公務レポート(平成27年度)

更新日:2021年04月01日

4月

上野保育園の開園式・入園式 平成27年4月4日(土曜日)

4月4日、民営となった上野保育園の開園式・入園式に出席してきました。当日は天候にも恵まれ、ピカピカの新入園児と若いお母さんお父さんが参加され、十日町市のこれからを担う世代の頼もしさを改めて感じました。
これまでも保育園の入園式には出席していましたが、今回は開園式と入園式が一緒に行われ、特に公立保育園の民営化第1号ということで感慨深いものがありました。
市では、若い世代の皆さまからこの地域を選び・住み続けていただくために、子育て環境の整備の1つとして公立の保育園の民営化を進めています。公立保育園の経営を民間事業者に託すことにより、その時代や保護者のニーズに対して迅速に対応できる保育サービスの提供が可能となります。もちろん、民営化によって保育士が入れ替わることによる混乱などの心配もありました。しかし、この開園式で子どもたちや保護者、地域の皆さまの笑顔を拝見することで、一安心するとともに大変うれしく感じたところです。
上野保育園を運営する十日町福祉会におかれましては、1年前の公募によって民営化が決まって以降、開園の準備やスタッフの育成にご尽力をいただき、厚く御礼申し上げます。また、保護者と地域の皆さまからは、さまざまな事情のある中で、民営化へのご理解とご協力をいただきありがとうございました。
これからの時代を担う子供たちが、新しい上野保育園で元気に楽しく、心身ともに健やかに成長されることを祈念いたします。

スーツ姿の大人たちがステージ上でお辞儀している。
上野保育園の看板。

東京電力株式会社に対する申入れ 平成27年4月8日(水曜日)

4月8日、東京電力株式会社新潟本社に訪問をして、清津川の取水に対する申入れをいたしました。
1月10日に発生した湯沢発電所の屋根崩落事故により発電が止まったことで、清津川からの取水が止まり、下流域の住民が待ち望んでいた全量が流れる状況になりました。
しかし、東京電力は、2月6日に石打発電所で清津川の水を利用した発電を再開するため、水利使用の変更申請を提出しています。これは、事故原因などを究明することなく、別の発電所から清津川の水を取水しようとしているものです。そもそも、この事故は、雪の重みで湯沢発電所の屋根が崩落したことから起きたものであり、雪国で生活する私たちには、管理上考えられない事故です。石打発電所から取水しようとする行為は、下流域の住民に対して配慮を欠くもので、理解に苦しみ、納得できるものではありません。
このため、水利使用の変更申請に対する新潟県からの意見照会には「信濃川水系魚野川における水利使用(変更)に関する河川法第23条の許可について(回答)」のとおり回答するとともに、東京電力社長に対する「申入れ書」を新潟本部副本部長に手渡してきました。私は、これからも「清津川の水は清津川へ」という思いで、この問題に取り組んでまいります。

関口市長が関係者に書類を渡している。

藻谷浩介氏講演会 平成27年4月26日(日曜日)

4月26日、市制施行10周年記念事業の第1弾として、当市に藻谷浩介さんをお招きし、まつだいふるさと会館で講演会とパネルディスカッションを行いました。
ご存知のとおり藻谷さんは大ベストセラーとなった「里山資本主義」の著者です。藻谷さんと初めてお会いしたのは、昨年6月末に世田谷区で開催された「自然エネルギー活用促進シンポジウム」のときでした。私もパネリストとして参加していて、ぜひ今度は十日町市にもお越しいただきたいとお願いしていたところ、今回の講演会が実現したものです。
「里山のチカラ」と題して講演会の企画をしたところ、会場定員を大幅に上回る申込みをいただき、当日はモニター視聴用のスペースを設けるなどして、200名の皆様からご参加いただきました。

藻谷さんの講演会では、「地域活性化とは景気が良くなることや工場を誘致することなどではなく、人が減らないこと。」というお話しがありました。また、十日町市はどうすれば人が増えるのか、地域のお金をどうやって増やすのか、地域外へ出て行くお金をどうやって減らすのかなど、全国自治体のデータと十日町市のデータを比較して、大変興味深い話題をご提供いただきました。特に農産物や再生可能エネルギーを始めとした「地産地消」の考え方や、生産人口を維持するための「移住・定住」の考え方は、今後当市が進める「地方創生」の戦略に参考となる内容であり、これらの課題にチャレンジしていく意を強くしたところです。

第2部では、藻谷さんからもパネリストになっていただき、パネルディスカッションを行いました。ファシリテーターを月刊ソトコト編集長の指出一正さんから担っていただき、松代地域で活躍しているNPO越後妻有里山協働機構理事長の若井明夫さん、東京と松代のダブルローカルで活躍中の山ノ家代表の池田史子さん、地域おこし協力隊から専業農家として定住された移住男子代表の宮原大樹さん、そして私とで里山のチカラとは何か、そのチカラをどう活かすのか、選ばれてすみ継がれる十日町市にするためにはどうしたらよいのかなど白熱した意見交換を行いました。

市制施行10周年記念事業として、多くの市民の皆様から関心を持っていただきました。また、藻谷さんのお話は、里山の可能性や当市の取組の方向性に間違いがないことを確信するとともに、大変心強く感じたところです。
引き続き、「山も里もまちなかも、共に元気に未来へ」をモットーに、選ばれて住み継がれる十日町市の実現を目指します。

藻谷浩介さんがプレゼンをしている。

5月

大地の芸術祭2015企画発表会 平成27年5月31日(日曜日)

5月31日、クロステンに約400人の方々からお集まりいただき、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2015「企画発表会」を開催しました。
総合ディレクターの北川フラムさんからは、今回の企画内容や主要プロジェクト、作品の見どころなどの最新の情報を発表いただき、後半には、地元の参加集落や地元サポーター、アーティストなど7組の方から今回の芸術祭に向けた熱い意気込みを語っていただきました。そして、今回から「ネットワークアドバイザー」としてお力添えをいただいているオイシックス株式会社の高島宏平社長、オフィシャルサポーターの吉田浩一郎さん、安藤美冬さん、津田大介さんからの応援ビデオメッセージが披露されました。高島社長をはじめ、10名のオフィシャルサポーターの皆様は、経済界・官界・政界・芸能界への人脈を活かして、これから始まる芸術祭を支えてくださいます。大変心強く感じるとともに、芸術祭の開催が待ち遠しくてなりません。

