【重要有形民俗文化財】越後縮の紡織用具および関連資料

更新日:2021年04月01日

越後縮を織るための機械の写真
越後縮を織るための機械を部品別にばらした写真

越後縮(えちごちぢみ)とは、近世越後を代表する産物として知られた麻織物です。その主産地は魚沼郡、中でも十日町を含む妻有地方でした。指定された品々は、この麻織物(縮)生産の工程で使用された用具類と製品に加え、周辺の生活習俗資料や縮商い用具を含めて構成されています。

特に、縮織りの紡織工程が一貫して理解できるように原料調製用具を含め、苧績み(おうみ)、撚掛け(よりかけ)、整糸(せいし)、機織り(はたおり)などの用具が順を追って多数収集されていることが特徴です。又、貴重な江戸時代以降の着物類も多くあります。

さらに、縮生産を担った女性たちに視点をあてて、家事・育児用具や灯下(とうか)、暖房用具などが仕事場用具として位置づけられ、彼女たちの心情をうかがうための奉納幡に象徴される信仰儀礼用具も網羅されています。加えて縮の取引きを裏づける帳簿類、『越能山都登』(こしのやまつと)、『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)などの縮に関する文献も収められており、越後縮に関する資料を体系的整理した一大コレクションとして高い評価を受けています。

「越後縮の紡織用具および関連資料」は国の重要有形民俗文化財に指定されており、十日町市博物館に常設展示しています。詳細は十日町市博物館のホームページ(下記)をご覧ください。

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