り組んでいます。今年は用地整備と試験的な植え付けを行い、来年6月には市民の皆様といっしょになって全面の植え付けを計画しています。

校庭で、関口市長が多くの児童たちと一緒に苗を植えている。

地域子育て応援カードの交付が始まりました 6月21日(月曜日)

7月1日(木曜日)から始まる地域子育て応援カード(愛称:MEGO3カード)事業にあわせて、6月21日(月曜日)からMEGO3カードの交付が市の窓口で始まりました。
この事業は18歳未満の子どもを3人以上養育している保護者や、障がいのある子どもを養育している保護者などを対象にカードを発行し、約300の協賛店でカード提示していただくことで、様々なサービスを受けることができるというものです。
次代を担う子どもたちを、地域全体の支えあい・助けあいの中で育むことは、とても大切です。本事業の趣旨に賛同し、数多くの商店・企業等の皆様から協賛店としてご協力をいただけることに心より感謝を申し上げます。
交付初日の6月21日(月曜日)朝、最初に交付の手続きに来ていただいた方に、私から直接カードをお渡ししました。対象の世帯の方は、ぜひこの制度をご利用いただき、子育てにお役立てください。
MEGO3は「メゴサン」と読みます。
左下の画像は窓口で交付するカード(右)と協賛店のサービスなどが載ったハンドブック(左)です。

関口市長が市民に直接MEGO3カードを渡している。MEGO3カードの見本。

第6回なかさと食の文化祭 6月6日(日曜日)

食の文化祭実行委員会主催による「第6回なかさと食の文化祭」が、6月6日(日曜日)に中里総合センターで開かれました。この催しは地元の食材を1つ以上使うことを条件に、家庭料理や地域の伝統食、我が家の行事食をテーマに持ち寄った料理を観賞・試食し、食を通した交流の輪を広げることが目的です。
当日は、地区内の女性を中心に68人(3団体含む)の皆さんが自慢の手料理110品を持ち寄ってくれました。雪下にんじんを使った料理や、集落の女性が協力し合った旬菜弁当、春の山菜料理などが並び、豊かな食文化を五感で感じることができました。会場内には、料理にまつわる思い出や、目新しい食材の話題に花が咲き、交流の輪が広がっていました。
後日、出品料理をまとめた記録集が発行されますので、こちらも完成が楽しみです。食の文化祭が6年続いていることで、確実に中里の食文化の充実につながっています。これからもこの素晴らしい活動が続くことを願っています。

テーブルに並べられた数々の料理を関口市長と参加者たちが立食している。

第11回「笹山じょうもん市2010」 6月6日(日曜日)

国宝「火焔型土器群」の出土地、十日町市中条の「笹山遺跡」を舞台に、第11回「笹山じょうもん市2010」が6月6日(日曜日)に開催されました。
当日は、国宝指定にご尽力いただいた前文化庁主任文化財調査官の土肥孝さん、俳優の苅谷俊介さんらをゲストに迎え、地元の皆さんなど約3,000人が参加し、大いに盛り上がりました。
このイベントの年々進化してゆくさまは目を見張る思いです。今年は縄文人が憩い、集ったであろう緑あふれた広場としての形が整ってきました。
会場内では、食コーナーや土器づくり、弓矢づくりなど、自然とともに生きる縄文人の生活を身近に感じさせてくれる催しものや、中条地区各町内の工夫を凝らした出店が、より一層の楽しさと賑わいを見せていました。
笹山じょうもん市は、「笹山遺跡」や「火焔型土器」の優れた価値を地域一体となって共有し、世代を越え、地域づくり・人づくりに生かそうという気概にあふれています。地域の宝を共有し、次世代に受け継ぐ「じょうもん市」のさらなる進化を楽しみにしています。

縄文の衣装姿の関口市長が挨拶している。

7月

十日町市コモ市青少年交換留学生表敬訪問 7月30日(金曜日)

今年は、十日町市とイタリア・コモ市との姉妹都市提携35周年にあたります。両市では、次代の交流を担う青少年の人材育成を目的に、4年前から青少年交換留学事業に取り組んでいます。この事業は十日町市側では、十日町・コモ姉妹都市交流協会への委託事業として行われ、年末年始の約2週間、当市からコモ市に留学生2名を派遣し、その後7月~8月の約2週間、コモ市から留学生を迎えています。
今年は、コモ市からアンジェリカ・ポンテッジャさん(18歳)とピエトロ・スカッキさん(20歳)が来市して、多くの市民とふれあいました。
7月30日(金曜日)には、二人の留学生と、先にコモ市に留学し今回のホームステイ先にもなっていただいている井ノ川優子さんと岡村千広さん、そして十日町・コモ姉妹都市交流協会の皆さんが、表敬訪問に訪れてくれました。
両市の留学生からは、それぞれの滞在経験などをもとに、これからの架け橋として、重要な役割を果たしてくれることを期待しています。
この他にも、十日町・コモ姉妹都市交流協会の皆様からは、「コモ市フォトコンテスト」への参加など、姉妹都市交流の発展にご尽力をいただいています。活発な活動を通じて、両市民の相互交流が促進することを願っています。

市長を囲んで人々が懇談している。

「地域おこし協力隊」との懇談会 7月9日(金曜日)

7月9日(金曜日)、千手中央コミュニティセンターで15名の「地域おこし協力隊員」の皆さんとの懇談会を開催しました。
「地域おこし協力隊」は、総務省が昨年度から進めている取り組みで、人口減少や高齢化などで、共同作業や行事などの実施が難しい地区や集落に、意欲ある都市住民の方から最長3年間居住してもらい、各種支援活動を担っていただく制度です。
懇談会は、隊員同士の情報交換と活動上の課題をお聞きすることを目的に開催しました。最初に2人の隊員から経験を基に話題提供をいただき、続いて「十日町市の印象・活動をとおしての感想」「地域や行政への要望」をテーマに懇談しました。隊員からは、元気な住民が多い、相談する順番を間違えないこと、活動が円滑に進むようもっとPRして欲しい、隊員が孤立しないための支援が必要などの貴重な意見をいただきました。
初めての懇談会であり、この日は隊員のご家族の皆さんにも参加をいただきました。懇談会後の交流会では、隊員の活動を支えていただいていることへの感謝を伝えましたが、ご家族同士の交流の場にもなったのではと思っています。
当市の積極的な隊員の受け入れは、全国から注目を集めています。この取り組みならびに隊員の活動への理解が深まるよう、広く周知に努めていきたいと考えています。
志を持って地域おこしに協力していただく皆さんを心より歓迎し、活動に大きな期待を寄せるとともに、住みよい十日町市にするために共に頑張ってまいりたいと思います。

「地域おこし協力隊員」の皆さんとの懇談会で市長が発言している。

十日町市エコポイント事業開始 7月1日(木曜日)

7月1日(木曜日)、Aコープ十日町店を会場に十日町市エコポイント事業開始セレモニーを行いました。
十日町市エコポイント事業は、市民の皆さんが、エコバックを持参して買い物をしたり、使用済みてんぷら油の回収や環境家計簿をつけたり、さまざまなエコ活動に参加いただくことで、市のエコポイントが付与されるものです。
カードにポイントを貯めると、市内の障がい者福祉施設で作っている「トイレットペーパーセット」やバイオマスプラスチックでできたごみ袋などのエコ商品と交換できるほか、市内温泉施設の利用も可能です。
このように、楽しみをもってエコ活動に取り組んでいただくことで、市内に環境保全の意識が広く浸透していってほしいと願うものです。
セレモニーでは、十日町市消費者協会の桑原光江さんやJA女性部の庭野レイ子さんからエコ活動の取組を進めようと応援メッセージをいただき、事業のスタートに弾みをつけていただきました。
また、当日は、店頭にて十日町市民環境会議のごみ減量・レジ袋削減部会の皆さんによる「マイバックキャンペーン」も行われ、環境に配慮した取り組みをアピールしました。
今後とも、多くの皆さんからこのエコポイント事業に参加していただき、楽しみながらエコ活動に取り組むことで活動の輪が広がってほしいと思っています。

店内の壇上で市長が挨拶している。

8月

「上沼道」八箇峠トンネル十日町工区安全祈願祭 8月30日(月曜日)

現在、建設が進められている「上越魚沼地域振興快速道路」(略称「上沼道」)のうち、圏域住民の悲願であった「八箇峠トンネル」の十日町側からの掘削工事が9月から始まることとなり、8月30日(月曜日)に現地で安全祈願祭が行われました。

「八箇峠道路」の開通は、物流や交流人口の増加はもとより、産業や雇用の創出など、当市をはじめ沿線自治体やその周辺に大きな効果が期待されます。十日町市としても、地域の魅力を高めるなど必要な整備を進め、開通後の相乗効果を引き出したいと考えています。
なお、延長2,840メートルの「八箇峠トンネル」は、すでに始まっている南魚沼側の掘削とあわせて、十日町側からは1,212メートルが施工されます。平成25年3月の貫通と、その後のトンネル内部の整備を経て、念願の開通を目指しています。