この越後妻有アートトリエンナーレは、3年に1度の開催ですが、開催の度にその質が磨き上げられ、回を重ねるごとに大きくステップアップしてきました。住民と作家の協働による地域の活性化など、いまや地方創生の先駆的な取組として全国から高い注目を集めています。
今回は、35の国と地域から約350組のアーティストが参加して、180点もの新しい作品が登場します。キナーレ特別企画展の蔡國強さんをはじめ、イリヤ&エミリア・カバコフさん、ジミー・リャオさんなど、国内外の著名なアーティストが大勢参加してくださいます。前回よりも作品数・質ともに向上し、史上最高の芸術祭になることは間違いありません。
越後妻有に住む皆さん一人ひとりが、この地を訪れるお客様やアーティスト、サポーターの皆さんと積極的に関わってください。そして、ぜひとも家族や友人と一緒に、芸術祭パスポートを片手に里山の暑い(熱い)夏を楽しんでください。

7月26日の開催まで2か月を切りました。引き続き、今回の大地の芸術祭も大成功とするために、情報発信や準備に全力を尽くしてまいりますので、より一層温かいご支援をお願いします。
越後妻有に住む私たちが一丸となって、この地域を盛り上げていきましょう。

関口市長が壇上でプレゼンをしている。
ステージ上の人たちと観客たちが手を挙げている。

6月

株式会社クラウドワークス社員研修を訪問 平成27年6月7日(日曜日)

6月6日、7日と、株式会社クラウドワークス(本社:東京都渋谷区)の吉田浩一郎社長をはじめ、16人の皆さんが社員研修として当市にお越しになりました。
株式会社クラウドワークスは、インターネットで仕事を受発注する日本最大級のクラウドソーシングサービスを展開されていて、ここ数年で急成長を続けている会社です。吉田社長からは、この夏に開催する大地の芸術祭のオフィシャルサポーターとしても当市にお力添えをいただいています。
今回の研修では、大地の芸術祭の作品制作や棚田での田植え作業などの体験を通して、地域資源を活かした地方創生の取組を学ばれていました。6月7日、星峠集落の「脱皮する家」で昼食をされている際に訪問をして、社員の皆さんに感想を伺ったところ「大地の芸術祭の里ブランドとしての十日町市の取組は、企業の発展にも通じる部分がある。」など、とても関心を持っていただきました。
この研修プログラムは、株式会社JTB国内旅行企画とNPO越後妻有里山協働機構が共同で企画したもので、今回の研修をモデルプランとして、地域資源を活かした社員研修メニューの開発・提案をいただけるとのことです。このような社員研修の場として、当市が選ばれ、多くの皆さんから訪れていただけることは大変喜ばしいことであり、十日町ファンが確実に増えていることを実感しました。
この「ご縁」を大切にして、当市を訪れていただいた企業とともに十日町市も発展していけるよう、引き続き、活力ある元気なまちづくりに取り組んでまいります。

大人たちが列になって田植えをしている。
関口市長と参加者たちが古民家の中で記念撮影をしている。

市内の中山間地集落を視察 平成27年6月19日(金曜日)

市内の中山間地集落の現在の様子をしっかりと確認したいと思い、6月19日に飛渡地区の池谷集落と、閉村した入山、小貫を視察してきました。

池谷集落は、中越大震災の被害により閉村の危機に直面しましたが、ボランティアを積極的に受入れたことをきっかけに、都会から若者が定住し、住民の方々とともに震災からの復興や将来に向けた村づくりに懸命に取り組んだことで元気と笑顔が戻った集落です。その様子が、都会からさらに若者を呼び寄せ、農業の後継者が現れたり、定住した若者に子どもが生まれるなど、集落の若返りを成し遂げたことから「奇跡の集落」と呼ばれています。
現地では、中越大震災復興基金を財源とした事業に取り組んで導入したミニ精米プラントや低温貯蔵庫を視察し、これにより良質なお米を池谷集落独自のブランド米「山清水米」として高値で販売することで、集落が活性化し、米作りが住民の方々のやる気と生きがいとなっている様子をお聞きすることができました。この集落を訪れるたびに元気をもらうことができます。

また、入山、小貫では、集落出身の方から、戦後の大きな社会情勢の変化の中で閉村に至るまでの経過などをお聞きしました。入山では、集落出身の方が、新しく別荘を構えて豊かな自然に親しんでいる様子や、小貫では、県指定文化財「小貫諏訪社の大杉」が立派に生い茂る鎮守様の境内を、集落出身の方々が今でもきれいに守られている様子などを視察しました。今年はこの大杉を舞台に大地の芸術祭の作品が展開されるので、今から楽しみです。
このように、住んでいる人はいなくなってしまいましたが、そこにゆかりのある人々の繋がりが今でも続いていたり、今までとは違った新しい形での関わりが生まれていることを実感しました。

いま、中山間地といわれる「里山」での新しいライフスタイルや地域資源の活用に注目が集まっています。今回の視察のように、私自身が現場を見て・感じることで、その地域や人の良さを改めて実感することができました。
引き続き、この里山が持つ大きな可能性に自信をもって、選ばれて住み継がれる十日町市の実現に取組んでまいります。
また、今後も時間の許す限り市内視察をしたいと思いますので、皆さんの集落に立ち寄った際は、気軽にお声掛けください。

市長と住民が懇談している。
関口市長が地域を視察している。

アルビレックス新潟レディースを激励 平成27年6月20日(土曜日)

