定例記者会見(令和元年5月8日)

更新日:2021年04月01日

1.国宝指定20周年記念講演会「縄文の美を捉える」を開催します

 笹山遺跡から出土した火焔型土器などが国宝に指定されてから、今年で20周年を迎えました。このことを記念して、6月1日(土曜日)午後1時30分から、「段十ろう」において、東京国立博物館考古室長の品川(しながわ)欣也(よしや)さんを講師に迎え、「縄文の美を捉える」と題する講演会を開催します。

 品川さんは明治大学大学院修了後、平成21年から東京国立博物館に勤務し、現在は同館の考古室長を務められています。平成21年に開催された「国宝 土偶」展や、2平成30年の「縄文 1万年の美の鼓動」展などを担当されました。平成30年の縄文展では、市内中条地区の笹山遺跡出土の国宝・火焔型土器と、下条地区の野首遺跡の火焔型土器などが出品され、来場者は35万人を超えました。

 このたび、「縄文 1万年の美の鼓動」展を題材にしながら、縄文文化の美や豊かさについて、品川さんのお考えや思いをうかがう機会を設けることにしました。入場は無料ですが、事前予約が必要となっております。多くの皆さんからの来場をいただきたいと思います。

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2.令和元年度の市指定文化財の答申について

 5月15日(水曜日)に、十日町情報館で令和元年度第1回文化財保護審議会を開催いたします。この審議会の中で、彫刻の「堀之内阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)」、および歴史資料の「上野諏訪社幟旗(のぼりばた)」の2件について答申決定後、教育長が文化財保護審議会会長から文化財指定の答申を受け取る予定です。

 「堀之内阿弥陀如来坐像」は、中里地域の堀之内集落に古くから伝わる木造の阿弥陀如来坐像です。古風な顔付きと、身にまとう衣服の衣文(えもん)の彫り上げなどは、室町時代後期の作風を示しています。近世以前の地方様式を遺(のこ)す阿弥陀如来木彫像(もくちょうぞう)として貴重なものです。

 また、「上野諏訪社幟旗」は、川西地域の上野集落に古くから伝わる幟旗です。旗には慶応(けいおう)4年という年号が書かれています。当地方の幟旗は一般的に昭和から平成にかけて制作されたものが多く、まれに大正や明治時代のものも現存します。最終年とはいえ、江戸時代の幟旗が現役で使用されているのは、全国的にも希少な例で、揮毫者(きごうしゃ)、制作年代が明らかな歴史資料として貴重なものです。この2件が文化財として指定されると、市指定文化財は計116件となります。

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3.「第20回笹山じょうもん市」を開催します

 6月2日(日曜日)午前9時30分から、笹山遺跡広場で「第20回笹山じょうもん市」を開催します。このイベントは、笹山遺跡から出土した火焔型土器をはじめとする出土品が、平成11年6月7日に国宝に指定されたことを記念して始まったお祭りで、今回で20回目となります。

 ゲストに、ともに縄文の国宝を有することで交流のある茅野市(ちのし)の縄文ふるさと大使でシンガーソングライターの葦木(あしき)啓夏(ひろか)さんと、当市内に親族をお持ちの弥彦神社に舞踊を奉納した経歴もあるプロダンサー、大渕(おおふち)聡子(そうこ)さんをお迎えします。また、笹山縄文館1階では、今年3月に完成した王冠型土器No.15の高精細(こうせいさい)レプリカの展示を行う予定です。

 縄文の精神文化や、食、技などを五感で体感していただく楽しいイベントとなっています。今回も地元の中条小学校児童が全員参加し、会場を盛り上げます。多くの皆さんの来場をお待ちしています。

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4.田毎の月観月会を開催します

 飛渡地区、三ツ山の「田毎(たごと)の月(つき)」観月会(かんげつかい)が5月18日(土曜日)と19日(日曜日)の2日間にわたり開催されます。

 三ツ山の田毎の月は、明治時代に住民により発見され、大正時代にかけてにぎやかな観月会が催されていました。観月(かんげつ)ができる場所の近くには石碑が建てられており、地域の宝として、長く地元の皆さんがその風景を守ってきています。

 昨年は2日目に雨が降り中止となりましたが、1日目は総勢88人の人から参加をいただきました。水を張った棚田に美しい月が映り、幻想的な風景を楽しむことができました。

 5月18日(土曜日)は午後4時30分に、19日(日曜日)は午後5時30分に三ツ山集落の「田毎の月」入り口看板前で受付を行い、その後山道を15分ほど登って会場に向かいます。駐車場は台数が限られていますので、車で参加いただくときは、乗り合わせてお越しいただくなどの協力をお願いいたします。

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5.ゴールデンウィークの観光客入込数(速報値)について

 4月27日(土曜日)から5月6日(月曜日・振替休日)までの、ゴールデンウィーク10連休の観光客入込数の速報値をお知らせします。市内主要施設全体で、合計 166,758人となりました。

 内訳は、温泉・宿泊・自然景観の18施設で89,408人、「大地の芸術祭の里」越後妻有2019春の拠点施設や主要作品が41,716人、その関連イベントが3,634人、きものまつりが32,000人であり、10連休に加え好天にも恵まれ、全体的には前年比で約171.5%に増加しました。特に清津峡渓谷トンネルは、大地の芸術祭の里2019春の影響もあり、5月3日(金曜日・憲法記念日)には、リニューアル後最高の入坑者数4,293人を記録し、10日間の入坑者は29,119人と前年比544%となりました。また、スノーピーク監修の整備を進めてきた大厳寺高原キャンプ場が、昨年の73人から331人、前年比453%と大幅な伸びとなっております。そして、好天に恵まれた「きものまつり」は、街中がきもので彩られ、「きもののまち」十日町らしい1日となりました。

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