施工にあたる各企業の、高い技術と着実な取り組みによって、工事が安全かつ順調に進むことを心よりお祈り申し上げます。

「八箇峠道路」は、地域高規格道路「上越魚沼地域振興快速道路」延長約60キロメートルのうち、十日町市八箇を起点とし、国道253号の難所である八箇峠を通過し、南魚沼市余川を終点とする延長約9.7キロメートルの道路です。「八箇峠道路」の整備により峠の交通障害を解消するとともに、十日町生活圏・南魚沼生活圏の地域活性化の促進・一体的な圏域形成が期待されます。

十日町側坑口の様子。紅白幕を背に挨拶する関口市長。現場に並べられた数々の機会。

日豪文化交流拠点「オーストラリア・ハウス」を訪問 8月27日(金曜日)

8月27日(金曜日)、オーストラリア大使館のお招きをいただき、松之山浦田にある「オーストラリア・ハウス」を訪問しました。

同ハウスでは、多摩美術大学とニューカッスル大学の学生計6人が、共同生活をしながら現代アートの創作活動に励む、「日豪交流レジデンス」が行われており、作品鑑賞と激励にうかがったものです。

「オーストラリア・ハウス」は、浦田集落内の空家となった1軒の古民家を、オーストラリア大使館などの全面協力によって、越後妻有と同国の恒常的な交流拠点として改修した建物です。

昨年の「大地の芸術祭」では、3人のオーストラリア人作家とコーディネーターが滞在制作を行いました。今年の6月から8月には「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」が行われ、同国のテキスタイル作家と劇作家の2人が滞在しながら作品制作と展示会を行いました。

さらに今回、日豪の学生達による「日豪交流レジデンス」が行われるなど、同施設は、里山の自然と、地元の皆さんのおもてなし、両国の文化が触れ合う「一大交流拠点」となっています。

これからも「オーストラリア・ハウス」が、同国大使館や関係機関、地元の皆さんのお力添えによって、自然とアートを通じた文化交流の拠点として、両国のコラボレーションの場として、積極的に活用されることを期待しています。

木々の中にある古民家の前にオーストラリアハウスの看板が立てられている。関口市長と学生たちが室内で記念撮影している。

「新十日町病院建設場所検討委員会」の検討結果報告書等の市民説明会 8月22日(日曜日)

8月22日(日曜日)、クロス10大ホールで「新十日町病院建設場所検討委員会」の検討結果報告書等の市民説明会を行い、420人の市民の皆さんからご参加いただきました。

この市民説明会では、平成21年1月に「十日町病院等の医療提供体制に関する検討会」から提言を受けた新十日町病院等のあり方(医療機能等)と併せて、平成22年7月に「新十日町病院建設場所検討委員会」から提言を受けた新十日町病院の建設場所についての説明を行いました。

今回の説明会で、医療機能については平成21年1月に受けた提言を尊重していきたいということ、また、新十日町病院の建設場所については現在地がふさわしいという提言を尊重する考えをお話ししました。

新十日町病院の建設場所を現在地で進めていきたいという考えに対し、市議会からも同意をいただき、また、市民の皆様のご意見をうかがってまいりました。そして、この市民説明会においての参加者からのご意見等から考えて、これをもって概ねまとめることができると判断しましたので、今後、新十日町病院の早期建設に向け泉田新潟県知事に要望してまいりたいと考えています。

関口市長がスライドを背に説明している。会場内に大勢の人々が着席している。

第16回十日町石彫シンポジウム除幕式 8月22日(日曜日)

「第16回十日町石彫シンポジウム」の除幕式が、8月22日(日曜日)にほくほく線十日町駅前の設置現場で行われました。このシンポジウムは、平成7年度から「アートのかおるまちづくり事業」として、毎年真夏に実施しているもので、今年で16回を数えます。

除幕式には、下川昭宣氏、椎名良一氏、中岡慎太郎氏の3名の彫刻家をはじめ、シンポジウムを支えていただいている実行委員会の皆さんなどが出席し、作品のお披露目を祝いました。

7月31日から23日間にわたって開催された今年のシンポジウムでは、記録的な炎天下にもかかわらず、3名の作家は、作品制作に全精力を注いでくれました。心より感謝を申し上げます。

会期中は、公開制作現場に多くの市民が訪れて、作家とふれあったほか、「石彫クリーンアップウォーク」や「石彫めぐりウォーク」など新たな催しも実施されました。制作された作品とともに、市民が石彫に日常的に触れ合い、関係を持ち続けることがシンポジウムの大きな財産です。

新たに生まれた3作品が街に溶け込み、鑑賞者に感動や安らぎを与え、そして市民から末永く愛され続けることを期待しています。

大人4人で石彫の除幕を行っている。大人たちが石彫の横に立って写真撮影をしている。

新型リゾートトレイン試乗会 8月21日(土曜日)

8月21日(土曜日)、ハイブリッドシステムを搭載したJR東日本の新型リゾートトレイン「リゾートビューふるさと」の試乗会に参加してきました。新型車両は2両編成で、今秋の「信州ディスティネーションキャンペーン」中の長野県内での運行のほか、11月6日(土曜日)・7日(日曜日)には長野―十日町間での運行が決まりました。

「リゾートビューふるさと」という名前は、運行する沿線の景色にちなんで命名されたものです。雄大な山々、清涼な川や湖など、日本の「ふるさと」ともいえる美しい景色を楽しめるように、展望室やゆとりある車窓・回転リクライニングシートなどが配置されています。また同車両の駆動にはディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用されています。

試乗会での十日町―越後川口間の往復で、車両と沿線の景色の心地良さを体感しながら、本番でご乗車いただくお客様に提供すべき沿線の魅力やホスピタリティの向上、さらにJR東日本と電力を供給する地元としての「真の共生」について思いをめぐらせていました。「ふるさと」の魅力に磨きをかけ、「ふるさと」の価値を都会に住む多くの人々から知っていただきたい。新型リゾートトレインが、まさに「ふるさと」の魅力を届ける列車となってくれることを期待しています。

なお、11月6日(土曜日)・7日(日曜日)の両日、「リゾートビューふるさと」は臨時列車「十日町そばまつり号」として運行されます。ちょうどこの頃の十日町は、沿線が紅葉し、「魚沼産コシヒカリ」の新米や新そばなど秋の味覚が美味しい季節です。多くの皆様からお越しいただくことを願っています。

白と黄緑色の車両が線路上に停まっている。関口市長が「リゾートビューふるさと」の横に立って記念撮影している。

第56回原水爆禁止十日町市民大会 8月6日(金曜日)

8月6日(金曜日)、原水爆禁止十日町市協議会主催による、第56回原水爆禁止十日町市民大会が、「平和の火」の灯るキナーレで行われました。大会には、市民の皆さん約280人から参加をいただき、原爆投下時刻に黙とうを捧げ、恒久平和の実現を誓いました。

原爆投下から65年が経過し、あの悲劇を直接体験した方々の高齢化が進む中、過ちを2度と繰り返さないためにも、若い世代に平和への願いと行動を着実に引き継ぐことが大切です。

大会では、昨年度当市から広島に派遣された学生代表が感想を述べてくれました。「原爆の怖さ、戦争のむごさを家族や友人など、たくさんの人に伝えていくことが、これからの平和にとって大切です」という彼らのメッセージを重く受け止め、平和への思いを新たにしました。

大会で関口市長が挨拶している。

第2回越後つまり100キロメートル徒歩の旅 出発式 8月4日(水曜日)

8月4日(水曜日)朝、地元小学生が4泊5日をかけて100キロメートルを歩きぬく「越後つまり100キロメートル徒歩の旅」の出発式に出席し、出発前の子どもたちにエールを送りました。

この旅は、社団法人十日町青年会議所が主催するもので、「私たちの地域(まち)の子どもたちは私たちの手で育てよう!」をスローガンに、子どもたちの「生きる力」を育むことを目標に行われます。今年は、小学校4年生から6年生までの子どもたち35人が、8月の猛暑の中、十日町市(中里地区・川西地区)と津南町を一歩一歩巡ります。

もちろん、子どもたちの健康管理や安全の確保には、主催者や学生・社会人スタッフの協力によって万全を期しています。

普段は車などで通り過ぎる郷土も、仲間と語り合い・励ましあいながら、一歩ずつ歩む景色は格別だと思います。そして何より、仲間と共に目標を達成する感動を子どもたちに味わってほしいと思います。ゴールを迎えた時、真黒に日焼けした子どもたちは、まさに「ひと皮」むけることでしょう。

市民の皆様からも、この旅にチャレンジする子どもたちに熱いエールを送ってください。

関口市長が出発式で選手の前に立ち挨拶している。

マクロビオティック料理研究家の中美恵先生と十日町市 8月2日(月曜日)

十日町市にはたくさんの魅力があると色々な人から言われます。普段、地元で暮らす人々が、何気なく思っているものでも、違った視点・新しい価値観で見つめ直したとき、「宝」と思えるものがたくさんあります。

近年、食品に対する安全や健康志向を背景に、玄米などの穀物や旬の野菜などを中心とした食事法であるマクロビオティックへの関心が、大都会の女性を中心に高まっています。今回お会いした、マクロビオティックの料理研究家である中美恵先生は、「食「で女性が美しく・健康になる手法を提唱されるなど、さまざまなニーズに合わせたマクロビオティック料理教室やサロンを主宰される第一人者です。