なでしこリーグ1部のアルビレックス新潟レディースが6月20日、21日の2日間、当間多目的グラウンド「クロアチアピッチ」でキャンプを行っていたので、激励に訪問してきました。
アルビレックス新潟レディースは、一昨年からこのクロアチアピッチで公式戦を行っていて、7月12日には、3年連続となる公式戦「ベガルタ仙台戦」が行われます。このクロアチアピッチは5年前、なでしこJAPANがキャンプをして、ワールドカップで優勝した験(げん)の良いピッチと言われています。アルビレックス新潟レディースも、当地の大自然の中でトレーニングを行っていただき、美味しいごはんで栄養をつけて、ベガルタ仙台戦の勝利、そしてなでしこリーグの優勝を勝ち取っていただくことを期待しています。
今回のキャンプのように、一流選手の練習や試合を間近に見ることは、多くの方にスポーツの素晴らしさを味わっていただけるものです。市では、引き続き、プロチームのキャンプの受入など、積極的な誘致に力を入れてまいります。

クロアチアピッチで選手と関口市長が集合写真を撮っている。

7月

なでしこリーグ公式戦を激励 平成27年7月12日(日曜日)

7月12日、なでしこリーグ1部「アルビレックス新潟レディース対ベガルタ仙台レディース」の公式戦が、クロアチアピッチで行われましたので、開催地を代表して挨拶に行ってきました。
クロアチアピッチでのなでしこリーグ公式戦を開催は、今回で3年連続となります。7月6日まで行われた「FIFA女子ワールドカップカナダ大会」では、なでしこジャパンの準優勝で日本中が盛り上がりましたが、今回の公式戦に新潟市在住の上尾野辺選手と北原選手、新潟市出身の川村選手の3名が出場することから、1,000人を超える観客で会場が盛り上がっていました。さらに、8月から行われる東アジアカップの代表選考のため、なでしこジャパンの佐々木則夫監督も視察に来られていました。
また、新潟市に縁のある3選手に対して、新潟市から「新潟市スポーツ大賞」が贈られることになったため、篠田新潟市長から表彰状と副賞の贈呈式も行われました。

試合は、1対2とアルビレックス新潟の惜敗という結果でしたが、大勢の観客が一流選手の白熱した試合に見入っていました。特に、ベガルタ仙台レディースの川村選手が1ゴールを決めたときは、相手チームながらスタンドから大きな歓声と拍手が沸き起こり、大いに盛り上がっていました。
今回の公式戦のように、一流選手の練習や試合を間近に見ることは、多くの市民からスポーツの素晴らしさを味わっていただけるものと思っています。引き続き、市では、なでしこリーグ公式戦の誘致に力を入れてまいります。

ピッチで関口市長と選手が集合写真を撮っている。
関口市長と関係者が記念撮影をしている。

8月

被爆・終戦70周年特別事業「美輪明宏講演会」 平成27年8月2日(日曜日)

被爆・終戦70周年特別事業として美輪明宏さんをお迎えし、ご講演いただきました。会場の十日町市民会館とライブ中継室2室には、大勢の皆さまからお集まりいただき、いつもと雰囲気が違って、参集者の緊張や期待感がひしひしと感じられました。

ご講演では、日本人が練り上げてきた美の感性や大正ロマンが残る暮らしが、軍国主義で塗りつぶされていくようす、戦時下の理不尽さ、そしてご自身が体験した原子爆弾の惨状をお話ししてくださいました。8月9日、長崎に原子爆弾が投下されたその時、10歳だった美輪さんは長崎のご自宅におられました。宿題の絵を描きあげて2,3歩後ろに下がったその瞬間、マグネシウムを100万個たいたようなものすごい閃光。一瞬世界のあらゆる音が消え去り、それからドカーンという大音響。その後の長崎の惨状はすさまじく、耳を塞ぎたくなるようなお話しに圧倒されました。しかし、こうした実体験を大勢の市民の皆さんと一緒にお聞きできることは大変意義のあることだと思います。

私を含め戦争の体験がない世代は、原爆や戦争の実相にしっかりと耳を傾けて、さらに次の世代に語り継いでいかなければならないと思うからです。そんな体験を乗り越えて来られた美輪さんからのアドバイス。
「皆さん一人ひとりが、魂の修業をしている菩薩。人を外見・容姿・性別・職業・肩書など、目に見えるもので判断してはいけません。目に見えないところ、つまり心を見なさい」
「笑顔を大切に。笑顔を絶やさなければ色々なことがうまくいくようになります」
あらためて多くのことに気付かされました。そして会場に笑顔が溢れた時間となりました。

関口市長が壇上で話をしている。
ステージ上で2人の生徒が美輪明宏さんに花束を贈呈している。

夏季巡回ラジオ体操・みんなの体操 平成27年8月4日(火曜日)

市制施行10周年記念事業の1つとして、8月4日の早朝から「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」を行いました。早朝にもかかわらず、1,865人もの市民の皆さんからお集まりいただき、会場の西小学校グラウンドは人でいっぱいになり、とても驚きました。
ラジオ体操会は、この夏に全国43会場で実施されていますが、新潟県内での開催は十日町市だけです。十日町市では、平成6年に水沢中学校グラウンドで行って以来、21年振りの開催でした。

当日は、暑い日が続いていたために熱中症を心配していましたが、清々しい風が吹いて温度もちょうどよく、最高の天候でした。参加された市民の皆さんは、朝の爽やかな環境の中で、岡本美佳先生の体操指導、幅しげみ先生のピアノ演奏にのって、笑顔で楽しく、そして元気よく、心地良い汗を流していたのが印象的です。また、NHKラジオ放送により、大地の芸術祭の紹介や、十日町市民の元気な声が全国に、そして海外に向けて発信されたものと思います。

ラジオ体操は、健康づくりの原点です。これからも「楽しもうスポーツ、つくろう健康」を合言葉に、市民の皆さんと共に健康づくりを推進してまいります。

グラウンドに大勢の人々が整列している。
関口市長と関係者が記念撮影をしている。

大地の芸術祭の下村文部科学大臣視察 平成27年8月19日(水曜日)

