公務レポート(平成23年度)

更新日:2021年04月01日

4月

「複合型介護施設よしだ」 オープン 4月27日(水曜日)

5月1日からの開所に向け「複合型介護施設よしだ」の竣工式が行われ、地域の皆さんとともにお祝いしました。この施設は、特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスの3つの機能を併せ持った複合施設です。入居を含め約80名の方々からご利用いただくことができ、多くの介護サービスのご要望に応えられる施設です。
施設を設立された社会福祉法人十日町福祉会に御礼申し上げるとともに、この施設が地域に愛される施設として、また高齢者福祉サービスの拠点として、複合施設の機能を十分に発揮されることを期待しています。
市内にはまだ多くの方が施設入所を希望されておられます。市では、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で介護サービスを受けられるよう、各地域での施設整備を進めており、今年はほかに、松代地区に30床の増床、そして来年は川治地区に70床の施設を建設する計画です。このような施設整備とともに、地域包括支援センターなどへの支援も拡充し、高齢者の皆さんの福祉を充実させてまいります。

5人の大人が紅白幕のかかった施設入口の前でテープカットをしている。

新しい霞ヶ関を創る若手の会「プロジェクトK」との意見交換 4月23日(土曜日)

プロジェクトKは、中央省庁(いわゆる「霞ヶ関」)内の、入省5~15年の職員で構成するNPO法人で、国民全体の利益のために、中央からの改革を目指す皆さんです。その皆さんが当市にお越しになり、市民や市の若手職員と懇談会を開催しました。机上の論理に捉われず、現場の実態に沿った政策の立案や生の声を霞ヶ関内に伝えていこうというものです。私も、普段から市政運営には現場の声を聞くことに重点を置いていますが、この日ばかりは声を発する立場で参加しました。
少子化・高齢化や過疎はどこの自治体でも抱える問題ですが、根本的な解決には至っていません。特に、中越大震災やこのたびの豪雪、そして東日本大震災と度重なる災害に見舞われると、危機管理はもちろん復旧・復興やその後の街づくりなど、国の積極的な関与が求められます。当市では、市民との協働の推進や地域おこし協力隊、交通空白地解消対策などに取り組んでいますがいずれも、国と自治体の役割分担を明確にしたうえで、それぞれが自分の責任を果たすことが必要になってまいります。
今回は、市民代表として福祉や産業、観光などの分野において地域でご活躍されている皆さんにもご出席いただき、互いに腹を割った有意義な議論を交わしていただきました。休日にも関わらず、地方に出かけ現場を学ぶ皆さんの志しを頼もしく感じます。
よい国づくりは、よい地域づくりから始める。これが原点だと私は思います。

大勢の大人たちが机を囲んで意見交換をしている。

十日町市が文化芸術創造都市部門で文化庁長官表彰 4月13日(水曜日)

大地の芸術祭によるまちづくりが評価され、十日町市が平成22年度文化庁長官表彰をいただきました。その表彰状の授与式が4月13日文化庁で行われ、近藤誠一文化庁長官から直々に表彰状と記念の盾をいただいてきました。
この表彰は、文化芸術の力により市民参加で地域の活性化に取り組み、特に顕著な成果をあげている市区町村に対し文化庁長官から表彰されるもので、大地の芸術祭とそれを契機に生まれている市内各地での様々な活動が評価され、津南町とともに表彰されました。平成22年度表彰を受けた自治体は、十日町市と津南町のほかに、茨城県水戸市、富山県南砺市、長野県木曽町、兵庫県神戸市の5件6団体でした。
この日は、近藤長官から直接表彰状をいただいた後、吉田大輔文化庁次長も同席し、大地の芸術祭の話題のほか、長野県北部地震の被災の状況や、国宝火焔型土器の出土当時のエピソードなどについて懇談してきました。
今回の表彰で、まちづくりに対する文化の関わりはとても重要であると改めて感じました。市民の皆様も、地域の文化資源を大いに活用して十日町市を全国に発信して行きましょう。

関口市長が近藤誠一文化庁長官から表彰状を授与されている。
市長と関係者が表彰状と盾とともに記念撮影している。

5月

桜花レスリング道場開設20周年を祝う 5月7日(土曜日)

平成3年に、旧六箇小学校塩ノ又分校が桜花レスリング道場として生まれ変わって以来、今年で20年を迎え、福田全日本レスリング協会会長をはじめ、後援会の皆さん、全日本女子レスリング選手の皆さんとともにこれまでの歩みを祝いました。
開設当時は、廃校となった学校施設が 地域づくりとスポーツ振興のための民間施設として生まれ変わることに大きな期待が寄せられました。
女子レスリングがオリンピックの正式種目に決まったのは平成13年のことであり、その10年前から強化のための拠点として位置づけられ、定期的に強化合宿が行われてきました。その成果として、アテネ、北京オリンピックをはじめ、多くの世界大会で選手たちが活躍され、市民に夢と感動を与えていただきました。選手の功績は、当市にとっての大きな誇りです。
また、大会終了後は、必ず塩ノ又で報告会を行っていただき、地域住民との交流が続けられています。選手の皆さんが当市を訪れた際には、市内の小・中学校や福祉施設などに訪問していただいたり、様々なイベントにも参加いただいており、市民との関わりを大切にされ、信頼を築かれておられることに、心から感謝申し上げます。
これまでの20年の歩みを糧に、更に精進いただき、9月の世界選手権大会、そして来年のロンドンオリンピックでのご活躍を市民と共に楽しみにしています。

笑顔で記念撮影をする関口市長と関係者たち。

仙谷官房副長官が被災地視察 5月5日(木曜日)

仙谷官房副長官が来市され、長野県北部地震の被災地の雪解け後の惨状を視察されました。当市では、松之山地域中尾集落の地滑り現場にご案内し、土砂とともに滑落した建物被害について説明しました。
状況は、建物の形状をほぼそのままにして、がけ下に滑り落ちるという被害で、奇跡的に人命に関わる被害はなかったものの、お住まいの方々の恐怖は大変なものだったと思いました。副長官は被害者の方とも言葉を交わされ、このたびの震災の甚大さをかみしめておられました。
この日、中里支所において泉田新潟県知事とともに副長官に要望書をお渡しし、地域コミュニティや被災者への生活再建などへの支援、そして上越魚沼地域振興快速道路の整備をはじめとした災害に強い社会基盤づくりなどをお願いしました。

被災地を視察する仙谷官房副長官とその様子を撮影する大勢のカメラマンたち。

地区がスーパーを営業 浦田地区多目的施設竣工 5月2日(月曜日)