中美恵先生からは、十日町市と十日町市観光協会が、食資源を活用した地域活性化を図るために、平成19年度から取り組んでいるマクロビオティック事業で大変お世話になっています。今年だけでも、「マクロビ・リセット&バランシングツアーin十日町」や「松之山温泉の女将さん達のマクロビスイーツ研修」などでご指導をいただいています。

十日町市は四季鮮やかで、季節ごとの食材に恵まれています。さらに、里山に見られる美しい棚田や日本三大薬湯の松之山温泉など天然資源にも恵まれています。季節に応じた食事や暮らしを新たな視点で見つめ直すことで、「十日町市はマクロビの里」として評価され、多くの愛好家から訪れていただくことを願っています。

和室で関口市長と多くの参加者たちが記念撮影している。料理教室内の様子。

9月

新潟県人会大交流祭 9月25日(土曜日)・26日(日曜日)

9月25日(土曜日)、新潟市で開催された「新潟県人大交流祭」に参加しました。
新潟県出身で、県外・国外で活躍されている方々が、心に抱き続けてきた「ふるさと」を想う心の拠り所として、各地に新潟県人会が結成されています。十日町市出身の方々も「東京十日町会」「東京松代会」「東京松之山会」「松之山校友会」などの郷人会を結成し、交流活動や郷土への支援を続けていただいています。
こうした皆さんが参加する「東京新潟県人会」が、明治43年の設立から、ちょうど100周年の節目を迎えたことから、9月25日(土曜日)・26日(日曜日)に新潟市の朱鷺メッセなどを会場に、盛大に「新潟県人大交流祭」が開催されました。
会場は、記念式典やふるさと芸能大会、大物産展、歓迎レセプションなどで大いに盛り上がり、2日間で延べ45,000人の熱気で賑わいました。十日町市からも、多くの皆さんが各イベントに参加され、多くの県内出身の方々とお会いすることができました。郷土愛に溢れる皆様方と、ふるさとの未来を語りあい、旧交を温め合う貴重な時間を過ごすことができました。
新潟県出身者の、益々のご多幸とご発展をお祈り申し上げるとともに、皆様が誇れる郷土づくりに励んでいくことを、改めて心に誓った2日間となりました。

東京十日町会、東京松之山会と記念撮影をする関口市長。ステージでカラフルな着物姿の人々が十日町小唄を披露している、ネージュくんと子どもたちが記念撮影をしている。が

早稲田大学農山村体験実習 9月25日(土曜日)・26日(日曜日)

9月25日(土曜日)、松代地区の蒲生で行われた早稲田大学「農山村体験実習」の開講式に参加しました。1泊2日で行われた秋の稲刈り実習には、担当教員の堀口副総長、加藤助手をはじめ、長年交流を支えていただいている早大OBの木戸ご夫妻、学部や学年が様々な早大生35人が参加しました。また、インストラクターとして、蒲生の皆さんも集落をあげて参加をいただきました。
「農山村体験実習」は、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)が、「社会と大学をつなぐ」、「体験的に学ぶ機会を広く提供する」、「学生が社会に貢献することを応援する」という3つの理念に基づいて取り組んでいる体験的学習科目の一つです。
今年で5年目となる「農山村体験実習」には、大学での講義のほか、田植えと稲刈りの「現場実習」が組まれています。大半が稲刈り初体験という学生達は、インストラクターの手ほどきを受けながら、昔ながらの鎌による「手刈り」と「はざ架け」に汗を流しました。この日収穫した魚沼松代産コシヒカリは、10月の「稲門祭」で、参加者の手元に届けられる予定です。
早稲田大学と十日町市松代とは、交流開始から今年で31年目を迎えています。全国各地にある早稲田大学の郊外施設の中でも、大学(教職員及び学生)と地元住民とが30年以上にわたり活発に交流を続けていることが、当地最大の特徴です。
昨年は交流30周年を記念して、地元小中学校・高校での交流授業や、早大マンドリン部約70人による演奏会など多彩な記念事業が行われました。
また、少子高齢化が進む蒲生地区では、大学の協力をいただいて「蒲生プロジェクト」という地域活性化計画を策定し、学生から新風を吹き込んでいただいています。
これからも、「大学・住民・地域」が連携した交流のモデルを築き上げたいと考えています。

関口市長が拡声器を用いて挨拶している。青空の下人々が稲刈りをしている。

東京電力自然学校“あてま森と水辺の教室ポポラ”「森のホール」「水辺のホール」オープン 9月18日(土曜日)

9月18日(土曜日)、当間高原リゾートの敷地内に、新たな環境活動の拠点が誕生しました。東京電力自然学校“あてま森と水辺の教室ポポラ”の「森のホール」と「水辺のホール」です。両ホールは、世界的建築家の安藤忠雄先生から設計いただいたもので、コンセプトは「人と自然との共生」です。当日は、安藤忠雄先生の講演会などが行われ、約1,200人が訪れました。
施設には縁側をイメージした展望デッキや、動植物の解説コーナー、水生生物と野鳥の双方を見ることのできる観察室などを備え、周辺に広がる自然にアプローチする拠点となります。
活動の主体である東京電力自然学校では、「尾瀬・戸倉」や「当間」「発電所周辺」などで、持続可能な社会を実現するための調査研究・人材育成活動などに取り組んでいます。特に、ここ当間では、従来から「自然とリゾートの共生」を目標に、自然学校事業を展開してきました。
両ホールの誕生によって、環境に親しむ人が一段と増え、「人と自然との共生」に向けて、大きな成果がもたらされることを期待しています。豊かな自然に包まれた「森のホール」「水辺のホール」で行われる多彩なプログラムにぜひご参加ください。

講演会の様子。水辺のホール、森のホールの外観。

沖縄交流事業報告会 9月3日(金曜日)

9月3日(金曜日)、松之山湯山で行われた「沖縄交流事業報告会」に参加しました。
沖縄との交流は、昨年の「大地の芸術祭」で「沖縄自由学校」(川端美和子代表)の皆さんと松之山の皆さんが共演したことなどをご縁に、相互訪問など活発な活動が続いています。
きっかけは、十日町市出身で「沖縄自由学校」のお手伝いをされている村山奈美子さん(石垣市在住)が、故郷での芸術祭に企画書を提出し、見事採用されたことがはじまりです。
昨年の「大地の芸術祭」では、沖縄自由学校一座『風雲』の皆さんが、地元の皆さんといっしょに、伝統芸能を復活させる『からす踊り復興の宵』や、全国から集った皆さんと宮澤賢治の「農民芸術概論」を朗読する『四次芸術劇場100人の朗読と音楽の夕べ』など3つの催しを通じて、ともに汗を流し、同じ感動を味わいました。
今年8月には、沖縄の皆さんからの「今度はぜひ沖縄へ」の声を受け、十日町市からの沖縄訪問が実現しました。子どもたちと引率を含む一行22人は、500年の歴史を誇る『勢理客(じっちゃく)獅子舞保存会』による獅子舞を体験したり、勢理客保育園を訪問した際には保育士さんや園児たちの勇壮な「エイサー」を鑑賞したりと、心温まる交流を重ねてきました。
これからも沖縄との交流を大切に、新潟と沖縄の双方が元気になれるよう、活動の継続を願っています。また、報告会に遠路沖縄からお越しいただいた川端美和子先生に心より感謝を申し上げます。

畳の部屋で子供たちと記念撮影する関口市長。ステージ上で大勢の人々がパフォーマンスしている。室内で子供たちがエイサーを披露している。

十日町市産を食べよう!第1回「とおかまちメニューの日」 9月1日(水曜日)

市教育委員会では、今年度の重点施策「学校給食での地産地消と食育の推進」を図るため、2学期以降、毎月第1または第3水曜日を「とおかまちメニューの日」として、特別な給食を市内小中学校に提供する活動を始めています。
これは、学校栄養士が順番に、できるだけ多く地元農産物を利用した献立・郷土料理を使った献立を作成し、市内統一の献立として子どもたちに提供する取り組みです。さらに、子どもたちの感想や、ご家庭へのレシピの提供やアンケートをもとに、生産者や食材納入業者等との検討も行うなど、「学校・家庭・地域社会」に活動の輪を広げます。
第1回目の9月1日(水曜日)には、教育長とともに西小学校におじゃまして、2年生の子どもたちと、献立を試食しました。
この日の献立は、中央学校給食センターの栄養士さんが作成したもので、内容は、ごはん(魚沼産コシヒカリ)、妻有ポークの甘辛とんかつ、糸瓜のなます、大根菜のみそ汁、カルビタトマト、牛乳です。このうちの、ごはん、妻有ポーク、糸瓜、みそ汁の野菜、カルビタトマトが地元産です。
本事業の目的である「食育」とは、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人を育てることです。そしてもう一つの目的、「地産地消」は、地域で生産された様々な資源(農水産物・畜産物)をその地域で消費することです。
「地産地消」によって、栄養価が高い旬の食べ物を随時新鮮なうちに食べることができます。さらに、地域経済の活性化や地域への愛着にもつながり、伝統的食文化の維持と継承に結び付くなどのメリットが見込まれます。
卒業以来、久しぶりに食べた給食は、当時の思い出と地元食材があいまって格別の美味しさでした。給食の思い出や懐かしの味は、いつまでも心に刻まれることを改めて感じます。
「とおかまちメニューの日」によって、子どもたちが健全な心身を培い、郷土に愛着を持つ人に育ってくれることを期待しています。