下村文部科学大臣が、国会会期中のご多用の中、越後妻有アートトリエンナーレ2015を御視察いただきました。
当日は天候にも恵まれ、新作の清津倉庫美術館を皮切りに越後妻有里山現代美術館(キナーレ)、うぶすなの家、絵本と木の実の美術館、土石流のモニュメント、最後の教室、「森の学校」キョロロ、脱皮する家、奴奈川キャンパス、まつだい農舞台の11施設作品を、ほぼ丸1日を掛けて、精力的に御視察いただきました。

視察最後のまつだい農舞台で、参加者出席の下、夕食会を開催いたしましたが、冒頭、下村文科大臣からは2020東京五輪の文化プログラムとしての可能性も含め、世界的にも先駆的な事例として今後の関係者等の視察対応をお願いしたいなど、高い評価をいただき、これまでやってきたことに大きな自信と勇気をいただくことができました。
これを起点とし、これから第7回展開催に向け、来訪者の皆様にこれまで以上にご満足いただけるよう誠心誠意努力してゆこうと心に誓った1日となりました。

整列して記念撮影をする関口市長と関係者たち。
室内で関係者が話をしている。

9月

大地の芸術祭の青柳文化庁長官視察 平成27年9月10日(木曜日)

9月10日、青柳文化庁長官が来市され、終日をかけて大地の芸術祭の取組を視察されました。
今回の長官のご視察については、昨年11月8日の長官来訪時に伏線があります。昨年、当市での講演のために来訪された折に、来年開催される大地の芸術祭の概要についても紹介しました。その際、長官から「文化庁が進めている2020年東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムになってくれますかね。」と思いがけないお言葉を頂戴しました。私は、突然の投げかけに驚き、感動しながらも、先ず、来年長官からこの大地の芸術祭を直接ご覧いただこうと心に決め、今回の視察の準備を進めてまいりました。

当日、長官は、北川フラム総合ディレクターの作品説明や、作品管理をされている地域の方々のお話に熱心に耳を傾けておられました。中でも、最後に訪れた赤倉集落にある廃校作品「赤倉の学童」は、「芸術というものが機能することで、これだけその土地に愛着を感じさせることができることに、本当に感心しました。」と感慨深そうに感想を述べておられました。

現役の文化庁長官が来市されることは、社会的には大変意義深く、名誉なことです。一方で、長官は視察の間、終始和やかで、一個人としても大地の芸術祭を楽しんでおられるようでした。
私は、そのような長官のご様子に充実感を覚えながら、この大地の芸術祭を文化庁の期待に違わぬ魅力ある文化プログラムに育てていこうと固く決心しました。

青柳文化庁長官が視察をする様子。
雨の中青柳文化庁長官が視察をしている。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015閉会式 平成27年9月13日(日曜日)

9月13日、「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2015」が閉幕しました。会期後半は天候不順が続きましたが、前回を上回る約51万人のお客様からおいでをいただきました。地域住民をはじめ、芸術祭に関わっていただいたすべての皆さまに、改めて感謝を申し上げます。

今回の芸術祭では、アーティストと住民、こへび隊やサポーターとの協働により、新たな廃校作品をはじめ、飯山線アートプロジェクトなど、多くの素晴らしい作品やイベントとなり、お越しをいただいた皆様に楽しんでいただくことができました。そして、台湾・香港・中国など、東アジアから大勢の鑑賞者やサポーターにご参加をいただいたことや、また、ステージなどの拠点施設に留まらず、お客様から多くの集落作品にまで回遊いただいたことで、里山の風景や地域のおもてなしによる交流も含めて、まさに地域全体で越後妻有の魅力を国内外に発信できたのではないかと感じています。

今回の成果と反省を活かし、2020年東京オリンピック・パラリンピックの日本を代表する文化プログラムを目指します。そして、この流れを次回展に繋げていくためにも、今から万全の準備を進めていくことはもちろん、大地の芸術祭の里として世界にアピールし、成長し続けたいと思っています。
そのためにも、大地の芸術祭、越後妻有を皆様から応援いただきますよう、これからもよろしくお願いいたします。

会場内に大勢の人々が密集している。
関口市長が笑顔で拍手をしている。

市内の中山間地集落を視察 平成27年9月25日(金曜日)

9月25日、市内の中山間集落の「いま」をしっかりと確認したいと思い、川西地域の仙田地区(田戸、高倉、小脇、大白倉、小白倉)を視察してきました。

田戸集落では、今年に入って3世帯が転出していました。主に都会の子供たちの所へ行く高齢者世帯が多く、これからもそういった世帯が増える傾向にあります。当日は、除雪のために集落の道路整備を行うなど、ゆっくりとした時間の流れの中で、農業中心の生活が営まれていました。
高倉集落では、佐渡市出身の関東から移住された方が加わったそうです。ここ10年ほどの世帯数の変化はありません。国際村(高倉の別荘)には、11軒が加入していますが、以前のような住民との交流がなく、これからの課題となっています。
小脇集落では、1世帯減少していました。しかし、長岡市に住宅を建築した方が、今でも週の大半を小脇集落で過ごしているそうです。集落の方たちは、夏場は松代駅までのバスを使い、ほくほく線で十日町市街地まで出かけていますが、冬は松代方面が交通止めとなるため、国道403号線の除雪を強く望んでいました。
大白倉・小白倉集落では、徐々に世帯数は減少していますが、今年度より地域おこし協力隊の佐藤さんを迎え、もみじ引き、白倉自慢祭、バイトウなど独自イベントを行って地域の活性を図っています。7月に岩瀬トンネルが開通したことで交通が便利になり、住民の皆さんはとても喜んでいました。

直接地域に足を運び、住民の皆さんとお話しをすることで、集落の魅力を感じて市外から移住する人や、集落の良さを忘れられずに頻繁に帰ってくる人など、それぞれの地域の良さがあることをあらためて認識しました。
この山間集落が持つ大きな可能性や魅力を見つけるために、時間の許す限り市内視察をしたいと思います。皆さんの集落に立ち寄った際は、気軽にお声掛けください。

