子どもの予防接種

更新日:2024年04月01日

お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、百日せきでは生後3か月までに、麻しんでは生後12か月までにほとんど自然に失われて行きます。そのためこの時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫を作って病気を予防する必要があります。この助けとなるのが予防接種です。

B型肝炎予防接種

B型肝炎予防接種は、平成28年10月1日から定期接種に加わりました。B型肝炎ウイルスの感染を受けると急性肝炎となり、そのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合もあります。一部劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。

B型肝炎の予防接種について
対象年齢 標準的な接種期間 接種回数・間隔
生後1歳未満(1歳の誕生日の前日まで) 3回(27日以上の間隔をおいて2回、さらに、1回目の接種から139日以上の間隔をおいて1回) 生後2か月から生後9か月に至るまでの期間

ロタウイルス予防接種

ロタウイルス予防接種は、令和2年10月1日から定期接種に加わりました。ロタウイルス感染症は、ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。なお、ロタウイルス予防接種は、飲むタイプのワクチンです。

ロタウイルスの予防接種について
ワクチンの種類 対象年齢 標準的な接種期間 接種回数・間隔
ロタリックス 生後6週0日から出生24週0日まで 1回目を生後2か月から14週6日までの間に接種 2回(27日以上の間隔をおいて)
ロタテック 生後6週0日から出生32週0日まで 1回目を生後2か月から14週6日までの間に接種 3回(いずれも27日以上の間隔をおいて)

※生後6週0日とは、生まれた日の6週後の同じ曜日の日です。

※途中でワクチンの種類を変更することはできません。

※生後15週0日以降に1回目の接種を受けることは、安全性の面からおすすめしていません。

ヒブワクチン予防接種

ヒブワクチン予防接種は、平成25年4月1日から定期接種に加わりました。インフルエンザ菌特にb型は、髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎など乳幼児の重篤な感染症の原因となっています。ヒブワクチンの接種回数・間隔は1回目の接種を受ける年齢によって異なります。下記の表を参考にしてください。

ヒブワクチン予防接種について
対象年齢 標準的な接種期間 接種開始年齢 接種回数・間隔 接種回数
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:初回終了後7か月から13か月までの間隔をおいて接種
生後2か月以上
7か月未満
初回接種:3回(27日以上の間隔)生後12か月まで
追加接種:1回(初回接種終了後7か月以上の間隔をおいて1回実施)
4回
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:初回終了後7か月から13か月までの間隔をおいて接種
生後7か月以上
12か月未満
初回接種:2回(27日以上の間隔)生後12か月まで
追加接種:1回(初回接種終了後7か月以上の間隔をおいて1回実施)
3回
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:初回終了後7か月から13か月までの間隔をおいて接種
1歳以上5歳未満 1回 1回

小児用肺炎球菌ワクチン予防接種

小児用肺炎球菌ワクチン予防接種は、平成25年4月1日から定期接種に加わりました。肺炎球菌は、子供の感染症の二大原因のひとつです。この菌は、子供の多くが鼻の奥に保菌していて、細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎といった病気を起こすことがあります。小児用肺炎球菌ワクチンの接種回数・間隔は1回目の接種を受ける年齢によって異なります。下記の表を参考にしてください。

小児用肺炎球菌ワクチン予防接種について
対象年齢 標準的な接種期間 接種開始年齢 追加接種 接種回数
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:生後12か月から生後15月までに接種
生後2か月以上
7か月未満
初回接種:3回(27日以上の間隔)生後24か月まで
追加接種:1回(初回接種終了後60日以上の間隔をおいて、生後12か月以降に実施)
標準として生後12か月~15か月の間に接種
4回
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:生後12か月から生後15月までに接種
生後7か月以上
12か月未満
初回接種:2回(27日以上の間隔)生後24か月まで
追加接種:1回(初回接種終了後60日以上の間隔をおいて、生後12か月以降に実施)
標準として生後12か月~15か月の間に接種
3回
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:生後12か月から生後15月までに接種
1歳以上2歳未満 2回(60日以上の間隔) 2回
生後2か月以上
5歳未満
初回接種:生後2か月から生後7か月まで
追加接種:生後12か月から生後15月までに接種
2歳以上5歳未満 1回 1回