子供たちと机を並べて給食を食べる関口市長。メニューのごはん、妻有ポークの甘辛とんかつ、糸瓜のなます、大根菜のみそ汁、カルビタトマト、牛乳の写真。

10月

当間多目的グラウンド・クラブハウス建設事業安全祈願祭 10月28日(木曜日)

10月28日(木曜日)、当間高原リゾート地内で当間多目的グラウンド・クラブハウス建設事業の安全祈願祭が行われました。
十日町市とクロアチアの交流は、2002FIFAワールドカップで、同国代表チームがキャンプを行ったことをきっかけに、これまで脈々と続いてきました。代表選手が練習に使った国内最高水準の芝グラウンドは「クロアチアピッチ」と名付けられ、秋には「クロアチアカップ・サッカー・フェスティバル」を開催してきました。同大会には毎年、駐日クロアチア大使館のドラゴ・シュタンブク大使閣下から、優勝カップの授賞にお越しいただいています。
毎年プロサッカーチームのキャンプ地として利用されるなど、高い評価を得てきた「クロアチアピッチ」ですが、付近にシャワー室や更衣室もなく、突然の雷雨など緊急時の避難場所もない状況から、クラブハウスの必要性が問われ続けてきました。
今回のクラブハウス建設に際しては、長年友好を培ってきたドラゴ大使閣下のご厚意により、基本デザインを同国の著名な建築家「P&Rアーキテクス」のヴィンコ・ペネジッチ氏とクレシミル・ロジーナ氏から無償提供いただいたものです。心より感謝申し上げます。
今年3月に共同記者会見を行い、クラブハウスの名称は「ジャパン・クロアチア・フレンドシップ・ハウス」として、準備を進めてきました。
再来年の春に完成する新たな施設が、「スポーツ交流」や「国際交流」の拠点として、プロチームや子どもたちはもちろん、多くの市民から愛され、素晴らしい体験の場となることを期待しています。
また、ドラゴ大使閣下からは「友好の象徴を兼ね合わせたクラブハウスは世界に類を見ない。この存在をアピールし、大勢の皆さんが集う場所・交流の拠点となることを期待している」というお言葉をいただきました。
国内トップレベルの「競技スポーツ」と、ボランティアによる「支えるスポーツ」、そしてスポーツを契機とした「国際交流」が多くの市民に支えられ、今後も素晴らしい成果をあげることを期待しています。

クロアチアピッチの様子。大使と一緒に鍬を入れる関口市長。「ジャパン・クロアチア・フレンドシップハウス」完成予想図。

「職員知恵出し会議」発足 10月27日(水曜日)

十日町市が抱える政策課題を、若手職員が部局の枠を超えて集中的に検討し、斬新かつ柔軟な発想を市政に反映させながら、実効性の高い施策展開に結び付けることを目的とした「職員知恵出し会議」を発足しました。
この会議は、私が提示したテーマ(今年度は「怒涛の人の流れ」)をさらに掘り下げ、あらゆる角度から話し合い、知恵を出し合い、具体的な政策提案にまで高めていくというものです。ここで出された提案は、必ず形にし、平成23年度の予算で実行することを前提に進めています。
参加する職員は、募集で呼び掛けました。私の想像を遥かに超える職員16名が応募してくれました。意欲ある姿勢に大変うれしく思うと同時に心強く感じています。
第1回目の会合で「できない」理由を探すことからスタートせず、「どうしたらできるか」を考えるよう伝えました。
市民の皆さまに「素晴らしいものができました」とご報告できるものと確信しております。どうぞ、お楽しみに。

大勢の大人たちが机を囲んで協議している。

第16回全国棚田(千枚田)サミット 10月22日(金曜日)・23日(土曜日)

上海万博で新潟県を広く紹介する「新潟フェア」の開催に合わせ、森新潟県副知事はじめ、新潟県代表団一行約40人とともに上海市を視察してきました。この催しは、今年6月に中国駐新潟総領事館が開設されたことを機に、県が中国との交流を促進するための一環として行われたもので、10月13日(水曜日)に上海万博会場内の日本館で行われました。
フェアでは、映像やパンフレットなどによる新潟県の紹介や県内の旅館の女将の皆さんによるきものショーなども行われ、約4時間待ちの会場で観賞者の注目を集めていました。併せて、上海市内の久光百貨店では物産展も行われました。十日町市からは3社が出展し、混み合う来場者の関心を呼んでいました。
好景気に沸く中国・上海は、経済・産業分野での需要も旺盛で、今後の観光・産業の振興面で大変魅力ある市場を有しています。そのような中で、国は国と、県は省(中国の行政区分)と、市は市とのそれぞれの立場で交流をしっかり行うことで良き隣人としてお付き合いができるものと思っています。当市の観光・産業の活性化のためにも、今後積極的なアプローチを考えていきたいと思っています。

開会式で関口市長が挨拶している。会場で大勢の人々がパイプ椅子に座っている。

十日町高校定時制生徒会交通遺児寄附金贈呈式 10月7日(木曜日)

10月7日(木曜日)、十日町高校定時制生徒会の皆様から、文化祭のバザーを通じて集めていただいた貴重なお金を、十日町市交通遺児等援助基金へ寄附していただきました。心から感謝を申し上げます。
頂戴した寄附金は、交通遺児となったお子様の保護者に対し、小・中学校の入学一時金や、高校在学者の在学援助金として活用させていただきます。
また、十日町高校定時制生徒会の皆様からは、昭和62年度から20年以上にわたって寄附をいただいていますが、その総額は本年度分を含めると999,783円にものぼります。
交通事故の恐ろしさは、当事者だけでなく、その家族にも大きな心の傷跡を残すことです。
十日町市としましても、これ以上悲惨な事故が起きないよう、関係機関と連携して交通安全への取り組みを重ねてまいります。生徒会の皆さん、誠にありがとうございました。
なお、これからは日暮れが一層早まる季節です。市民の皆様からは、一人ひとりが交通ルールを守り、交通事故に遭わないよう、ご注意をお願い申し上げます。

3人の生徒会員から寄付金を頂戴する関口市長。

第2回越後妻有職<食>人ごったく 10月3日(日曜日)

10月3日(日曜日)、高山地内の十日町市場で、「第2回越後妻有職<食>人ごったく」が開催されました。
晴天にも恵まれ、5,900人を超える皆さんが「職<食>人ごったく」でしか味わえない旬の味を求め、大盛況となりました。
市場買受人組合の有志を中心とする「妻有職人会」が主催したもので、昨年に引き続き第2回目の開催となりました。今回は、昨年よりも出店が10店舗以上増え、個性的な40店舗が広大な市場の端から端まで軒を連ねていました。各店舗では、市場の新鮮な魚貝、妻有ポークや地元産の野菜が職人の手によって、美味しい料理に姿を変え、普段なかなか入ることのできない市場では、さんまのつかみどり、競り体験、マグロの解体ショーなどのイベントも開催されました。さらにステージではフラメンコやフラダンスなどが披露され、胃袋だけでなく秋を満喫できる一日となりました。
「越後妻有職<食>人ごったく」は、“味覚の秋”にふさわしい、旬な食材と職人の技、そしてまちづくりへの情熱が結集した盛大なイベントとなっています。十日町市は、「魚沼産コシヒカリ」や「へぎそば」「妻有ポーク」など有名な食材・食文化に加え、日本海にも近いことから新鮮な魚介類も手に入りやすく、さらに食文化を牽引する人々の志が非常に高い地域であることを実感します。会場が十日町市場ということを含めて、大変「味のあるイベント」となっています。

広大な市場に並んだたくさんの店舗を大勢の参加者が訪れている。

第12回信濃川水なしサミット「信濃川みんなで川ごったく」 10月2日(土曜日)・3日(日曜日)

第12回信濃川水なしサミット「信濃川みんなで川ごったく」が10月2日(土曜日)・3日(日曜日)、つまりっ子ひろばで開催されました。
今回は、多くの皆様から今の信濃川を「見て・感じて・楽しみ・親しんで」もらい、信濃川を身近に感じてもらえるような、様々な催しを開催しました。
2日(土曜日)の前夜祭では、カヌーイストで作家の野田知佑さんやタレントで女性釣り師の児島玲子さんにもご参加いただき、信濃川を流れる水の音を聞きながら、川を愛する皆さんが懇親を深めました。
3日(日曜日)は、ラフティングボートでの川下り体験やカヌーでの信濃川ツーリング、釣り大会やニジマスのつかみ獲り、水辺の生き物観察会のほか、今年信濃川を上ってきたサケを使ったサケ汁を来場者から味わってもらいました。
両日とも好天に恵まれ、イベントには約500名の参加をいただいたほか、市内外より多くの皆様からご来場いただきました。 参加者からは「楽しかった・またやってみたい」という声も多く、信濃川をより身近に感じてもらえるイベントとなったのではないでしょうか。
そもそも、この水なしサミットは、日本一の大河である信濃川が、JR東日本信濃川発電所等の発電取水による減水のため、「水のない石川原と化してしまった信濃川中流域の河川環境を回復する」ことを目指し、12年前から開催してきました。 さらに、JR東日本信濃川発電所による不正取水の発覚から、平成21年には水利権の取消処分がなされています。その後、流域住民と企業による「信濃川との共生」に向けた話し合いが進められ、河川環境改善への取り組みとして、5年間の試験放流が始まりました。今回の水なしサミットが、それら取り組みの検証の場として、さらには市民と共に「ふるさとの大河 信濃川」を見つめる機会になってくれればと考えています。