関口市長と住民が、書類を見ながら話し合っている。
集落を視察する関口市長の様子。

塩崎厚生労働大臣への要望 平成27年9月26日(土曜日)

9月26日、クロステンで開催された高鳥修一代議士の国政報告会に、塩崎大臣が講師としてお見えになりました。高鳥代議士からは、国政報告会の前に大臣と地元の関係機関との意見交換の場を設定していただきました。
懇談会には、尾身県議会議長と村松県議、当市からは私と川田議長、津南町からは上村町長と議長、そして十日町市・津南町地域の厚生関係団体の代表の方が出席しました。大臣と直接話ができる折角の機会でしたので、当市が抱える厚生関係の課題をお伝えし、「要望書」をお渡ししました。大臣からは、個々の要望について厚生労働省としての考えをお話しいただきました。終始和やかな懇談会でしたが、大臣に直接当市の実態をお伝えできたことはとても有意義な時間でありました。

後日、高鳥代議士の秘書の方から、「懇談会の後、大臣は、要望の内容について実態がよく理解できたと喜んでいらっしゃいました。」と報告があり、私も嬉しく感じたところです。

関口市長が大臣に要望書を手渡している。
和室で整列して記念撮影をする関係者たち。

10月

株式会社JTB関東平成28年度入社内定式 平成27年10月1日(木曜日)

株式会社JTB関東に来春入社する54人の内定式が、10月1日に松代農舞台で開催され、激励に行ってきました。
JTB関東の内定式は、これまでも全国各地の観光地で開催されており、内定者に観光の現場に肌で触れ、感性を磨いてもらうことを目的としているということで、とても素敵な取組だと感心しました。
今回の内定式を十日町市で開催した理由は、大地の芸術祭が観光だけではなく、地域おこしの観点からの取組であることを内定者に知ってもらいたいためと伺いました。観光業界のリーダーであるJTBさんから、大地の芸術祭の取組に高い評価をいただき、大変ありがたく思います。

JTB関東の今枝社長は、全国各地で行われている「アートフェスティバル」のパイオニアが「大地の芸術祭」とご紹介いただき、ここ数年の外国人観光客の大幅な増加について今後は地方が大きな役割を担うと訓辞されました。 私からは、これから社会人となる皆さんに対して、「自分の欲は控え目に、世のため人のために行動すると、良い仕事ができますよ」とお話しさせていただきました。
怒濤の人の流れを実現するために、観光誘客の施策をこれまで以上にしっかりと進めてまいります。

会場に着席したスーツ姿の内定者たちが話を聞いている。
内定者たちに向けて関口市長が話をしている。

遠藤東京オリンピック担当大臣への要望活動 平成27年10月2日(金曜日)

10月2日、内閣府を訪れ、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣の遠藤利明氏に対して、火焔型土器を同大会の聖火台のモチーフに採用していただくよう要望してきました。

火焔型土器に象徴される縄文文化は日本文化の源流であり、これを世界に発信することで日本文化を大いにアピールすることができるものです。
当日は、國學院大学名誉教授の小林達雄先生、篠田新潟市長、森長岡市長、國定三条市長、上村津南町の信濃川火焔街道連携協議会のメンバーをはじめ、高鳥修一衆議院議員、塚田一郎参議院議員からも同席いただき、要望書を遠藤大臣に直接手渡しました。
遠藤大臣からは、「開会式の詳細は公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が決定すること」と前置きをされましたが、「聖火台として相応しいものと感じ、担当大臣としても素晴らしいものと感じた」と力強いお言葉をいただきました。

今後も様々な組織と連携をしながら、火焔型土器を聖火台のモチーフに採用していただくよう積極的な活動を続けてまいります。

笑顔で記念撮影をする関係者たち。

姉妹都市提携40周年記念イタリア・コモ市訪問 平成27年10月20~25日

姉妹都市提携40周年を記念して、公式使節団10名と市民の皆様の総勢56名でイタリア・コモ市を訪問してきました。

コモ市では、記念行事で交流を深めるとともに、マリオ・ルチーニ市長とともに両市の友情を確認し合いました。記念式典では子ども達による「さくらさくら」の合唱、公式晩餐会では吹奏楽団の演奏や郷土芸能のパフォーマンスなど、行く先々の心温まるおもてなしと歓迎に感激いたしました。
一方、十日町市からは当地域の酒造会社の皆様のご厚意により、公式晩餐会で日本酒をコモ市の皆さまに味わっていただきました。特に、その日本酒をコモ市の飲食店で取り扱っていただくことになり、新たな経済支援に発展することになればありがたいと思います。
また、コモ市の民間団体ファミリアコマスカ協会の、亡きボルドーリ前会長の墓前へ献花をしてきました。ボルドーリ前会長は、当市とコモ市の交流を長年にわたって支えてくださいました。十日町市民の感謝の意を墓前でお伝えできたことは大変意義深く、貴重な時間でした。
さらに、今回の訪問で、コモ市側が文化的な交流を望んでいることも確認できました。この40周年を機に、文化と経済の両面からの新たな繋がりと発展の可能性が見えた大変有意義な訪問でした。

なお、今回はコモ市訪問の他に、ミラノ万博とベネチアビエンナーレも視察してきました。ミラノ万博では、日本館で行われた新潟米PRイベント「OKOME Buono! NIIGATA」で飾り寿司の実演を行う市内下条の源太寿司さんを激励してきました。また、ベネチアでは、国際交流基金・ローマ日本文化会館やビエンナーレ日本館のコーディネーターの方々との繋がりをつくることができ、大きな収穫を得ることもできました。

関係者と記念撮影をする関口市長。
料理人と記念撮影をする関口市長。

11月

十日町市制施行10周年記念式典 平成27年11月1日(日曜日)

平成17年4月1日、十日町市・川西町・中里村・松代町・松之山町の5市町村が一つになり、新しい十日町市が誕生して、今年で10年の節目を迎えました。この喜びと、輝ける未来に向けた思いを分かち合うために、11月1日に記念式典を開催しました。当日は、新潟県の森副知事や内閣府副大臣の高鳥代議士、新潟県議会の尾身議長など、多くの来賓の方々からご参列をいただきました。