松之山地域浦田地区の皆さん待望の浦田地区多目的施設がオープンし、竣工式を行いました。この施設は、JA十日町浦田支所の閉鎖に伴い、空き建屋を浦田地区が譲り受けたもので、2階はコミュニティースペース、1階は地区の皆さんが営業する店舗になっています。この店舗は、昨年10月までAコープとして営業されていましたが、地区で唯一の店舗がなくなり高齢者などの交通手段を持たない人たちに不自由な思いをさせてはいけないと、地区で自ら合同会社を立ち上げて経営を引き継ぐことにしました。
浦田地区は、田舎体験の受け入れや大地の芸術祭を通じオーストラリアとの交流をしている活気のある地区です。このように地区の課題を地区の皆さん自らが解決していこうという姿勢は、今後の中山間地振興のモデルになっていくことでしょう。市も、皆さんの頑張りを応援していきたいと思います。

5人の大人たちが施設前の階段でテープカットを行っている。

筒井副大臣・泉田知事が被災地視察 5月1日(日曜日)

筒井農林水産副大臣と泉田新潟県知事が、当市と津南町を訪れ、長野県北部地震の影響とされる被災農地などを視察されました。3月12日の地震発生時、当市にはまだ2メートルを超える積雪があり、ひび割れ等の土地被害の全容は明らかになっていませんでした。その後、雪解けとともに融雪水が地震による地割れに入り込むなどの影響もあり、棚田や山林の土砂崩れ被害が発生しています。
この日、副大臣と知事に豪雪地であるとともに山間部である当地域の実情を訴え、これら地すべり被害を東日本大震災に含めて激甚災害としていただくことと、棚田の形状を生かした復旧事業の実施などを要望いたしました。
地震発生から50日が経過し、市民生活も平常に復旧しつつありますが、今冬の豪雪被害に重なるように発生した地震の被害は、いまだに終息しておらず予断を許さない状況が続いています。地震被害は規模が大きいだけに、市だけでは対応が難しい状況です。今後も国や県に支援をお願いしながら、震災復興に尽くしてまいります。

被災地を視察する筒井農林水産副大臣と泉田新潟県知事。

6月

吉田クロスカントリー競技場を夏も使える芝生公園に 6月18日(土曜日)

6月18日、市民の皆様と一緒に吉田クロスカントリー競技場の発着場へ芝生のポット苗を植えました。植えた芝生は、摩擦に強く抵抗力が高いティフトンという洋芝で、日本サッカー協会のグリーンプロジェクト事業により、約5万4千株のポット苗を無償提供いただきました。広さ約12,000平方メートルの吉田クロスカントリー競技場に、17日~19日の3日間かけて吉田CCネットの会員をはじめ市民約1,300人の皆様からご協力いただいて見事植栽完了。秋には青々した広場になることでしょう。
吉田クロスカントリー競技場は、冬になると全国規模の大会も行われていますが、この場所を、年間を通して、誰もが気軽に集え、親子や子どもたちが安心して遊べる「多目的ひろば」として活用できるよう、市では昨年から560メートルのローラースキーコースのほか、発着場を全面芝生化するための工事を進めてきました。
また、多くの市民から身近なところに公園がほしいとの要望が寄せられており、ここに芝生広場ができることでその要望にもお応えできるものと思っています。
夏・冬通して有効的にご利用いただき、外遊びやスポーツに親しむことによって、人々の心身の健全な発達に寄与するコミュニティスポットになることを期待しています。

吉田クロスカントリー競技場の発着場へ芝生のポット苗を植える大勢の大人と子供。

新緑に包まれて 節黒城山開き 6月12日(日曜日)

6月12日、上野地区で第41回節黒城山開きまつりが開催され、安全祈願祭や大名まつりパーティーなど、地区を挙げた楽しい春のイベントが開催されました。節黒城は、南北朝時代に築城された山城で、戦国時代には、上杉家臣の居城だったと伝えられています。城址は、堀切や土塁、郭跡があり眺望の良さからも戦国往時をしのばせています。
まつりでは、恒例の大名行列も実施。地区の小学生から大人まで約30人の一行が本丸からふもとのキャンプ場まで練り歩き、私も家老役として初めて参加させていただきました。途中、地元小学生扮する姫君が通ると、観覧していた皆様が一斉に平伏す一幕もあり、演じる人と観覧する人が一体となった和やかな大名行列となりました。
まつりは、地区の皆様による節黒城保存会が主催しており、同会はほかにも年間を通して施設管理や周辺の草刈りなどを行い、来訪者が気持ち良く利用できるよう活動を行っています。地域の財産をみんなで守る気持ちがあるからこそ、楽しい催しができるんだと思います。財産である地域の歴史をいつまでも大切に語り継いでほしいです。

大名行列の観覧者が一斉に平伏している。

7月

未来を担う子どもたちのために 十日町小・特別支援学校等起工式 平成23年7月22日(金曜日)

7月22日に、十日町小学校に特別支援学校・発達支援センターを併設した校舎の建設工事の起工式が執り行われ、市民の皆さんが待ち望まれた新しい学校の建設に向けて、最初の一歩を踏み出すことができました。
十日町小学校に特別支援学校・発達支援センターを併設することとした経緯を、ここで少し触れたいと思います。
市では、十日町小学校と「ふれあいの丘分校」の老朽化に伴う耐震改築が必要であったことから、十日町小学校に県立の「ふれあいの丘分校」の併設を望んでいました。しかし、新潟県は川西高校の空き室に、小・中学部、高等部の「ふれあいの丘分校」を併設する方針であったことから、保護者等の意見も踏まえて県立を断念し、市立で十日町小学校の中に、特別支援学校と発達支援センターを併設することとしました。
それは、特別な支援を必要とする就学前の子どもたちをも含めた一貫したサポート体制が必要であるとともに、同じ世代の子どもたちが同じ生活空間を共有し、共に学び合い、育ち合うことが、障がいのある子どもたちにとって「一番よい」という判断に至ったからです。
小学校への特別支援学校と発達支援センターの併設は、日本初の試みであり、子どもたちの笑顔と歓声があふれ、保護者・地域の皆様に信頼され、愛される施設となるよう、完成後を見据え、引き続きソフト面の整備に努めてまいりたいと思います。
建設される建物は、鉄筋コンクリート造、2階建の耐震構造で、平成25年3月末の完成、4月の開校を目指しています。特長的なところは、地元十日町産杉のふんだんな使用、ソーラーパネルによる太陽光発電設備の設置などが挙げられます。このほかにも、バリアフリー化や屋上へのプールの配置とともに、正面玄関側にはアーケードの通路を設置するなど、利用者の利便性を最大限考慮したものとなっています。
将来を担う子どもたちが安心して元気に楽しく学校生活を送れるよう、環境づくりにしっかりと取り組むこと、それが私たちの責務であると考えます。

校舎の完成イメージ画像。
明るく開放的な校舎内のイメージ画像。

8月

みんなで掘る笹山遺跡 縄文の息吹を生で体験しませんか 平成23年8月27日(土曜日)