BCG予防接種

結核の予防接種です。日本の結核患者数は、かなり減少しましたが、まだ3万人を超える患者が毎年発生しており、大人から子供へ感染することも少なくありません。乳幼児は、結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあります。

BCG予防接種について
対象年齢 標準的な接種期間 接種回数
生後1歳未満 生後5か月以上8か月未満 1回

平成25年4月1日から対象年齢が1歳に拡大されましたが、標準的な接種期間での接種をお勧めします。
BCG予防接種後に他の注射生ワクチンの予防接種をするときは、27日以上あけてください。

四種混合予防接種

令和5年4月1日から、対象年齢が「生後3か月以上」から「生後2か月以上」に変わります。

ジフテリア、百日せき、破傷風及びポリオの予防接種です。平成24年11月1日から、従来の三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風)に不活化ポリオワクチンを追加した四種混合ワクチン接種が始まりました。
ジフテリアは、ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は、高熱、のどの痛み、せき、嘔吐などです。
百日せきは、百日せき菌の飛沫感染で起こります。風邪のような症状で始まり、せきがひどくなります。肺炎や、脳症などの重い合併症を起こします。
破傷風は、土の中にひそんでいて傷口から人へ感染します。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。
ポリオは、「小児マヒ」と呼ばれ、ポリオウイルスに感染すると風邪のような症状を呈し、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐が現れ麻痺を起し死亡することもあります。

四種混合予防接種について
対象年齢 接種回数・間隔 標準的な接種期間
第1期 生後2か月以上7歳6か月未満
(三種混合・ポリオのいずれも接種してないお子さん)
四種混合
1期初回:3回接種(20日以上の間隔)
1期追加:1回接種(初回終了後6か月以上)
第1期初回:生後2か月以上12か月未満
第1期追加:初回終了後12か月以上18か月未満
第2期 11歳以上13歳未満 二種混合:1回接種 11歳

不活化ポリオ

令和5年4月1日から、対象年齢が「生後3か月以上」から「生後2か月以上」に変わります。

ポリオは、「小児マヒ」と呼ばれ、ポリオウイルスに感染すると風邪のような症状を呈し、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐が現れ麻痺を起し死亡することもあります。
平成24年9月1日から生ワクチンの経口接種から不活化ワクチンによる皮下注射に代わりました。三種混合ワクチンを接種している方が対象です。

不活化ポリオについて
対象年齢 接種回数・間隔 標準的な接種期間
生後2か月以上7歳6か月未満 第1期初回:3回接種(20日以上の間隔)
第1期追加:1回接種(初回終了後6か月以上)
第1期初回:生後2か月以上12か月未満
第1期追加:初回終了後12か月以上18か月未満

ポリオは、今までの接種状況により、残りの接種回数が異なりますのでご注意ください。下記の表を参考にしてください。

ポリオの接種回数に付いて
過去の接種回数 残りの接種回数
生ポリオ又は不活化ポリオ未接種の人 不活化ポリオワクチンを4回接種〈1期3回、1期追加1回)
生ポリオワクチンを1回受けた人 不活化ポリオワクチン3回接種〈1期2回、1期追加1回)
不活化ポリオワクチンを1~3回受けた人 合計4回となるように接種
生ポリオワクチンを2回受けた人 接種不要
不活化ポリオワクチンを4回受けた人 接種不要

水痘(みずぼうそう)予防接種

水痘(みずぼうそう)は水痘・帯状疱疹ウイルスの直接接触、飛沫感染あるいは空気感染によって感染し、潜伏期は13日から17日です。特徴的な発疹が主症状で、痒みを伴います。
発疹は最初は斑点状丘疹、その後3日から4日は水疱で、最後は顆粒状の痂皮を残し、間もなく痂皮は脱落して治癒します。一般に軽症疾患ですが、免疫不全の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。