式典第1部は「感謝」をテーマとして、きものリメイクファッションショーとダンスのオープニングアトラクションから始まり、日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんからご起草いただいた「市民憲章」の発表、そして、未来に残したい十日町市の魅力を詰め込んだ「プロモーションムービー」の披露など、実に盛りだくさんの内容で開催したところです。特に、十日町市の発展には、市外在住者などの応援も大きな原動力となっていることから、その代表ともいえる次の方に対して『感謝状』を贈呈しました。

  • 認定NPO法人JEN 様
  • 株式会社宇都宮製作所 様
  • 株式会社アートフロントギャラリー代表取締役会長 北川フラム 様
  • 十日町市観光大使 高橋登 様
  • 公益財団法人日本レスリング協会 会長 福田富昭 様
  • カール・ベンクス 様

一方、式典第2部は「革新」をテーマとして、エフエムとおかまちと連携した「メモリアル・ラジオLIVE」を行いました。中条小学校児童などによる「びじゅチューン!縄文土器先生」の合唱、大地の芸術祭クロストーク、地域おこし協力隊など市内で積極的な活動をされている団体の発表など、十日町市らしいユニークで活力みなぎる市民のエネルギーを皆さまにお伝えできたのではないでしょうか。式典の最後には、市内のコーラスグループ雪の華と出演者全員によるカントリーロードの合唱がされ、盛大に式典の幕を閉じました。

この式典には1000人以上の方から関わっていただき、かつラジオ生放送を行ったことから、大勢の市民の皆さまに10周年の喜びと未来への思いをお届けできたものと思います。
この10年はあくまでも通過点です。これからの10年間、さらにはその先に続く十日町市の輝けるビジョンを市民の皆様、十日町市を応援してくださるサポーターの皆様と共に描いてまいりますので、引き続き温かなご支援を賜りますようお願いします。
式典にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

関口市長が壇上で話をしている。
ステージ上で記念撮影をする大勢の人々。

ソニー株式会社からの市制施行10周年記念品贈呈式 平成27年11月1日(日曜日)

11月1日、ソニー株式会社から、十日町市制施行10周年の記念品として、最新型液晶65型4K対応テレビを贈呈していただきました。
ソニー株式会社と十日町市は、平成23年度から国内クレジット制度(現「Jクレジット制度」)による二酸化炭素排出量取引を活用した取組を実施しています。具体的には、当市ミオンなかさとのペレットボイラーの使用などで削減された二酸化炭素をクレジットとして、ソニー株式会社から買い上げていただき、市では、平成26年度までに約1800トンの二酸化炭素を削減し、約300万円を売却しています。
ソニー株式会社の地域貢献の姿勢は、市の環境行政の大きな力となるものです。引き続き、両者で良好な関係を築きながら、Jクレジットを通じて協力をすることで、地球温暖化防止の一端を担って行きたいと考えています。

なお、贈呈いただいたテレビは、今年10月にオープンした子育て支援センター「くるる」に設置しました。大勢の市民の皆様の役に立つよう、大切に使わせていただきます。

関係者と記念撮影をする関口市長。
館内に設置された液晶画面を親子が見ている。

健康ビジネスサミットうおぬま会議2015 平成27年11月12日・13日

11月12日・13日の2日間、当間高原リゾートベルナティオで「健康ビジネスサミットうおぬま会議2015」が開催されました。
これは、全国の企業や大学などの関係者が集まり、今後の成長が見込まれる健康・医療などの分野について、新たなビジネスの創出に向けた繋がりを広げることを目的として、新潟県が主催したものです。2日間で述べ800人の皆さまからお集まりいただき、大阪大学の森下竜一教授による基調講演やレセプション、様々なビジネス会議など多彩な催しが行われました。
13日には、十日町市主催の「米粉を使用したアレルギー対応食品による地域活性化の取組について」をテーマとしたビジネス会議が行われました。新潟大学の大坪教授をはじめとした5名の皆さまから、米粉の持つ可能性や利用促進に向けた提案などを発表いただき、大変有意義な時間となりました。

全国的な高齢社会において、健康寿命の延伸やアンチエイジングの取組がますます注目されています。今後、豊かな自然や食に恵まれた魚沼地域の強みを生かした健康ビジネスが生まれ、成長と発展につながることを願っています。

関口市長が関係者たちの前で話をしている。
会場内に着席する関係者たち。

12月

十日町市流雪溝用水中継ポンプ場供用開始20周年記念式典 平成27年12月4日(金曜日)

12月4日、十日町市流雪溝用水中継ポンプ場供用開始20周年記念式典を開催しました。
当日は、市議会産業建設常任委員長の飯塚市議、十日町地域振興局地域整備部の藤田維持管理課長、東日本旅客鉄道株式会社信濃川発電所の岩本所長など、多くの来賓の方々からご臨席をいただきました。

この中継ポンプ場は、東日本旅客鉄道株式会社の揚水機場から信濃川用水を受けるための施設として建設され、平成8年1月9日に供用を開始してから20年の節目を迎えます。これも、流雪溝の運営に携わっていただいた流雪溝運営協議会をはじめ、関係各位のご協力の賜であると、厚く感謝を申し上げます。

ご存知のとおり、当市は全国有数の豪雪地であり、この克雪対策は市民の安全・安心な生活に必要不可欠なものです。特に流雪溝は、住宅が密集して排雪場の確保ができない場所で大きな効果を発揮しています。 今後もこの中継ポンプ場が、末永く市民の安全・安心な生活を支える施設となるよう運営してまいります。

会場に大勢の関係者たちが着席している。
関口市長が紅白幕の前で話をしている。

中手川「黒滝」の現地視察 平成27年12月8日(火曜日)