8月27日から11月5日まで10回の予定で行われる、「みんなで掘る笹山遺跡」の初日の発掘体験に参加してきました。
この発掘体験は、県内唯一の国宝が出土した笹山遺跡で縄文の息吹を生で体験してほしいとの思いから実施したものです。
この笹山遺跡は、市営笹山野球場、陸上競技場等の建設に伴って、昭和55年から昭和60年までの間に7次にわたる発掘調査が行われ、出土した火焔型土器・王冠型土器をはじめとする出土品928点は、平成11年6月に、新潟県初の国宝に指定されました。これは、縄文土器としては、国内初の国宝指定です。
この遺跡は、約30,000平方メートルの広がりをもつ大規模な集落遺跡と考えられていますが、推定範囲のうち未調査地14,000平方メートルは地権者と関係者のご理解とご協力により、平成4年12月から十日町市指定史跡として保存されています。
今回計画する発掘は「火焔型土器の謎を解く」をテーマに、遺跡の実態をより明らかにするための情報を得る学術的な調査として取り組むもので、第一期の取り組み期間として今年から5年間を予定しています。
笹山遺跡は複数の層からなる遺跡であり、そのために単層遺跡に比べ調査が数倍かかる複雑なものということを聞いています。この国宝出土地笹山遺跡の調査は、その話題性や未知の出土品に対する強い関心から、その情報発信力に大きな期待を寄せています。
そして、この発掘にあたっては、市民の皆様や多くの縄文ファンの皆様から参加体験をしていただけるよう、このたびの遺跡発掘体験、そして遺跡発掘見学や出土品の整理作業ができるといった、いままでにない企画を取り入れました。
どうか、多くの皆様からご参加いただき、みんなで楽しみながら、縄文の息吹を生で体験いただきたいと思います。

スタッフの説明を聞く関口市長と参加者。

十日町市の「自治、まちづくりを考える」シンポジウムを開催 平成23年8月20日(土曜日)

本年2月の「協働のまちづくりフォーラム」でもご報告しましたが、十日町市では、本年度から「自治基本条例」の策定に向けた検討事業に取り組んでいます。
そこで、この検討事業をスタートするに当たり、市民の皆さまから、自治基本条例について理解していただき、自分達の住む地域の自治やまちづくりについて改めて考えるきっかけとして、8月20日(土曜日)市民会館ホールを会場に「十日町市の『自治、まちづくりを考える』シンポジウム」を開催しました。
シンポジウムの冒頭で、私から自治基本条例に対する思いをお話しました。

【自治基本条例とは何か】
地域の課題解決やまちづくりに関する基本的な考え方やルールを定めたもの。
【自治基本条例への思い】
自治基本条例に限らず、条例は、市議会の議決を経なければ制定されません。
一度作った条例は、市長が変わっても担当者が変わっても将来にわたり生き続けます。

つまり、まちづくりの基本的な考え方やルールを「条例」で定めるということは、数十年先の十日町市の将来像を見据えたまちづくりの方針を示すことであり、より慎重な姿勢が求められます。
市役所の職員だけで作ったのでは、何の意味もありません。
多くの市民の皆さまが関わってさまざまな意見や思いを形にしていくことが大切です。

スライドを用いてステージ上で話をする関口市長。
壇上で講演をする人。

中里方面隊第4分団チーム 県消防大会優勝 平成23年8月11日(木曜日)

8月7日(日曜日)柏崎市で行われた、第62回新潟県消防大会ポンプ操法競技で優勝した中里方面隊第4分団チームの皆さんが、優勝報告に訪れてくれました。
今年の大会には、小型ポンプ操法の部に県内から18チームが出場し、日ごろの訓練の成果を競い合いました。中里チームの優勝は、第40回大会以来22年ぶりの優勝です。
中里チームの皆さんは、今年1月から訓練を開始しました。今年の立て続けの災害により、現場への出動などでやむなく訓練を中断する期間もありましたが、そのハンデを乗り越えて見事優勝の栄冠を勝ち取ってくれました。
現在、十日町市には2,027 名の消防団員がおられます。今冬の豪雪、3月の長野県北部地震、そしてこのたびの豪雨災害と、いずれも甚大な被害が発生するなか、皆さんは地域を守るために懸命に活動にあたってくれました。また、日ごろから万が一の事態に備えて出動を意識しながら生活されており、一たび事が発生すれば仕事や家族を差し置いて任務に当たらなければなりません。そして、普段から訓練や機械器具の点検に熱心に取り組んでいます。その消防団員の陰なる苦労を多くの市民から知っていただきたいと私は思っています。
今回も、暑い中、夜遅くまで懸命な訓練を重ね、全員が一つになってこのたびの成果を収められました。この功績は、災害続きの当市において明るい話題としてとても嬉しく、そして頼もしく感じます。
中里方面隊第4分団チームの皆さん、優勝おめでとう!

市長の前に旗、賞状、盾を持って整列し、優勝報告をする中里方面隊第4分団チームの皆さん。

9月

小松原湿原に行ってきました 平成23年9月25日(日曜日)

小松原湿原は、苗場山の北側斜面に広がる標高1,350メートル~1,600メートルにある湿原で、一帯(約306ヘクタール)は新潟県の自然環境保全区域に指定されています。
この日は、清津山の会の皆さん8人とともに、小松原湿原の木道の状況などを確認しながら、トレッキングを楽しんできました。湿原は3段になっていて、下から「下の代(しものしろ)」、「中の代(なかのしろ)」、「上の代(かみのしろ)」と呼ばれています。各湿原の間は緩やかな勾配になっているため、途中休憩をはさみながら約2時間をかけて「上の代」の先にある避難小屋を目指しました。
「中の代」は津南町からの登山道が合流していて、7月は真っ白なワタスゲの花が一面に咲くそうですが、今はかわいらしい真っ白な五弁の梅鉢草、食虫植物のモウセンゴケが緑のミズゴケの中で赤く染まっていました。また、周りではナナカマドの実が真っ赤に色づき、ベニサラサドウダンも紅色に染まりかけていました。最も広い「上の代」には「池塘(ちとう)」と呼ばれる無数の小さな池が点在しています。池塘といえば尾瀬ヶ原や苗場山が有名ですが、小松原もオオシラビソを背景に、いかにも高原らしい心癒される風景で、十日町市にもこんなところがあったのかという思いでした。
小松原湿原には貴重な高山植物が多く存在していますが、近年、外来植物であるオオハンゴンソウがはびこり、在来植物を脅かしています。この環境をいつまでも守っていくためにも、人の手による保全が必要であると改めて感じました。
毎年、春と秋に小松原湿原のトレッキングツアーが開催されています。ぜひ、市民の皆さまからもこの素晴らしい小松原湿原を知っていただき、この環境を大切にする気持ちと、十日町市に対する愛着をますます強くしていただきたいと思います。