参加者たちがラフティングボードで信濃川を下っている。大勢の子供たちが川でニジマスとりをしている。

11月

ホワイトミュージアム2011雪まつり合同プレイベント 11月29日(月曜日)

冬の十日町市では、雪国ならではの「伝統と文化を結集した」多彩なまつりや伝統行事が各地域で催され、さながら「街は純白の美術館・ホワイトミュージアム」となります。
冬本番を迎える11月29日(月曜日)、各雪まつり関係者が一堂に会して一体的に情報発信し、市を挙げて盛り上げようと「合同プレイベント」をクロス10で開催しました。
雪まつりの催しにも、地域の絆を守り、手作りを特徴とするものから、全国からお客様をお迎えするものまで様々です。ただし、すべてに共通することは、雪国の魅力をともに引き出し、人々に感動を与えようという願いです。イベントに関わるすべての皆様が、「温かいもてなしの心で」来訪者を迎えていただくことで、地域の賑わいや十日町市の活力に結びつくと信じています。
皆さんがそれぞれの雪まつりに真心を込めて取り組み、協力しあうことで、十日町市に「怒涛の人の流れ」を呼び込めるよう、ともに頑張っていきましょう。

ネージュくんとともに登壇し挨拶する関口市長。雪原に上がる青い花火。細かく彫られた雪像。

和歌山県田辺市×新潟県十日町市「梅米もん市」 11月25日(木曜日)・26日(金曜日)

私たちにとって、ご飯と梅干はまさに「日本食を象徴する究極の組合せ」です。お米のトップブランド「魚沼産コシヒカリ」と梅干のトップブランド「紀州梅干」が手を組んで、相乗効果を図るPRイベントが今回初めて、11月25日(木曜日)・26日(金曜日)の2日間、東京の日本橋プラザビルで行われました。
その名もズバリ、和歌山県田辺市×新潟県十日町市「梅米(うまい)もん市」。紀州梅干で有名な和歌山県田辺市と十日町市による初の共催で、日本一の米と梅によるおにぎりなどを販売しました。会場では、JA南紀の新梅干とJA十日町の新米のセットをはじめ、ミカンや純米酒、加工品などの特産物も併せて販売されました。おにぎりは早々に完売し、ほかの特産物も好調な販売となりました。
良い物を消費者にお届けするためにトップブランド同士が手を組むことは、日本食の良さをPRするうえでも絶好の機会であり、同じ志しを持つ産地が連携する意味合いはとても大きいと考えます。今後も和歌山県田辺市の皆様と、さまざまな企画を通じて、一緒に盛り上げていきたいと思っています。

屋外テントを訪れる参加者たち。梅干しご飯の上に日本列島のシルエットが配置された梅米もん市のポスター。

市民活動見本市『めっかめっか』2010 11月23日(火曜日)

11月23日(火曜日)、千手中央コミュニティセンターで開催された「とおかまち市民活動見本市『めっかめっか』2010」に参加してきました。
これは、協働のまちづくりモデル事業「十日町市○○ネット」(“まるまるネット”と読みます)として、昨年度に開催したものの発展版として、市内のNPOや各種市民活動団体が一堂に会し、日頃の活動を広くPRする場として開催されました。
出展団体は、ステージ発表・体験コーナー・飲食販売・フリーマーケット・パネル展示など、30団体がそれぞれ魅力的な方法でPRしました。当日は、あいにくの雨でしたが、約1,200人の来場者が訪れてくれました。
ちなみに、この「めっかめっか」というユニークな名前は、市民活動にかかわる人やモノ・コトが集まって「メッカ」のようににぎわい、必要な情報や交流の相手などが必ず「めっかる」ところ、という意味が込められています。
十日町市が市民活動のメッカになるために、これからも協力していきたいと思います。

ステージ上であいさつする関口市長。机に向かって工作に熱中する子供たち。

松之山『名老百選 名老の集い』 11月18日(木曜日)

11月18日(木曜日)、松之山植木屋旅館で『名老百選 名老の集い』が開催され、今年度新たに4名の方が「名老」に認定され、お一人おひとりに認定証をお渡ししました。
名老百選事業とは、旧松之山地区在住で、技術・芸能を修めた、または地域に貢献された70歳以上の高齢者を「名老」として表彰し、今後の更なる活躍への期待と、後継者の育成に寄与することを目的に制定しているものです。
新名老を含め現在83名の名老が活躍されていますが、この日は名老や関係者34名が参加。自慢ののどや、舞踊、バイオリンの演奏などのパフォーマンスが披露され、拍手喝采の中、名老の健在ぶりをアピールされていました。

名老に認定された4人の方と畳の部屋で正座をして記念撮影をする関口市長。

補正予算事業現地視察 11月17日(水曜日)

ため池や圃場整備などの農業農村整備事業予算については、今年度は対前年度比で約6割も削減されたことから、営農活動や集落機能への影響が懸念されます。この日、地域から要望が多い「ため池等整備事業」の小泉・上の山地区などを視察し、老朽化の度合いや改良の緊急性を確認しました。
2か所とも防災面での効果もあることから、早急な対応が求められており、第4回市議会定例会に今年度の補正予算として上程する予定です。
農業農村整備事業の予算削減による中山間地域への影響は深刻で、今後も予算が確保されるよう国等へ訴えてまいります。

ため池の現場を視察する関口市長。

なごみのお菓子が人気です 11月17日(水曜日)

障害福祉サービス事業所「ワークセンターなごみ(関根地内)」では、通所する皆さんがおからかりんとうやクッキー、饅頭などの製造に従事しています。こちらで製造されるお菓子類は、地産地消・安全安心・素朴さの3つをコンセプトにしており、中でも「おからの焼きかりんとう」は、厚生労働省が障がい者の経済的な自立を促すために実施する『至福のお届け』事業で今年度の最優秀賞を受賞しました。
「おからの焼きかりんとう」は、地元の菓子職人さんの指導のもとに考案され、パッケージを大地の芸術祭参加作家がデザインしたコラボ作品。発売当初から人気で、昨年の大地の芸術祭以降も注文に追われています。作業にあたる皆さんは、生地作りやパッケージを手際よく行い、はつらつとお菓子作りに精を出しています。

お菓子作りの作業をするなごみの皆さん。黒や緑、赤色の箱に入ったおからの焼きかりんとう。

中国江陰市代表団が来訪 11月11日(木曜日)

中国江蘇省の江陰(こういん)市から朱民陽(しゅみんよう)中国共産党江陰市委員会書記、王華中国駐新潟総領事をはじめ代表団の皆さんが11月9日(火曜日)から新潟県内の企業や自治体を訪問し、11日(木曜日)には十日町市役所に来訪され私や議長と懇談を行いました。懇談では、今後、教育と連携した観光の展開や産業などの交流について和やかなムードで意見が交わされました。
江陰市は人口110万人ほどの都市で、上海と南京の中間にあり、経済開発区としてインフラの整備も充実された都市です。
当市としましても、今後観光・産業を振興するうえでも、海外からの観光客の招致や物産品等の販路拡大を図るため、体制の整備を検討してまいります。

江蔭市代表団の皆さんと懇談する関口市長。

清津川分水問題についての三者協定書を締結 11月10日(水曜日)

11月10日(水曜日)、清津川分水問題について、新潟県知事、南魚沼市長、十日町市長の三者による協定書の締結が、新潟県庁で行われました。この協定書では、以下の3点についての合意事項が確認されています。

魚野川流域において水資源を確保するための抜本的解決策を検討する枠組みを、新潟県と南魚沼市が中心となり作ることとし、年内の設立を目指すこと。

暫定措置として、清津川への試験放流量の増量を検討していくこと。

国から新潟県に対して意見聴取がなされている、東京電力湯沢発電所の水利権更新申請については、上記のことを前提として新潟県が同意すること。

協定書の締結を受けて新潟県知事は、東京電力湯沢発電所の水利権更新申請(平成18年1月1日から平成22年12月31日の5年間)についての同意書を、国土交通省北陸地方整備局へ同日提出しました。同意書を受理した国土交通省北陸地方整備局は、同日付で東京電力に対して水利権更新の許可書を交付しました。

私は、協定書に調印した内容に従い、新潟県及び南魚沼市からは魚野川流域において水資源を確保するための抜本的対策に真摯に取り組んでいただき、早期に解決していただきたいと考えています。また、暫定措置としての清津川への試験放流の増量については、これまでの十日町市提案を含め、少しでも多く流すよう様々な視点から積極的に提案し、協議を行ってきたいと考えています。東京電力株式会社においても、三者で調印した協定書を尊重し、清津川の河川環境改善に真摯に取り組んでいただきたいと考えています。
今後も、清津川の水が清津川に戻り、清津川渓谷のエメラルドグリーンの清流が復活するよう、関係機関並びに市民の皆様と協力しながら努力してまいります。