12月8日朝、中手集落にある「黒滝」を視察してきました。
中手集会所付近から県道を外れ、農道を車で約2キロメートル、徒歩で約500メートル進み、木々に囲まれた景観の中に高さ20メートル、幅20メートルの堂々とした黒滝が姿を現します。
中手集落は、市内でも高齢化率が高い地域です。しかし、今回の大地の芸術祭第6回展を機に、地域を盛り上げようと集落の力を結集し、今までほとんど知られてこなかったこの黒滝の発信に力を入れてこられました。

当日、涌井市議をはじめ、中手集落の大勢の皆さんからお集まりいただき、全員で黒滝の元へ向かいました。黒滝付近には展望台も整備され、さらに40メートル下ると滝壺まで行けるとのことです。
集落の皆さんは、「高齢者だけの集落だが、集落の誇りの黒滝を大勢の方からご覧いただきたい。そして、この宝を集落一丸となって守っていきたい。今後は、観光資源、また文化財として認めていただき、遊歩道などの整備も行いたい」と力強くおっしゃっていました。3年後には「大地の芸術祭第7回展」が開催されます。この黒滝が、中手集落の目玉企画となり、大勢の方から壮大な滝をご覧いただけることを期待しています。

黒滝の前で関係者たちが記念撮影をしている。
関口市長が現地視察をする様子。

市有林の整備状況を視察 平成27年12月10日(木曜日)

雪の気配もなく好天が続いた12月10日、市有林の現状を確認するために、杉が植林されている大平団地を視察してきました。
今年、間伐をした植林地6.2ヘクタールには、材齢が54年と73年の杉が植林されていて、手入れの行き届いた森林の木々からは、まぶしい光が差し込んでいました。

戦後から昭和50年代にかけ、国の植林政策によってたくさんの杉が植えられましたが、豪雪地帯の当市の場合、木材を伐採し利用できるようになるまで、長い年月の保育が必要となります。しかし、風雪に耐えて成長した木はとても丈夫になり、まさに豪雪が鍛え育む木となります。
一方、全国的に林業は、木材価格の低迷や担い手不足など深刻な問題が続いています。森林を整備するだけでなく、いかに利用するかが林業活性化の重要な鍵となります。例えば、間伐材を土木建築用資材やペレット原料などとして市場へ供給し、流通を促進させる施策などが必要です。

今回の視察を通して、森林資源の地産地消を目指し、エネルギー循環型のまちづくりを進めていくことが重要だと、あらためて感じました。

関口市長と関係者たちが書類を見ながら現地視察をしている。
林間部を視察する関口市長。

大地の芸術祭全作品パスポート制覇者とのティートーク 平成27年12月12日(土曜日)

12月12日、大地の芸術祭の全作品を鑑賞し、パスポートスタンプを制覇した皆さまをお招きして、今回の新作廃校作品の奴奈川キャンパスでティートークを開催しました。
当日は、制覇者のうち56名の皆さまからお集まりいただき、芸術祭を盛り上げてくださった御礼と第6回展の総括を報告しました。
地元食材を使ったスイーツなどをいただきながら、お気に入りの作品や里山の風景、途中までのご苦労や制覇したときの喜びなど、様々な思い出を語り合うことができ、あの暑い夏が蘇ったような時間を過ごすことができました。また、次回の第7回展に向けたご意見などもいただき、改めて身が引き締まる一日でした。

今年の芸術祭は、来訪者数が過去最高の約51万人となり、パスポート制覇者数も前回の130名を大きく上回る415名にも上りました。このことは、芸術祭がパスポート制覇者の皆さまをはじめ、多くのファンの方々から支えられ、愛されてきた結果だと感じています。
お集まりいただいた皆さまからのご意見をしっかりと受け止め、3年後の第7回展に向けた取組をひとつひとつ着実に進めてまいります。

関口市長が関係者の前で話をしている。

十日町市ビジネスコンテスト(トオコン)2015 平成27年12月19日(土曜日)

12月19日(土曜日)、十日町市ビジネスコンテスト、通称「トオコン」2015を開催し、会場のクロステンには150人を超える大勢の皆さまからお集まりいただきました。
今年で6回目のトオコンは、大幅にバージョンアップしました。参加者は大学生に限らず、「創業部門」「新分野進出部門」「学生部門」の3部門として、28件の応募の中から書類審査を勝ち抜いた10チームの皆さんからビジネスプランの発表がありました。ワカモノ、ヨソモノならではの視点で、地域資源を活かした斬新なアイデアや、創業を前提とした実現性の高いプランが提案され、発表者の本気度がひしひしと伝わってくる熱気に満ちたコンテストでした。どのプランも高レベルで、部門賞と最優秀賞を決める審査会は、大変白熱しました。
審査の結果、最優秀賞は「創業部門」で提案された野口智瑛さんの「千年ジャケット~Thousand Jacket~十日町の染織技術を全世界に発信するファッションブランド」に決定しました。これは、1,000年以上の歴史を持つ十日町の織物の伝統や技術を広く発信しようと、きもの生地を使ってジャケットを製造し、主に海外向けに販売展開するプランです。20代の若者が市内に会社を立ち上げ、新たな事業に果敢にチャレンジする取組を、市としてもしっかりサポートしていきたいと考えています。

今後も、十日町市は県内一起業しやすいまちを目指し、若者や女性が活躍できる環境づくりに全力で邁進します。

関口市長が着席したまま話をしている。
参加者たちが壇上で記念撮影をしている。

1月

平成27年度「ふるさとづくり大賞」表彰式 平成28年1月23日(土曜日)

平成27年度ふるさとづくり大賞において、十日町市が地方自治体表彰(総務大臣賞)を受賞しました。
これは、全国各地で、それぞれの心を寄せる地域「ふるさと」をより良くしようとがんばる団体や個人を表彰するもので、当市の「地域おこし協力隊」制度を活用したまちづくりが評価されたようです。
1月23日、千葉市中央区でこの表彰式が行われ、総務省の森屋政務次官より表彰状を授与いただきました。