あぜ道で笑顔で記念撮影をする関口市長。
清津山の会の皆様と山小屋の前で記念撮影をする関口市長。

100歳のご長寿、おめでとうございます 平成23年9月19日(月曜日)

9月19日敬老の日に、新潟県十日町地域振興局の奥野局長と、本年度100歳を迎える20人の方のうち11人の皆さまのお宅を訪問し、内閣総理大臣の祝状、銀杯、新潟県知事の祝状と記念品、十日町市の祝状と祝金をお渡ししてまいりました。
皆さま大変お元気で、私の問いかけにもしっかりとした声でお返事をいただき、「思い出話や毎日の生活」などを語っていただきました。
元気な高齢者の皆さまの話をお聞きすると、経験豊富ですから大変勉強になりますし、元気を分けていただいている気分になりました。きっと、ご家族やご近所の方々にもさぞかしパワーを与えていることだと思っています。
長寿の秘訣をお聞きしたところ、「三食きちんと食べること」、「楽しみを持つこと」、「色々なことに興味を持つこと」、「できるだけ体を動かすこと」と、皆さまそれぞれが何かしらの取り組みをしていらっしゃいました。共通していたことは、「健康であることに幸せを感じ、日々の生活に感謝を欠かさない」と話されていたことです。
この日はご親戚の方もお集まりになり、多くのご家族に囲まれて皆さま大変幸せそうでした。
また、ご家族の方が温かくサポートしている姿がとても印象に残りました。
皆さまのご健康と笑顔の絶えない日々が末永く続くことをお祈りいたします。

関口市長が本年度100歳を迎える方々のお宅を訪問した際の記念写真の数々。

全国に先駆け「ヒルクライムチャレンジシリーズ2011十日町大会」開催 平成23年9月4日(日曜日)

棚田や里山といった、日本の原風景が体感できる松之山地区で、「ヒルクライムチャレンジシリーズ2011十日町大会」が開催されました。
このヒルクライムチャレンジシリーズは、2011年から2020年にかけて、全国各都道府県で1か所ずつ開催される計画で、初年度にあたる今年は、岡山県高梁市、福島県喜多方市、新潟県十日町市で開催されることになっています。その中で、十日町大会がトップを切っての開催となりました。
この大会は、3月の長野県北部地震や7月の豪雨災害による被害、さらには当日の台風12号の影響もあって、開催が心配されましたが、8歳から77歳までの幅広い年代の108人の皆様からご参加いただきました。
「森の学校 キョロロ」から日本三大薬湯の一つ松之山温泉入口まで、ブナが広がる美人林や里山の風景を眺めながらパレードをした後、計測コースのスタート地点の松之山温泉入口から、ゴール地点の大厳寺高原を目指して順次スタートしました。
今回のコースは、災害の影響により距離が短くなるとともに、道路状況も非常に厳しいものとなりましたが、参加された皆様は、自分自身との戦いはもちろん、のどかな風景を楽しみながら走っていただけたものと思っています。
また、イベント会場となった「森の学校キョロロ」では、地元団体などのご協力により、ご当地カレーのコンテスト「チャレンジ!まいたうんカレー」や、物産の販売、十日町市のうまいものコーナー、面白自転車の試乗などが催され、応援に訪れた皆様からも楽しんでいただき、十日町市の魅力を発信することができました。
この大会にご参加いただいた皆様をはじめ、ご協力いただいた関係各位、そして沿道から声援を送っていただいた地元住民の皆様に心から御礼申し上げます。
市では、今後も実行委員会を通じて、参加される方、応援される方、そして地元住民の皆様が笑顔で充実した時間を過ごせるよう、より一層十日町らしい趣向を凝らした大会づくりに努め、ひいては「ヒルクライムチャレンジシリーズといえば十日町大会」と呼ばれる大会にしてまいりたいと考えています。

道路を自転車で走行するたくさんの選手たち。
テントの前に列になって並ぶ参加者の皆さん。

10月

市長とふれあいトーク 100回達成 平成23年10月26日(木曜日)

多くの市民の皆様からご協力をいただき、「市長とふれあいトーク」が、10月26日八箇集落センターの開催で100回目を迎えることができました。平成21年7月から毎週1回実施し、延べ2,544名の皆様から参加していただきました。ご多忙の中、お越しいただき心から感謝申し上げます。
このふれあいトークは、さまざまな市民の要望や提案を市政に反映するため、市民の皆様と私とがひざ詰めで話し合い、まちづくりへの思いや施策などについて直接生の声をお聞きする場です。
このふれあいトークで出された意見や要望をもとに、例えば、公共交通が通っていない集落へのバスの運行や高齢者世帯への除雪費補助の改善、子育て世代から要望が多かった保育料の軽減など、数々の事業を実施することができました。まだまだお応えしきれないことはたくさんありますが、いただいたご意見等は検討を重ね、市政に反映させていきたいと思っています。それが、住みよい十日町市づくりの第一歩だと私は思っています。
広く意見を伺うことを信条に、中心市街地から各集落までまんべんなく回っていますので、多くの皆様のご参加をお願いします。

市長とふれあいトークの実績と今後の開催日程はこちら

大勢の大人が畳に座り市長を囲んで懇談している。

一人ひとりの心がけで交通事故をなくそう!「交通安全大会」に参加 平成23年10月22日(土曜日)

このたび、川西中学校体育館において、十日町地区交通安全協会主催の交通安全大会が開催され、来賓として参加してきました。
会場となった、川西中学校体育館には、65歳以上の方を対象としたいきいきクラブ・チャレンジ100の参加者をはじめ、各地区交通安全協会員の約700名方が一堂に会しました。
主催した十日町地区交通安全協会では、高齢者の交通事故を防止するため、関係する警察署や各種団体と協力して、毎年秋に交通安全大会を開催しています。また、高齢者交通事故防止運動として「ひろげよう 長寿社会へ 無事故の輪」を掲げ10月1日から11月30日まで展開するなど、高齢者に対する積極的な交通安全対策に取り組んでいます。
こうした背景には、交通統計などによると平成22年の全国交通事故死者数4,863人のうち、高齢者(65歳以上)は2,450人と、全体の約5割にも達し、全人口に占める割合が23%であるのに対し、非常に高くなっていることがあります。
十日町警察署管内においては、本年の交通事故死は7人で、昨年に比較し4人増加しています。新潟県内において最も増加している地域で、緊急事態となっています。
7人のうち4人が高齢者で、この内、運転中2人、歩行中2人が事故に遭っていることから、自動車の運転のみならず道路横断等の歩行中でも注意が必要となっています。
これからの時期は日の入りが早まります。暗くなったら出歩かない。また、外出するときは衣服などに反射材を貼るなどして、交通事故に遭わないよう十分注意して身を守ってください。
また、ご自身が運転される場合には、運転の技術や経験を過信することなく、慎重な運転を心がけていただくようお願いします。
そのほか、飲酒がからむ事故が多いのも当地域の特徴です。これからの時期は飲酒の機会が多くなります。飲酒運転は、本人だけでなく、酒を提供した人、飲酒運転の車に同乗した人、飲酒した人に車を提供した人も厳しい罰を受けます。「飲んだら乗らない、乗るなら飲まない」を徹底いたしましょう。