知事、両市町が協定書に署名している。知事、両市町が握手をして記念撮影をしている。

姉妹都市提携35周年記念コモ市訪問 11月4日(木曜日)~8日(日曜日)

絹織物を縁に、イタリア北部・湖水地方の美しい街コモ市と十日町市が姉妹都市を提携したのは昭和50年のことです。今年はちょうど姉妹都市提携35周年の節目にあたることから、私を団長とする総勢40人の使節団がコモ市を訪問してきました。
11月5日(金曜日)には、市庁舎で「記念式典」が行われ、交流35周年を祝いました。
続いて行われた「両市四者会談」(両市長・姉妹都市交流協会長・ファミリアコマスカ会長)では、5年前から行われている交換留学生事業の継続や、両市の小学校交流などが話し合われました。
翌11月6日(土曜日)には、市内の劇場テアトロ・ソチアーレで、NHK文化センターの協力による「マッチ売りの少女」の上演と、コモ市「ケルティック・ハープ・オーケストラ」による記念公演が行われました。会場には、交流関係者や小・中学生など約700人の皆さんが詰めかけ、両国の小旗を振りながらの熱烈歓迎を受けました。
2日間のコモ市滞在でしたが、すべての場面で両市の「友好と信頼」を確認するとともに、次の世代に「友好の絆を」受け継ぐことを誓い合った、素晴らしい訪問となりました。

コモ市を訪問する関口市長。

12月

十日町市はマクロビの里 12月12日(日曜日)

マクロビオティックをご存じですか。マクロビオティック(以下「マクロビ」という)は、穀物や旬の野菜を中心とした食生活を推奨するなど、自然のリズムに合わせた健康で快適な生き方を目指す考え方です。四季鮮やかで季節ごとの食材に恵まれている十日町市を舞台に、今年は年4回のマクロビツアーが開催されました。その一つ、12月12日(日曜日)に松之山温泉「地炉」で行われた「大収穫祭」に参加しました。
主催されたのは、マクロビの第一人者で、料理研究家の中美恵先生です。中先生には、9月より十日町市の観光大使に就任いただいています。
同ツアーは、四季折々に5月田植え、7月の田の草取り、10月の稲刈り、12月の大収穫祭を実施し、中先生のクッキングスクール、地元産の玄米や野菜を使った食事、「美人林・星峠の棚田・光の館・清津峡渓谷トンネル」の見学、農舞台やクロス10でのお土産購入などが盛り込まれています。ツアーには、毎回20人前後の方がおもに大阪方面と首都圏からお越しいただき、「十日町市の自然・食材・温泉・人情」に高い評価をいただいています。好評に応え、同ツアーは来年も実施されますので振るってご参加ください。

参加者たちと机を囲んで食事をする関口市長。餅つきをする関口市長。

第18回全国中学校駅伝大会出場選手激励壮行会 12月10日(金曜日)

12月18日(土曜日)~19日(日曜日)に山口県で開催される第18回全国中学校駅伝大会に出場する十日町市立吉田中学校の出場選手激励壮行会が市役所で行われました。
全国大会への出場は、11月5日に催された県駅伝大会において、吉田中学校が男女ともに優勝し、見事、アベック出場の快挙を成し遂げたものです。昨年は、男子は吉田中学校、女子は十日町中学校が優勝し、全国大会に出場しました。今年は、男女ともに吉田中学校が全国大会出場となった訳ですが、県代表として市内から男女とも2年連続出場できることは、十日町市としても大変誇らしいことです。
先の冬季国体の会場となった吉田クロスカントリー競技場の地元である吉田中学校は、クロスカントリースキーでも全国大会の常連です。一年を通しての選手自身の努力はもちろん、指導者や保護者の皆さん、輝かしい実績を持つ先輩方、そして地域が一体となって築き上げた「伝統の力」が皆さんを後押ししてくれることでしょう。
大会当日は練習の成果を十分発揮され、悔いのない走りができることを祈っています。チームメイトやみんなの想いを乗せて、母校のタスキを一生懸命つないでください。さらに、全国各地から集う選手たちと駅伝を通じて、交流・親睦を深めてきていただきたいと思います。がんばれ!吉田中学校。

女子チームの選手と関口市長。男子チームの選手と関口市長。

1月

「みんなで支える地域医療」知事とのタウンミーティングに参加 1月28日(金曜日)

1月28日(金曜日)、クロス10を会場に、「みんなで支える地域医療」をテーマにした「知事とのタウンミーティング」が開催されました。現在十日町市では、新潟県に新十日町病院の地域中核病院としての早期建設(改築)を要望していることもあり、「地域医療」への市民の関心が高く、当日は約450人が参加して満席となりました。
 パネルディスカッションでは、泉田裕彦知事はじめ、地元医師会副会長の富田浩さん、レインボー健康活動普及協会にいがた事務局長の小島伸子さん、そして私も加わり、地域医療をはじめとする保健・医療・福祉について、それぞれの立場で現状認識や将来に向けて「住民・行政・医療関係者は何ができるか」などについて意見交換を行いました。
会場でも述べられたように、市民の皆様からは、何といっても健康にお過ごしいただくことが大切です。そのためには、しっかりと日々の健康管理に努めるとともに、定期的に検診などを受けていただきたいと思います。また、医療機関を受診する必要が生じた際は、安易な救急受診は避け、日頃からホームドクターとしての「かかりつけ医」をお持ちいただくことも肝心です。こうした市民の取り組みが、医療現場の疲弊を緩和し、診療所や医療機関の役割分担と連携をしっかりと組み立てる素地になります。
十日町市では引き続き、市民の声に耳を傾け、新潟県や地元医師会の皆様と連携を図りながら、保健・医療・福祉の充実に向け取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

関係者たちがステージ上の席に着席している。

中国農業発展集団・劉会長が来市 1月27日(木曜日)

1月27日(木曜日)、中国最大の国営農産物商社、中国農業発展集団の劉身利(りゅう・しんり)会長はじめ関係者11人が、筒井信隆農林副大臣のご案内で十日町市を訪れました。
国産米など農産物の中国への輸出拡大を進めるための現地視察です。
視察団の皆様からは、訪れたJA十日町の「四季彩館ベジぱーく」で、米粉のパンや「日本農業賞」を受賞した妻有ポーク、雪下にんじんジュースなど、当市自慢の逸品を試食していただきました。また、農産物売り場では、切り餅やワサビ菜などの地場産品に大変興味を持っていただくことができました。
劉会長からは、「雪が素晴らしい農産物を生み出しているのではないか。十日町市の農産物はきれいでとても美味しい。中国に持って帰りたい」との言葉をいただきました。私は、十日町市農業を発展させるには、急拡大するアジア市場との連携の可能性を探る必要があると考えます。
劉会長は、今後北京に大規模な展示販売施設の設営も計画されているとのことです。日本産品を積極的にアピールすることで、より深い交流の可能性が生まれると思います。

関係者らと対話する関口市長。

世田谷区交流20周年記念式典 1月9日(日曜日)

都会の子どもたちに純白の雪と雪遊びの楽しさをプレゼントしたいという願いから、十日町市では、友好交流都市である東京都世田谷区の「新年こどもまつり」に雪を贈り続けて、今年で20年目になります。
1月9日(日曜日)に行われた今年の「新年こどもまつり」では、交流20周年記念式典を開催していただき、松代地域の皆さんと参加してきました。式典では、熊本世田谷区長から感謝状と交流記念品を頂戴しました。また十日町市からは、区民の皆様に「魚沼産十日町コシヒカリ」を広く受け入れていただけるよう、縁起物のミニ米俵と火焔型土器(妻有焼)を贈呈しました。
この活動は、旧松代町の時代から行われており、純白の雪を世田谷区役所に運び込み、雪の滑り台と雪のかまくらによる「雪国体験」として、子どもたちにプレゼントしているものです。
会場に作られた約30mの雪の滑り台は、1時間待ちの行列ができるなど大変な人気ぶりでした。当日は、17,000人もの区民の皆様が来場され、雪国を体感いただいたことを、大変うれしく思います。豪雪地ではときに“頭痛の種”となる雪を、東京ではこんなにも歓迎してもらえるものかと感激しました。
世田谷区の指定保養施設である芝峠温泉「雲海」は、年間を通じて区民の皆様からご利用いただき、市内松代地区にも大勢の皆様にお越しいただいています。また昨年は、区役所の食堂で「魚沼産十日町コシヒカリ」と「妻有ポーク」を使った「豚トロ丼」が期間限定メニューとして提供され、好評を得ました。今年は、世田谷区のご協力により、区内飲食店の皆様にもレシピを紹介するなど、十日町市の食の普及にも努めてまいります。
十日町市では、世田谷区の皆様との交流の輪が広がり、市内各所に多くの皆様からお越しいただく「怒涛の人の流れ」が生まれるよう、力強い取り組みを進めてまいります。

子供が雪の滑り台を滑っている。関口市長が熊本世田谷区長に米俵を手渡している。

「職員知恵出し会議プレゼンテーション」若手職員提案を事業化へ 1月6日(木曜日)