当市では、長期的な地域コミュニティの再生や育成を見据え、全国に先駆けて地域おこし協力隊を導入しています。さらに、任期を終えた協力隊の70パーセント以上が市内に住み続けていて、この高い定住率と効果的なまちづくりを行っている点が高く評価されました。この受賞によって、当市が行う官民一体となった取組が全国に発信されることとなり、とてもうれしく感じています。

今後も高齢化集落の存続や機能維持のために、地域おこし協力隊を積極的に活用していくとともに、地域と手を携えて、協力隊の活動環境や受入態勢を整えることで、定住の促進に努めてまいります。 

関口市長が壇上でお辞儀をしている。
関係者たちが整列して集合写真を撮っている。

第67回十日町雪まつり周知キャンペーン記者発表会 平成28年1月25日(月曜日)

1月25日、東京都渋谷区の新潟館ネスパスで、第67回十日町雪まつり周知キャンペーン記者発表会を行いました。
このPRイベントは、今回が初めての試みであり、雪上カーニバルの企画演出をする株式会社ホリプロ様のご協力のもとに行いました。首都圏で発信力のあるメディアを通じて、全国に十日町雪まつりをPRします。

当日は、タレントで十日町雪まつりPR大使の小島瑠璃子さん、新潟県出身の演歌歌手の小林幸子さん、十日町きもの女王2015の荒川真美さんと私の4人で雪まつりを広くPRしました。
会場には、多くのメディア関係者からお集まりいただき、小島さんと小林さんが、へぎそばや雪下にんじんなどの特産品の話をまじえながら、雪まつりをPRしてくださいました。また、へぎそばや日本酒などを無料で提供するイベントも行い、多くのお客様からも十日町の味を堪能いただきました。テレビや雑誌、新聞の各方面で、雪まつりをはじめとした十日町の魅力も大きく発信できたと感じています。

雪まつりの本番がいよいよ近づいてきました。例年に比べると積雪の少ない状況ですが、市内の関係団体や市民の皆さまのご協力をいただきながら、第67回十日町雪まつりが素晴らしいものになるよう準備を進めてまいります。

着物姿の小島瑠璃子さん、小林幸子さんと記念撮影をする関口市長。
ネージュくんと記念撮影をする関口市長。

2月

ごみ焼却場改良工事竣工式 平成28年2月2日(火曜日)

2月2日、平成25年度から始まったごみ焼却場の焼却炉改良工事がようやく竣工の日を迎えました。

市エコクリーンセンターは、これまで1日16時間運転で90トンのごみ処理能力でしたが、今回の工事により24時間、135トンと1.5倍の処理ができ、排出されるCO2も7パーセント削減することができます。さらに、焼却場の余熱を利用した「小型バイナリー発電」を開始するなど、新しい取組みにもチャレンジしていきます。
また、中里地域と松之山地域のごみは、現在「津南地域衛生施設組合」で処理をしていますが、4月からはこの市エコクリーンセンターで受け入れます。両地域にお住まいの皆様には、ごみ処理サービスの不均衡でご不便をおかけしましたが、ようやく来年度から市内一円のサービスが提供できることになり、大変嬉しく感じています。
ごみの焼却施設は、市民生活になくてはならない存在です。今後も引き続き、ごみの減量化や施設の長寿命化を図り、安定した処理を行うことで、市民の安全・安心な生活の確保に努めてまいります。

竣工式の後には、十日町市の明るい未来と環境美化に願いを込めて、参加者全員でバルーンリリースを行いました。

関口市長が関係者たちの前で話をしている。
色とりどりの風船を空に放つ関係者たち。

3月

十日町子育て支援センターくるる視察 平成28年3月4日(金曜日)

昨年10月1日にリニューアルオープンした十日町子育て支援センター「くるる」を3月4日に再訪問して、利用状況や施設の現状を視察してきました。

この「くるる」は、本町2丁目の「アップルとおかまち」の1階にあり、市内のパパやママの子育てを応援している施設です。広い遊戯室や乳幼児スペースもあるので、元気に走り回る子どもやハイハイする赤ちゃんも安心して遊べます。駐車場は地階に21台分あるので、雨や雪の日でも傘なしでご利用いただけます。私が施設に訪問したときは、9組の親子が楽しそうに遊んでいました。

リニューアル後の利用人数は、毎月1,600人以上となり、以前に比べると約2倍の方からご利用いただいています。また、4月以降には、子どもからお年寄りまでが交流できるイベントも企画しています。

この施設を中心として、子ども達の笑顔があふれ、さらに親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんの老若男女が集まることで、まちなかの活性化につながることを期待しています。

施設利用中の親子と話をする関口市長。

手づくり郷土賞認定証伝達式 平成28年3月22日(火曜日)

「平成27年度手づくり郷土賞」の大賞をいただきました。

この手づくり郷土賞は、社会資本と関わりを持つ地域づくりの優れた取り組みに与えられる国土交通大臣表彰です。このたび「大地の芸術祭」が評価をいただき、平成22年度の一般部門での受賞に続き、大賞部門を受賞しました。芸術祭に関わる地域やサポーターの皆さまをはじめ、応援してくださった企業や団体に対しまして、あらためて心より感謝を申し上げます。

伝達式では、北陸地方整備局の藤山秀章局長から認定証と楯を授与いただきました。荻原礼子選定委員からは、「大地の芸術祭は、世界的に認められた取り組みである。公共事業を使った手法やプロセスなどを最大限に地域づくりへと活かしていて、地域を元気にするモデル事業である。一番大きなことは、地域資源を活かしながら新しい価値を作っている点。トップランナーとして、今後の取り組みが楽しみであり、日本を元気にしていく力になる。」との講評をいただきました。

この越後妻有地域の厳しい自然環境の中で暮らしてきた私たちの知恵や技術、伝統や文化そのものが高く評価をいただいたものと感じています。

改めて、この地域で暮らすことを誇らしく感じるとともに、地域の様々な魅力を活かし、大地の芸術祭を全世界に広く発信することで、越後妻有地域のさらなる発展を目指してまいります。

認定証を手に記念撮影をする関口市長と関係者。
整列して記念撮影をする関係者たち。

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総務部 企画政策課 秘書係

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