大勢の市民の前で市長が挨拶している。
体育館に敷かれたござの上に大勢の市民が座っている。

緑の百年物語フェスティバル・第7回魚沼森の感謝祭を開催 平成23年10月22日(土曜日)

当間高原リゾートベルナティオを会場に「第7回魚沼森の感謝祭」が開催されました。魚沼森の感謝祭は「森林を育み、森林とふれあい、森林の恵みに感謝しよう!」をテーマに、魚沼地域の5市町で毎年開催されています。7回目となる今年は、社団法人にいがた緑の百年物語緑化推進委員会による「緑の百年物語フェスティバル」と共同で開催され、日ごろ森林整備事業に携わっている方々や緑の少年団など270人が参加しました。
今年の実行委員長である私は、森林への感謝の気持ちと、森の恵みを地域生活に生かし、この緑の遺産を次世代に伝えていかなければという思いをお話しました。というのも、森林が生み出す豊かな自然は、地域住民だけでなく、多くの人々の心を癒し、私達と都市住民との交流の架け橋の役割も担ってくれ、当地域に人を呼び込む大切な観光資源にもなっているからです。また、当市でもソニー株式会社と今年の3月にCO2の排出権取引契約を締結しましたが、近年、この森林や木材を活用したカーボンオフセットやCO2の排出権取引が行われるなど、地球環境を守るという観点からその価値を活かし、都市部の企業などと連携する取組も進められており、ますます森林の重要度が増してきています。
今年は、相次いで大きな自然災害が発生し、森林や農地などにも大きな被害が生じました。特に、7月の豪雨においては、河川の上流域で発生した土砂等の流失により下流域の市街地に大きな被害が発生し、森林や山間部を守っていくことの大切さを改めて実感したところです。
感謝祭では、緑化推進事業に対する功労者表彰やブナなど400本の苗木の記念植樹が行われるなど、参加者全員が森林の大切さを改めて認識し、美しい森林を後世に引き継いでいかなければならないと誓い合いました。

テント内の壇上で市長が挨拶している。

11月

政策自慢合戦!「政策スペシャルライブ」に参加 11月16日(水曜日)

11月16日(水曜日)に、今回初めて開催された「政策スペシャルライブ」に参加しました。
これは、日ごろ、他市が取り組む政策について学ぶ機会が少ない中、互いに自慢の政策を発表し、刺激し合うことで、より良い行政運営につなげていこうと、親交のある三条市、見附市、当市の3市で三条市を会場に開催したものです。
当日は、3市の市長を含む職員約130人が参加し、各市自慢の3政策をそれぞれ担当者が発表しました。三条市、見附市ともに県内でもトップクラスの取り組みを行っています。これらを直接拝見することで、今後の政策形成におけるヒントや課題解決の糸口を見出すとともに、各市の市風ともいえる組織風土を肌に感じ、知ることができた大変有意義な機会でした。一方、当市は、「地域おこし協力隊」「国内クレジット制度を活用した温室効果ガス排出量取引」「大地の芸術祭」の取組を自慢してきましたが、どれも各市から高い評価をいただきました。
この取組は、今後も継続し、次年度は当市で開催します。今まで以上に政策に磨きをかけ、次年度の「政策スペシャルライブ」に臨みたいと考えています。

会場内の席に多くの関係者が着席している。

若手職員が政策提案!「職員知恵出し会議プレゼンテーション」を実施 11月15日(火曜日)

11月15日(火曜日)、「職員知恵出し会議」の政策提案プレゼンテーションを行いました。
この取組は、庁内の若手職員の斬新かつ柔軟な発想を積極的に取り入れることにより、職員の知恵と工夫を活かした組織づくりを進めていくことを目的に実施しています。
今年度、私が提示した検討テーマは「人口増加への挑戦!人口増加で十日町を○○(まるまる)に!」です。このテーマに対して、応募のあった40代前半までの職員12名を3班に分け、約4ケ月にわたり検討してもらいました。当日は、当市への移住希望者を受け入れるための基盤整備や子育て世代に対する支援策、結婚を促進する取組についての提案がなされましたが、いずれも課題を的確にとらえた素晴らしい発想に基づくものでした。
昨年は、「怒涛の人の流れ」をテーマにして事業提案をしてもらい、今年実施した首都圏から無料バスを運行する「グリーンライナー」やスマートフォンのレイヤーを使って市内のお店や観光施設の情報を提供する「とおかまちナビ」など、先進的な事業を実施し、効果を発揮するとともに、月刊LASDEC 平成23年12月号(地方自治情報センター発行)や月刊広報会議 平成23年9月号で紹介されるなど注目を集めています。
この日は、報道機関や多くの職員が聴講していたこともあり、会議のメンバーは緊張の面持ちで発表していましたが、自ら名乗り出て取り組んだ職員たちの頑張りに、心から拍手を送りたいと思います。なお、提案のうち効果が期待できるものは、早速次年度から具体的な取り組みを進めていきます。

発表者がスライドを用いて発表している。

中条小学校5年生の皆さんに感謝!豪雨災害見舞金贈呈式 平成23年11月16日(水曜日)

11月16日(水曜日)、中条小学校5年生の皆さんから豪雨災害見舞金を寄附いただきました。
当日は、5年生31名と担任の先生、校長先生からお越しいただき、5年生の皆さんから「豪雨災害を目の当たりにし、ほんの少しでもいいから被災された方の役に立ちたいとの気持ちから、学校の近くの田んぼを借りて育てたお米をバザーで販売し、その売上金を豪雨災害見舞金として持参しました。」と経緯を語っていただきました。
汗水を流して働いた中条小学校5年生の皆さんの頑張りと思いの詰まったこの見舞金は本当にありがたいことであり、被災された皆様が一日も早く日常生活に戻れるよう被災者支援や災害復旧のために有効に活用させていただきます。
中条小学校5年生の皆さん、誠にありがとうございました。

関口市長の前にたくさんの児童が整列している。

十日町高校定時制生徒会の寄附に対し感謝状を贈呈 平成23年11月8日(火曜日)