今回が初となる「職員知恵出し会議」の提案発表会が行われ、職員から熱心に企画の発表を聞かせていただきました。この会議は、十日町市が抱える政策課題を、若手職員が部局の枠を超えて集中的に検討し、斬新かつ柔軟な発想で施策や事業を発案し、市政に反映させることを目的に創設したものです。
今回、私が提示した課題は、「怒涛の人の流れをつくるために」です。この課題に対して、市役所内の20~30歳代の若手職員16名が3班に分かれて、施策を練り上げ、効率良く、楽しく市内を周遊いただくための工夫や知りたい観光情報等を迅速に提供するための取組、首都圏のお客様を呼び込むための仕掛けづくりなどの提案を発表してもらいました。いずれの提案内容も、私が提示した課題にしっかりと考えた跡が感じられ、課題の探究から、利用者ニーズ等をつかんだ提案になっていました。
当日は、マスコミ公開で行ったため、会議メンバーは緊張の面持ちで発表していましたが、昨年10月にこの会議を創設して以来、自発的に手を挙げてこの会議に取り組んだ職員たちが正味2か月程度でまとめあげた頑張りに、私は心から拍手を送りました。
なお、提案内容は、一部見直し後、平成23年度予算で実行することを前提に進めており、その後も提案事業の検証のために引き続き活動を続けて行ってもらいます。

関係者のプレゼンテーションを関口市長が聞いている。

内田眞一氏が十日町市観光大使に就任 1月5日(水曜日)

1月1日付けで、日本銀行新潟支店長内田眞一氏から十日町市観光大使に就任していただきました。内田氏は昭和61年に日本銀行に入行され、昨年7月から新潟支店長として、多忙な執務はもとより経済講演会などを開催しご活躍されています。
十日町市では、当市の観光PRを務めていただくにふさわしい方から観光大使に就任していただいています。現在、内田氏のほかに、高橋登氏(株式会社吉池会長:中尾出身)、桂歌助氏(落語家:駅通り出身)、中美恵氏(料理研究家)の皆様から就いていただき、各方面で広く十日町市のアピールを行っていただいています。観光大使の皆様には、役職をとおした当市の観光PR、十日町雪まつりなど市内外でのイベントへの出務などをお願いしています。
強力な応援団としてご活躍に期待し、大使の皆様とともに十日町市を発信してまいります。

関口市長が内田観光大使に委嘱状を手渡している。

気持ち引き締めモーニングセミナー 1月4日(火曜日)

1月4日(火曜日)平成23年の御用始めのこの日、朝6時からエコマールで開催された十日町市倫理法人会経営者モーニングセミナーに出席してまいりました。辺りはまだ夜が明けきっていませんが、会場には37社51名の方がお集まりいただくなか、今後の市政方針や実施事業などについてお話しをさせていただきました。一年の計は元旦にあり。まさに新年早々気持ちが引き締まり、幸先よくスタートを切ることができました。

多くの参加者たちが関口市長の話を聞いている。

平成23年スタート 1月2日(日曜日)

1月2日(日曜日)、十日町中学校を発着所に第32回十日町新雪マラソン大会が開催され、子どもからお年寄りまで約500名のマラソンファンが参加するなか、私もスターターを務めさせていただきました。今回は、昨年建て替えた十日町中学校体育館の落成記念も兼ねて行われ、選手たちは号砲とともに一斉に元気よく飛び出して行きました。
この大会は、十日町市のマラソンを強くしたいという地元皆さんの思いから、選手育成のため昭和51年から始められ、現在は選手やサポーターなど約1,000名が参加しています。地元の新座地区でもトン汁などのもてなしを行い、選手たちを温かく応援するなど、地域を挙げたイベントになっています。また、今回は招待選手に、嶋原清子選手からお越しいただき大会に花を添えていただきました。
新年早々のマラソンで、私も選手や地元の皆さんから元気をいただき、毎年とても気持ち良いお正月になります。

寒空の下マラソンのスタートを切る大勢の選手たち。

2月

協働のまちづくりフォーラム2011 2月27日(日曜日)

2月27日(日曜日)、市民会館ホールで「協働のまちづくりフォーラム2011」を開催し、約300人の参加者の皆さんと、講演や発表などを通じて「新しい公共」についての情報交換を行いました。
講演では、長岡技術科学大学の上村靖司准教授が「地域に生きるとは~新しい公共と地域再生~」と題して、「行政があれもこれもとやれる時代ではない。地域のことは地域の人がやった方が地域にもプラスで、それを担う組織を「小さな役場」と呼んでいます。住民が「小さな役場」をつくることが今後の過疎高齢化地域に求められています」と説明されました。
続いての協働セッションでは、「新しい公共」の担い手として市内で活躍されている団体から、それぞれ「中山間集落支援」「市民活動団体支援」「これからの住民自治」について事例発表をしていただきました。
最後に私から、十日町市の「協働」について新たな提案をさせていただきました。私は、23年度から自治体の憲法とも呼ばれる「まちづくりの基本条例(自治基本条例)」の策定を目指し、検討を始めることを提案しました。中央集権から地方分権、地域主権へと自治の流れが移る中、市内でも「新しい公共」の担い手が広がっています。合併して6年が経過し、当市のまちづくりの方向性が、ある程度見えてきたこのタイミングをとらえ、条例という形にまとめていくことが、当市の将来にとって重要だと思うからです。この条例は、策定する過程で市民の関心や機運が高まることが重要です。市の将来像や実現に向けた方針・仕組みなどを明確化し、市民みんなが共有できる条例を目指します。
これからも情報をどんどん提供しますので、「新しい公共」にぜひ関心をお寄せいただき、多数のご参加をいただきますようお願い申し上げます。

関口市長がステージ上で話している。

TEPCOウインター環境セミナー 2月23日(水曜日)

2月23日(水曜日)、当間高原リゾートで開催された東京電力株式会社主催のTEPCOウインター環境セミナーに参加してきました。
第1部では、東京電力株式会社環境部の辻嘉之氏から「気候変動枠組み交渉を巡る動向―COP16の結果概要と今後の見通し―」と題して、温暖化交渉の歴史的背景や昨年メキシコで開催されたCOP16で日本がとった外交戦略などが報告されました。
また、同社の北原隆朗氏から「地球温暖化問題を巡る国内動向並びに電気事業の取り組みについて」と題して、国内における地球温暖化対策や産業界の取り組みなどが報告されました。
第2部では、社団法人日本経団連21世紀政策研究所研究主幹 澤昭裕氏が「地球温暖化問題の今―ポスト京都議定書向けて―」と題して基調講演を行い、CO2削減目標を国ごとに取り決めた「京都議定書」の考え方や、今年南アフリカのダーバンで開催されるCOP 17に向けての外交的戦略の展望などを話されました。
「環境問題」は、外交戦略が絡む国際的な課題であるとともに、その実践においては、一人ひとりの小さな積み重ねが、市町村や国県の制度をも動かし、結果的に豊かな私たちの暮らしに結び付くものです。
今回のセミナーを主催された東京電力株式会社並びに、会場となった当間高原リゾートでは、「多様な自然とそれを育む心を次世代に引き継ぎ、持続可能な社会の構築」を目標に、環境セミナーをはじめ、親子を対象とした各種講演会・体験学習を数多く実施しています。十日町市民の皆さんからも、大いに参加していただきたいと思います。

セミナーの会場内の様子。スライドを用いて発表が行われている。

橘小学校児童が社会科見学で来訪 2月9日(水曜日)

私の仕事場である市長室には、毎日多くのお客様がお越しになります。2月9日(水曜日)には、橘小学校の3年生児童19人が、「市役所見学」で市長室に来てくれました。私は見学で訪れる子どもたちには、都合のつく限り会い、質問にも直接答えるようにしています。
この日児童からは、「十日町市のいいところはどこですか?」「市長さんはどんな仕事をしているのですか?」という、核心をつく質問を投げかけられました。「通学路をもっとよくしてください」という要望も受けました。私も自らを省みながら、できるだけ丁寧に答えさせていただきました。最初は固かった子どもたちとも打ち解け、最後には笑顔あふれる集合写真も撮りました。
子どもは、それぞれの家庭はもちろん、学校や地域など多くの人々に見守られ、支えられながら育っていく「宝」です。十日町市も子どもを育み・支援する一員であり、市民生活を支える縁の下の力持ちであることに間違いありません。また、子どもたちから見れば、学校や地域など、徐々に社会と接する範囲を広げる経験のひとつが、「市役所見学」であるといえます。
「十日町市のいいところはどこですか?」「市長の仕事は何ですか?」など、童心ゆえに心に響く子どもたちの質問を、今後も楽しみにしています。これからも、子どもたちが元気に明るく育つ十日町市を、みんなで築いていきましょう。

関口市長の前に整列して自己紹介をする児童たち。関口市長を囲んで記念撮影をする児童たち。

22年豪雪を乗り越えるために 2月4日(金曜日)

