雪掘り作業時の健康管理

十日町市での冬の生活に欠かせない雪掘りは、住環境を守るための大切な作業です。しかしその一方で、寒い環境の中で行う重労働であり、体に大きな負担がかかります。毎年、雪掘り中の体調不良や事故が発生しています。安全に作業を行うために、雪堀りの運動量や健康への影響、注意点についてお知らせします。
雪堀りの運動量
雪掘りは、腕・背中・腰・脚など全身の筋肉を使う重労働です。作業内容によっては、速歩きや軽いジョギングと同程度の運動負荷がかかることもあります。
雪掘りに伴う身体的リスク
雪掘りは全身の筋力や心肺機能の維持、運動不足の解消など健康づくりにつながる一方で、次のような重大な健康リスクもあります。
- 血圧の急上昇
- 心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
- 腰痛やぎっくり腰、関節の痛み
- 転倒による骨折や頭部外傷
寒い環境は体に強いストレスを与えるだけでなく、血管を収縮させます。特に湿った重い雪を扱う場合は、短時間でも心拍数や血圧が大きく上昇し、心臓や脳の血管に大きな負担がかかります。高血圧・心臓病・糖尿病などの持病がある人や高齢者は注意が必要です。
雪掘り作業時の注意点
安全に作業するために、次の点を心がけましょう。
作業前の注意

- 極寒の早朝は避け、可能であれば気温の上がる日中に行う
- 体調がすぐれないときは作業を控える
- 空腹時や飲酒後は作業を避ける
- 準備運動や軽いストレッチで体を温めてから始める
- 防寒対策をしっかり行い、手袋・帽子を着用する
- 服装は重ね着で調整する
▸汗冷えを防ぐため、肌着は吸汗速乾素材がおすすめ
▸厚着しすぎは汗冷えにつながるので注意 - 1人で作業する場合は、家族や近所の人に一声かけ、緊急事態に備え携帯電話を身につけておく
作業中の注意

- 一度に長時間続けず、20~30分ごとに休憩をとる
- 雪を一度にたくさん持ち上げず、少量ずつ運ぶ
- 無理に急がず、自分のペースで作業する
- のどが渇いていなくても、こまめに水分補給する
体調の変化に注意
作業中や作業後に次のような症状があれば、すぐに作業を中止しましょう。症状が強い場合や不安がある場合は、ためらわず救急要請を検討しましょう
- 胸の痛み・締め付け感
- 強い息切れや動悸
- めまい・ふらつき
- 手足のしびれや力が入りにくい
- 激しい頭痛
雪掘りは、「無理をしない」「一人で抱え込まない」「体調を最優先にする」ことが事故や病気を防ぐポイントです。
体力や健康状態に不安がある場合は家族や近所の人と協力するなど、安全第一で行いましょう。
参考
雪掘りの運動強度
改訂第2版『身体活動のメッツ(METs)表』成人版/2024年によれば、ほどほどの労力の雪掘り5.3メッツ、きつい労力の雪掘り7.5メッツと評価されています。これは、安静時の5~7倍程度のエネルギーを消費する運動量です
メッツとは
運動や身体活動の強度を示す単位です。座って安静にしている状態を1メッツとし、その活動が安静時の何倍のエネルギーを消費するかを表します。平地での普通歩行は3メッツと評価されています。
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更新日:2026年02月06日