11月8日(火曜日)、十日町高校定時制生徒会の皆様が市役所を訪れ、十日町市交通遺児等援助基金に寄附いただきました。
十日町高校定時制生徒会の皆様からは、昭和62年から25年間にわたり文化祭のバザーを通じて集めた貴重なお金を寄附いただいており、その総額は本年度分を含めると1,046,212円にものぼります。
市では、十日町高校定時制生徒会の長年にわたる寄付に対し感謝の意を表すため、感謝状を贈呈しました。生徒会の皆さん、誠にありがとうございました。
頂戴した寄附金は、交通遺児となったお子様の保護者に対し、小・中学校の入学一時金や、高校在学者の在学援助金として活用させていただきます。

交通事故の恐ろしさは、当事者だけでなく、その家族にも大きな心の傷跡を残します。十日町警察署管内における本年の交通事故死者数は9人(11月18日現在)にのぼり、県内でワースト1位。さらに昨年と比較すると6人増と、大変由々しき事態となっています。
これ以上悲惨な事故が起きないよう、関係機関と連携して交通安全への取り組みを重ねているところですが、これからは日暮れが一層早まるとともに、降雪により道路状況も悪くなりますので、市民の皆様からは、一人ひとりが交通ルールを守り、交通事故に遭わないよう、十分にご注意くださるようお願い申し上げます。

生徒会の皆様から関口市長が寄付金を頂戴している。
関口市長が生徒会の皆様の前で賞状を読み上げている。

12月

「トオコンseason2」本選会を開催 12月17日(土曜日)

十日町市ビジネスコンテスト「トオコンseason2」本選会を開催し、審査委員長として学生たちの提案の審査にあたりました。
このコンテストは、県内外の大学生が「とおかまちの地域資源を活かした新ビジネス」をテーマにビジネスプランを競い合うもので、今年は10大学の15チームから参加していただきました。10月に東京と新潟の2会場で予選会が行われ、勝ち上がった上位6チームがこの日の本選会に出場。結果は、最優秀賞が長岡大学の「着物ドレスの販売・リメイクサービス事業」、第2位は慶應義塾大学の「十日町活性化プロジェクト~きものNAVI+~」、第3位は長岡技術科学大学の「長期熟成酒で十日町をPR」となりました。
参加してくれた15チームのいずれも、十日町市の「きもの・酒・美人林」といった地域資源を客観的に見て、その魅力を引き出すために、学生ならではの発想をめぐらせたビジネスプランで、学生たちが時間をかけて十日町市のことを本気で考えてくれたことに心から感謝します。
このコンテストは単にプランを提案してもらうだけでなく、市内事業所の方とのマッチングによる実際の事業化までを目的としており、昨年実施した「トオコン」から、今年は新潟産業大学とエフエムとおかまちのマッチングにより「スィーツグランプリ」が実施され、新たな商品開発が進められています。今回もすでに複数の事業所から「話を聞いてみたい」との意向を示していただいていることから、今後の展開に期待しています。

会場ホール内に多くの参加者が着席して前方のスライドを見ている。
ステージ上で記念撮影をする参加者たち。

温泉熱を利用したバイナリー発電開始 12月16日(金曜日)

高温で湧出する松之山温泉の温泉熱を利用して発電を試みる「松之山温泉地熱バイナリー発電実証試験設備」が完成し、横光克彦環境副大臣、泉田裕彦新潟県知事の出席のもと、設置場所である鷹の湯3号源泉の隣接地で開所式が行われ、出席してきました。
この事業は、地熱技術開発株式会社と産業技術総合研究所が環境省の委託を受けて実施しているものです。「バイナリー発電」とは、水より低い沸点の媒体を温泉の熱で沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電するというもので、100℃以下の温泉熱を利用するバイナリー発電システムとしては、わが国初の実用レベルの試験運転となります。
この発電所は最高出力50キロワット、約100世帯の電力をまかなうことができますので、実証実験終了後、十日町市にとってメリットが大きい場合は、施設を引継ぎ運営していくことも検討したいと考えています。
3月11日を機に、日本は一極集中的なエネルギー供給からの転換、いわゆる地産地消型のエネルギーの確保や分散型のエネルギーの確保が求められています。これを鑑み、市では温泉熱や水など市内にある資源を生かした発電や再生可能エネルギーの利活用を積極的に推進することを、総合計画の実施計画にも新たな重点施策として位置付けて、庁内プロジクトを立ち上げ検討しており、今後もあらゆる可能性にチャレンジしていきたいと思っています。

紅白幕の前で、4人の大人が一斉に赤いボタンを押している。

好評の「早稲田松代塾」を受講 12月11日(日曜日)

早稲田大学から先生をお招きして講義を行う「早稲田松代塾」が開催され、受講してきました。
「早稲田松代塾」は、松代・蒲生地内にセミナーハウスがあり、地域とも交流を続けている早稲田大学が、一昨年の交流30周年を機に開講されたもので、同大学と地域の関係を育んできた松代早稲田協力会の主催のもとに実施されています。
3回目の今年の講義は「日本古代史の謎に迫る」で、講師に同大学から松尾光先生をお招きし、4月から6回に渡り開講されています。歴史上の事件や古代の政治、経済、文化などのトピックス的な出来事の根底を探るだけあって、講義にグイグイと引き込まれていく感じがしました。通常は、定員を40人としてセミナーハウスで実施されていますが、年々人気を呼び、今年は市内外から90人の受講申し込みがあったことから、会場を変更するなどして対応しておられます。
来るべき地方の時代に向け、自らを高める学びの場として、郷土を担う人々に豊かな素養を育んでいただくことを目的に通年を通して開催されておられるとのことで、関係者の皆さんとこれまでの交流の歩みに敬意を表するところです。

世田谷区経堂の「十日町ちゃん祭り」に参加 12月10日(土曜日)

世田谷区経堂で開催されている「十日町ちゃん祭り」に参加してきました。
このイベントは、コメディライターの須田泰成さんが、相次ぐ災害に見舞われながらも頑張っている十日町市を応援しようと取り組んでいる活動の一つで、今年の9月から毎月10日前後の土曜日に須田さんが直営している居酒屋「さばのゆ」で開催されているイベントです。
当日は、中里地域で地域の活性化と東北の復興支援を結んだ活動「サンライズプロジェクト」に取り組む地域おこし協力隊らが、同プロジェクトで収穫した作物やキノコや妻有ポークなどを持ち込み、十日町市の特産品をふんだんに使った鍋や郷土料理を食べ放題1,500円で提供したほか、お店の定番メニューとなっている十日町市の地酒や雪下にんじんジュースを使用した「雪下にんじんハイ」などが提供されました。
参加者は、当市出身者をはじめ、今年から運行している東京・十日町間無料直通バス「緑の直行便(グリーンライナー)」で当市を訪れた方などのほか、今年2月に当市でロケを行った「雪の中の白うさぎ」に出演した若手芸人「ノンスモーキン」など、約70名が参加され、店内は身動きが取れないほどの賑わい振りでした。
また、40年以上前に十日町市にお越しになられた、TOTO株式会社の木瀬照雄会長もご出席いただき、当時の思い出話などをお聞かせいただきました。
そして、何よりも驚いたのは、そこでは“十日町”が一つのブランドのようになっており、当市とは何のご縁もなく初めて参加された方でも帰る時には「十日町ファン」になっているということです。
その十日町ファンによって、店内は「十日町を応援しよう!」「十日町を元気にしよう!」「十日町のこの美味しさをもっと全国に発信しよう!」という雰囲気でいっぱいで、十日町市は様々なところで様々な方に支えていただいていることを実感しました。
須田さんのお話によると、来年度からはこのイベントを全国展開させていくとのことで、十日町市としても歩調を合わせながら、積極的に十日町市を発信し、十日町ファンづくりに努めていきたいと思います。