1月初旬からの断続的な降雪が市民生活を直撃しています。今日までで最も多かった1月31日(月曜日)の積雪深は、市街地で2メートル60センチメートル、山間部では4メートルに達し、市内5か所の主観測所積雪深も3メートル32センチメートルと、昨年より約1メートルも多い異常事態です。
市民の皆様には、雪との闘いに大変なご苦労をされていることと、衷心よりお見舞い申し上げます。道路除雪をはじめ市民生活を守るために、日夜ご尽力いただいているすべての皆様に、心より感謝を申し上げます。また、全国からお寄せいただいた温かい励ましに、重ねて御礼を申し上げます。
1月31日(月曜日)に市全域に災害救助法が適用されたことを受け、十日町市では豪雪災害対策本部を設置しました。現在は、市民の安全・安心を第一に、都市・集落機能を維持すべく市をあげて取り組んでいます。
早急な除雪対策を進めるため、約6億円の除雪経費予算の専決処分を行うとともに、市独自の緊急対策として、高齢者世帯など要援護世帯への屋根雪処理経費の助成や町内委託除雪の自己負担額の軽減などを行うことにしました。
この冬、十日町市内では、除雪作業に伴う事故により2名の尊い命が失われ、重傷者24名、軽傷者12名の計38名が犠牲になっています。家屋等の建物被害もこれまで全壊3棟、半壊3棟、一部損壊9棟、そして河川・流雪溝等の閉塞による床下浸水被害も6棟あり、全体で21棟が被災しています。
2月に入ってからの暖気によって、降雪も一息ついているところです。しかし、例年積雪深の極は、2月中旬に迎えることが多く、決して予断を許さない状況です。十日町市では引き続き、豪雪に打ち勝つために必要な取り組みを進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
また、市民の皆様からは、雪下ろしなどで事故に遭わないよう「必ず複数で作業する」、「ヘルメットと携帯電話を身に付ける」、「除雪車を保守する際は必ずエンジンを切る」など、安全対策を徹底するよう、重ねてお願い申し上げます。

左右にできた雪の壁を見上げる知事と関口市長。雪崩の災害復旧現場を確認する関口市長。

農林水産副大臣に中山間地域に関する各種法制度等要望書を提出 2月3日(木曜日)

棚田が見せる曲線美や四季折々の美しさは、日本の原風景として長い間、人々の心に潤いと安らぎを与えてきました。しかし、棚田を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。農山村には、高齢化や担い手不足という荒波が押し寄せ、荒廃農地は全国で増加傾向にあります。
2月3日(木曜日)、本年度私が会長を務める「全国棚田(千枚田)協議会」として、齋藤文彦副会長(静岡県松崎町長)とともに、中山間地に対する各種法制度等の要望を、筒井農林水産副大臣と篠原農林水産副大臣に直接訴えてまいりました。
今回要望したのは、1.中山間地域等直接支払制度の恒久化・法制化 2.農地・水・環境保全向上対策の継続 3.環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への不参加の三項目です。いずれも私たち中山間地域の農業、農村の維持・存続に関わる重要な課題です。
今年度から中山間地域直接支払事業は第3期対策が始まりました。しかし当市では、前期に比べ加入農業者は約380人、面積は約320ヘクタールの減少となりまりた。加入農業者の減少理由には、農地集積に伴う離農もありますが、主な原因は同事業の条件である今後5年間の営農継続に自信がないことや、後継者がいないことなどが挙げられて、中山間地農業の存続が危ぶまれています。今ここでしっかりとした対策を打たなければなりません。
棚田には、国土を守り、水源のかん養や生態系の保全などの多面的な機能があり、現在、こうした地域の自然条件に調和した棚田の果たす大きな役割が評価され、ボランティア等による保全活動や、新たな利活用に向けた取り組みが全国的に模索されています。
今後も、中山間地域における耕作放棄地の未然防止と多面的機能の向上、併せて集落機能の活性化を図るために、棚田保全活動の必要性を訴えてまいります。

要望書を手に記念撮影をする関口市長と関係者ら。

証明書自動交付機を稼働 2月1日(火曜日)

2月1日(火曜日)から、市役所本庁舎正面玄関に設置した「証明書自動交付機」で、住民票・印鑑証明・戸籍・附票の交付サービスを開始しました。自動交付機導入は、三条市、南魚沼市に続いて県内3番目です。
当日朝の「稼働式」では、涌井市議会議長と私がテープカットを行いスタートしました。
実際に使ってみましたが、「ごく簡単な操作」で、「短時間」のうちに、窓口よりも「安く」受け取ることができます。
所要時間も自動交付機では1分程度で済みます。手数料も、それぞれ窓口よりも50円安く設定しました。特に、戸籍証明料金の軽減(450円が400円に軽減)は全国的にも数が少なく、県内初の取り組みです。
さらに稼働時間は、夜間・休日にも対応しており、年末年始の4日間を除く毎日午前8時~午後8時にご利用いただけます。
自動交付機を利用するには、住基カードか印鑑登録証のいずれかに自動交付機用の暗証番号を登録しておく必要があるため、まずは本庁・支所の市民課窓口にお越しください。
私は住基カードの作成を強く推奨しています。印鑑登録証を住基カードに寄せれば1枚のカード保持で済みます。ほかにも住基カードのメリットは、交付手数料が無料で、写真付きの場合は身分証明にもなります。さらに、e-Tax(確定申告)などの電子証明書の機能付加や、将来普及が進むであろう「コンビニ交付」でも、住基カードの使用が前提となることなどがあげられます。
市ではこれからも多くの皆様に、住基カードと自動交付機をご利用いただけるよう、サービスの向上やPRに努めてまいります。

自動交付機の前でテープカットをする関口市長と涌井市議会議長。自動交付機の前で記念撮影をする関口市長。

3月

ソニー株式会社との二酸化炭素(CO2)排出権取引に調印 3月7日(月曜日)

3月7日(月曜日)、ソニー株式会社と十日町市とのあいだで調印式が行われ、国内クレジットに関するCO2の排出権取引が開始されることになりました。パートナー企業が削減したCO2を十日町市が集約し、共同実施者として大企業に譲渡するやり方は、全国初の取り組みです。
全国初の活動を、ソニー株式会社とともに実践できることを嬉しく思います。また、今回の排出権取引は、民間事業者さんとの協働によって成し得るもので、地元でCO2削減に鋭意取り組んでいただいている企業の皆様、橋渡しをしていただいた企業の皆様にも心より感謝を申し上げます。このことはエコポイント制度やエコバック運動、廃食用油の回収など環境活動に熱心に取り組んでいる市民にとっても、大きな励みと自信に繋がるものと思います。
これまで人間はあまりにも急激に、そして深刻に地球をいためつけてきたと思います。この反省に立って、本来あるべき環境の姿に戻すために、私たちが行動していかなくてはなりません。一人ひとりの取り組みや、企業・行政の不断の努力によって、この美しい自然やふるさとを子や孫の時代に引き継いでいきたいと思います。
十日町市内には、まだまだ未利用ではありますが、森林資源、バイオマス、温泉熱、豪雪地として知られる雪、日本一の大河信濃川とそこに流れ込む数多くの川の流れ、風力など豊富なエネルギー資源があります。豊かな自然と鮮やかな四季に恵まれた郷土だからこそ、私たちを包む地球環境の保全にも鋭敏な感覚で取り組む十日町市でありたいと思っています。
今後も先進のノウハウを蓄積して、全国の目標・模範となれるように、努力してまいります。
まさに本日の調印が、私たちにとってのスタートであり、孫子のために、よりよい十日町市・よりよい地球環境が残せるよう一生懸命取り組んでまいりますので、関係者の皆様、市民の皆様、今後とも環境活動の推進をよろしくお願い申し上げます。

斎藤総務センター長と握手を交わす関口市長。ミオンなかさとのペレットボイラーを視察する関口市長。

地域活性の手本に 台湾視察団が来訪 3月7日(月曜日)

現代アートを通した地域活性化策を探るため、台湾・嘉義県のヘレン・チャン知事はじめ視察団7名が、3月7日(月曜日)に十日町市を訪れました。嘉義県は、台湾中南部に位置する人口約60万人の農業県です。
当日朝に来市された皆さんは、「脱皮する家」や「まつだい農舞台」を視察された後、表敬訪問にお越しくださいました。元国会議員で、台湾初の女性知事でもあるヘレン・チャン知事は、「脱皮する家」を管理されている地元のお年寄りが、誇りをもって、生き生きと活動をされていることに感銘を受けていました。
また、「芸術による地域振興に対しての当初からの住民の反応」や「国県からの助成額」「入込客数」「経済波及効果」「開催期間」「鑑賞時の移動手段」など詳細かつ積極的に質問をされました。
私は、旧来型の行政サービスと異なる、現代アートによる地域活性に対して、市民の反応は当初冷たかったことを率直に説明しました。そして、回数を重ねるごとに芸術家やこへび隊・鑑賞者との触れ合いによって、地域に活力が生み出されてきたことも紹介しました。芸術祭の成果は、数値に現われるものだけでなく、地域に眠る「宝」や「絆」に気づいたことが大きいとお伝えしました。
ヘレン・チャン知事からは、「嘉義県で行う芸術祭にもぜひお越しください」という言葉をいただきました。
現代アートを媒介とした地域づくりは、国内のみならず世界からも注目を集めていることが伺える来訪でした。今後も十日町市が誇る「宝」を、積極的に世界に向けて情報発信し続けたいと思います。

関係者と協議をする関口市長。笑顔で記念撮影をする関口市長。

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ファックス番号:025-752-4635

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