水痘(みずぼうそう)予防接種について
対象年齢 標準的な接種期間・接種 接種回数
1歳以上3歳未満 初回接種:1歳以上1歳3か月未満の間に1回接種
追加接種:初回接種後3か月以上、標準的には6か月から12か月までの間隔をおいて1回接種
初回:1回
追加:1回

水痘(みずぼうそう)予防接種後に他の注射生ワクチンの予防接種をするときは、27日以上あけてください。

麻しん風しん(混合)予防接種

麻しんは、麻しんウイルスの空気感染によって起こります。感染力が強く、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。発熱、咳、鼻汁、目やに、発疹を主症状とします。
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。軽い風邪症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹等が主症状です。

麻しん風しん(混合)予防接種について
対象年齢 接種回数
第1期 1歳以上2歳未満 1回接種
第2期 小学校就学前1年間 1回接種

麻しん風しん予防接種後に他の注射生ワクチンの予防接種をするときは、27日以上あけてください。

日本脳炎予防接種

日本脳炎ウイルスの感染で起こります。豚の体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染されます。高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん等の症状を示す急性脳炎になります。

通常接種のスケジュール
対象年齢 接種回数・間隔 標準的な接種期間
第1期 生後6か月以上7歳6か月未満 1期初回:2回接種(6日以上の間隔)
1期追加:1回接種(1期初回終了後、6か月以上の間隔をおいて1回)
1期初回:3歳
1期追加:4歳
第2期 9歳以上13歳未満 1回接種 2期:9歳

注意事項

平成19年4月2日から平成21年10月1日生まれの人は、1期の対象年齢の期間中に規定の回数を接種できなかった場合、2期の対象年齢の期間中に不足している回数分を公費(無料)で接種できます。

平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの20歳未満の人

平成17年からの勧奨差し控えによって接種機会を逃した人は、不足回数分の接種を受けられます。下記の表を参考にしてください。

対象者

平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの人

対象期間

20歳の誕生日の前日まで

平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの20歳未満の人について
過去の接種回数 残りの接種回数 接種間隔
未接種の人 4回
(1期3回、2期1回)

1期初回(2回)
6日以上の間隔をあけて2回接種

1期追加(1回)
1期初回終了後、6か月以上の間隔をおいて1回接種

2期(1回)9歳以上の人が対象
1期追加終了後、5年程度の間隔をあけて1回接種

1回接種を受けた人 3回
(1期2回、2期1回)
残りの回数をそれぞれ6日以上の間隔をあけて接種します。
第2期に相当する接種については9歳以上の人に対して行います。
2回接種を受けた人 2回
(1期1回、2期1回)
残りの回数をそれぞれ6日以上の間隔をあけて接種します。
第2期に相当する接種については9歳以上の人に対して行います。
3回接種を受けた人 1回
(2期1回)
残りの回数をそれぞれ6日以上の間隔をあけて接種します。
第2期に相当する接種については9歳以上の人に対して行います。

第2期(1回:9歳以上の人が対象)の接種は、第1期追加終了後5年程度の間隔をあけることが望ましいとされていますが、第1期追加終了後、6日以上の間隔をあければ接種可能です。接種間隔についてはかかりつけの医師と相談のうえ、接種を受けてください。

詳細は下記のファイルをご覧ください。

子宮頸がん予防ワクチン接種

接種方法

接種を希望する人は、下記の医療機関に予約をして接種を受けてください。
接種の際は保護者が引率してください。接種の際に持参するものは以下のとおりです。

  • 母子健康手帳
  • 予診票(出生時または転入時に配布された予防接種予診票の冊子から該当するものを切り離し、必要事項を記入してきてください。なお、二種混合及び日本脳炎第2期の予診票は、対象年齢時、個別に送付します。)
  • 保険証

市外の医療機関など、下記一覧表の医療機関に記載されていない医療機関で接種を希望される場合は、事前に健康づくり推進課までご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

市民福祉部 健康づくり推進課 母子保健係

所在地:〒948-8501 新潟県十日町市千歳町3丁目3番地(本庁1階)
直通電話番号:025-757-9759
ファックス番号:025-757-3800

メールでのお問い合わせはこちら