居酒屋で関口市長を囲むように団らんしている様子

1月

第1回とおかまち流まちづくりの条例を考える会を開催 平成24年1月21日(土曜日)

十日町市では今年度より、地域の自治やまちづくりに関する考え方を条例にまとめ上げる作業に取り組んでいます。この条例は、全国的には「自治基本条例」と呼ばれ、約200の自治体が制定しています。
この自治基本条例(仮称)の制定に向け、昨年8月にシンポジウム、10月には市民勉強会を開催してきました。
本年1月からは、「とおかまち流まちづくりの条例を考える会」(以下、考える会)を立ち上げ、条例づくりに向けた本格的な作業を始めます。その「考える会」の第1回目の会議に参加し、私の自治基本条例に対する思い等を委員のみなさんにお伝えしました。

  • お伝えした内容の要旨
    自治基本条例の検討を始める時期については、市長就任以降、ずっと悩んできたが、次の4つの理由が私の判断を後押しした。
    理由1:合併から時間が経過する中、市民の気持ちが同じ方向に向き始めたこと。
    理由2:災害が続き、しっかりとした支え合いが必要であること。
    理由3:協働の意識が根付き始めていること。
    理由4:地域自治組織がスタートすること

    考える会のみなさんからは、将来も見据えながら、とおかまち流にこだわった条例づくりをしてほしい。
    例えば、市長の責務として、「地域の課題解決しなければならない」と定めれば、課題解決に取組まない市長は条例違反になる。それは、自分だけでなく将来の市長も縛ることになる。
    また、市民の責務として、「十日町の魅力を市外に発信すること」を共有し、条例で定めることができれば、十日町を訪れる人や住む人がどんどん増えるかもしれない。
    そういう形で、条文の一つ一つにこだわって、全国に例のないとおかまち流の自治基本条例の素案をつくってほしい。

【要旨終わり】

自治基本条例の取り組みははじまったばかりです。これからも情報をどんどん提供していきますので、ぜひ多数の市民の皆さまからご参画いただきますようお願いします。

関口市長が会場内で起立して話している。
会場内の座席に座って記念撮影をする参加者たち。

世田谷区との食の交流で生れた「とんとろ丼」メニュー発表 平成24年1月12日(木曜日)

交流都市である世田谷区との食文化の交流事業で共同開発した「とんとろ丼」が、いよいよ市内でも販売されることとなり、提供元である「まつだい農舞台」でメニュー発表会が開催され試食してきました。
とんとろ丼は、食材に十日町市の魚沼産コシヒカリと妻有ポーク、そして世田谷区の特産品である大蔵大根を使ったもので、昨年、世田谷区役所の地下食堂で提供され、大好評を博しました。
その後、世田谷区からレシピの提供を受け、市内の飲食店の方にメニュー開発を呼びかけたところ、2つの事業者が試作に取り組み、改良を重ねた結果、まつだい農舞台の越後まつだい里山食堂において、市内第1号として正式にメニュー化されました。
ジューシーな脂身と大根のさっぱりした食感が絶妙で、お互いの良いところを引き出し合っている、まさに交流が育んだ味と言えます。
大蔵大根は、少量生産のため数に限りがあることから、地元産の大根を使用することも考えています。
今年は、大地の芸術祭開催年ですが、食の面からも十日町市をアピールし、多くの皆様から十日町市ファンになっていただきたいと思っています。

妻有ポークや大蔵大根、刻みネギ、白菜の漬物などがのったとんとろ丼の写真。
関口市長がとんとろ丼を食べている。

2月

「まんまごったくフォーラム」に参加 平成24年2月22日(水曜日)

地域の良さを見直し活かしていくことで地域を元気に、そして十日町市を有名にしたいという思いで活動している2つの団体の活動報告会がクロス10で開催され、参加してきました。
報告会の名称は「まんまごったくフォーラム」。「松之山温泉合同会社まんま」と「十日町市を有名にし隊ごったく」が共同で開催し、この1年間の活動内容が報告されました。
フォーラムのハイライトは、新たに開発された料理と現在開発に取り組んでいる商品の試食です。私も、市内、県内外からお見えになっていた「まんまごったく」の応援団の方々と共に、開発のコンセプトや苦労話を伺いながら全種類を試食しました。
どの料理・商品も、さらに改良を重ねていくことで、十日町市の「食」の魅力を伝えるものとして、多くの方々に認知される可能性があるのではないかと感じました。
7月から行われる「大地の芸術祭2012」の来訪者をターゲットにした試験販売を足掛かりに、国内外への販路開拓へとつなげていきたいとのこと。
積極的に十日町市を発信しようとしてくださる皆さんの活動に感謝しながら、大きなチャレンジの今後の展開に期待したいと思います。

試食を受け取る列に並ぶ関口市長。
そばいなりロールの写真。

鹿児島県指宿市と防災協定を締結 平成24年2月18日(土曜日)

このたび、鹿児島県指宿市と災害時の相互応援協定を締結しました。
指宿市との交流は、平成5年に指宿温泉祭りにミス十日町雪まつりが招待されたことから始まり、それ以来十日町雪まつりに「いぶすき花の女王」を招待するなど、観光面で交流を続けてきました。
協定の内容は、災害時の食糧や飲料水の応援、応急復旧等に必要な職員の派遣などの連携が主で、このたびの締結により県内は10市町、県外は9市町で、合わせて19市町になります。昨年来、相次ぐ災害に見舞われ、そのたびごとに応援協定を結んでいる自治体などからご支援をいただき、復旧への大きな支えになりました。また、協定をご縁に、現在では観光やスポーツなどの交流も行われており、昨年、緊急経済対策で実施した観光誘客事業でも、締結自治体の多くの皆様からご利用いただいて当市へお越しいただきました。
この日、指宿市から豊留悦男市長がお越しになり、協定書に調印を行うとともに、今後の更なる交流に向けて誓いました。
災害を経験するたびに、絆のありがたさが身に染みて分かります。今後とも、築かれた関係を大切にしてまいりたいと思っています。

握手をする指宿市の豊留悦男市長と関口市長。

沖縄県久米島町の小学生14人が中里地域でホームステイ 平成24年2月16日(木曜日)

2月16日(木曜日)、田沢小学校で沖縄県久米島町の5つの小学校からの訪問生14名の歓迎式がありました。
久米島町は平成14年に仲里村と具志川村が合併してでき、プロ野球の楽天がキャンプを行うところとしても知られています。当市の中里地域とは、同名町村として以前から交流が行われ、十日町市からは夏、久米島町からは十日町雪まつりに合わせ、お互いにホームステイをするなどの交流が行われています。
歓迎式では、子どもたちは初めての顔合わせで少し恥ずかしそうにしながらも、代表あいさつでは、「十日町市へは目的を持ってきました。よろしくお願いします」としっかりしたあいさつをされていました。訪問団の団長の方にお聞きしたところ、久米島の子どもたちは雪と遊ぶのを非常に楽しみにしているとのことでした。
この交流がますます発展するよう、私も夏には久米島に訪問してきたいと思っています。

歓迎式で関口市長が挨拶している。

第27回雪シンポジウムin十日町を開催 平成24年2月1日(水曜日)

2月1日(水曜日)、十日町市・日本雪工学会上信越支部の主催で「第27回雪シンポジウムin十日町」を市内クロス10で開催しました。
このシンポジウムは、雪国の抱えるさまざまな問題の解決や雪を利用した活力あるまちづくりと明るい雪国文化の創生を目的として昭和60年より開催されています。27回目となる本年は、雪まつり発祥の地であるとともに、「雪」を市の地域ブランドとして活性化を図ろうとする十日町市での開催となりました。
シンポジウム当日は、市民をはじめ県内より約160人の皆様からご参加いただき、特別講演、基調報告及びパネルディスカッションが行われました。特別講演では、元十日町市博物館長で神宮寺住職の竹内俊道氏より「雪国十日町の暮らしと文化」をテーマとしてご講演いただきました。基調報告では、十日町市建設部の柴田芳雄部長より「3つの大災害を受けて…十日町市の状況報告」をテーマに報告。パネルディスカッションでは、「雪のめぐみを活かした地域活性化策」と「積雪期の地震災害・複合災害に備える」の2つのテーマに分かれて活発な議論が行なわれました。
今回のシンポジウムでは、十日町市の課題でもある活力あるまちづくりを目指して、克雪はもとより、利雪・親雪、産業と観光振興など、雪をテーマとしたハード・ソフト両面からさまざまな意見交換が行なわれ、企業・行政・住民・学会が相互に協力しながら安心して生活できる雪国の姿を探るきっかけとして、大変有意義なものとなりました。
このシンポジウムを契機として、皆さんと共に知恵と工夫を出し合い、共に雪のめぐみを最大限活用し災害にも強い雪国十日町市を作ってまいりましょう。

会場内の壇上で関口市長が挨拶している。
参加者たちが前方のスライドを見ている。

3月

協働のまちづくりフォーラム2012を開催 平成24年3月24日(土曜日)

3月24日(土曜日)、千手中央コミュニティセンターで「協働のまちづくりフォーラム2012」を開催し、約120人の来場者の皆さんと講演やパネルディスカッションを通じて、情報交換を行いました。
開会の前には、オープニングミュージックとして「地域おこし協力隊」によるバンド演奏がありましたが、これは事前に知らされない突然のもので、会場も私もびっくりしました。演奏曲はとても爽快なもので、会場は一気に和やかな雰囲気になりました。
講演では、旧山古志村の復興でご尽力された丸山結香さん(有限会社マックスゼン・パフォーマンスコンサルタンツ 代表取締役、有限会社山古志道楽村 代表取締役)から、「地域の鍵は『みんながリーダー』~あなたを幸せにするのは誰?~」と題してご講演いただきました。
地域活動に求められるリーダーの役割は、地域の人たちを後ろからフォロー、あるいはサポートすることであり、従来のようなリーダーシップが強い人は、まわりから依存されるだけというお話もありました。
その後、「縦と横がつながる協働」と題してパネルディスカッションが行われ、大変貴重なご意見を伺いました。
ここでいう縦とは、縦ラインの地縁のつながりを活かした団体で、振興会などの地域自治組織を指し、横とは、迅速性や専門性に優れた市民団体やNPO法人を言います。こうした地縁の団体とテーマ型の市民団体がどういった形で連携できるかを意見交換しました。
このパネルディスカッションの前には、私から「これからの地域自治と協働」としての次の3つの理由で、協働の第2ステージに入ったことを情報提供し、私の思いを会場の皆さんにお伝えしました。

十日町市が協働の第2ステージに入る理由

  • 4月から新しい地域自治組織がスタートすること
  • 市民活動団体やNPO法人をサポートする、いわゆる中間支援組織の事務局が設立されること
  • 自治基本条例の制定に向けた取り組みがはじまっていること

これからも情報をどんどん提供しますので、十日町市の「協働」や「新しい公共」にぜひ関心をお寄せいただき、多数のご参加をいただきますようお願い申し上げます。

ホールの席に座った参加者たちが壇上で話す人の話を聞いている。
関口市長がステージ上でスライドを用いて発表している。

埼玉県新座市スポーツ少年団と中里地域の小学生がスキーで交流 平成24年3月10日(土曜日)~11日(日曜日)

今回で28回目となる、新座市スポーツ少年団と中里地域の小学生との交歓会が、なかさと清津スキー場を会場に、3月10日(土曜日)、11日(日曜日)の2日間の日程で行われました。
中里地域で「新座交流会」として昭和61年から続けられているこの事業は、冬は新座市から当市にお越しいただき、スキー体験と雪原カーニバルで交流し、夏には当市の子供たちが新座市を訪問してレクリエーションなどを通じて仲間づくりをしています。
新座市の子供たちは、スキーは初めてという子供が多かったのですが、日ごろからスポーツに取り組んでいることもあり、初日に全員が滑れるようになりました。
夜の雪原カーニバルでは、新座の子供からもたいまつ滑降に参加していただきましたし、お母さん方手作りのおいしい豚汁と地元産コシヒカリのおにぎりを食べていただくなど、良い思い出になったのではないかと思っています。
今年の夏の予定としては、8月4日(土曜日)から5日(日曜日)まで、当市の子供たちが新座市を訪問することになっています。子供たちには、お互いの地域の良さを学び、たくさん友達を作ってきてほしいと思います。
なお、新座市と当市とは、友好姉妹都市提携と災害時相互応援協定を結んでいます。長野県北部地震、そして昨夏の豪雨災害の折には、新座市の皆様からたくさんのご支援や励ましを頂戴しました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。大変ありがとうございました。

壇上で関口市長が挨拶している。
晴天の下ゲレンデで写真撮影をする参加者たち。

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ファックス番号:025-752-4635

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