定例記者会見(令和2年3月2日)

更新日:2021年04月01日

1.野首遺跡の火焔型土器が海外展に出品されます

 2月10日に、新潟県文化財保護審議会から県指定文化財に指定するよう答申が出された、市内下条地区にある縄文時代中期から後期の野首遺跡出土品1,290点の中から、火焔型土器1点が海外展「日本の美の原点」に出品されることになりました。

 この海外展は、東京国立博物館がオリンピック発祥の地・ギリシャで、日本文化の基礎を築いた縄文時代から古墳時代までの原始美術を紹介するものです。展示品の多くが、東京国立博物館所蔵の考古資料で構成されますが、この中に野首遺跡の火焔型土器が含まれています。会場は、ギリシャ共和国のクレタ島にあるイラクリオン考古学博物館で、会期は4月10日(金曜日)から7月12日(日曜日)までとなります。なお、野首遺跡の火焔型・王冠型土器12点が、平成30年の夏に東京国立博物館で開催された、特別展「縄文―1万年の美の鼓動―」に出品され、話題となりましたが、今回、海外展に出品される火焔型土器も、この中の一つです。

 この海外展の終了後には、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。縄文文化の代表として、十日町市が誇る火焔型土器を世界に発信する、またとない機会になるものと、大いに期待しています。

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2.スマートフォン決済アプリによる市税等の納付ができるようになります

 4月1日から、市税の納付が、スマートフォンの「PayPay」、「LINEPay」アプリから24時間手数料無料で、どこからでも納付いただけるようになります。

 対象となるのは、市民税、固定資産税などです。また、市の料金の介護保険料、保育料、上下水道料金については、5月1日から利用いただけます。納付方法は、手元に届いた納付書に印字されているバーコードをスマートフォンで読み込むだけで、支払いが完了します。

 操作が簡単なため、若年層を中心とした収納率の向上につながることに期待をしています。

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3.水沢保育園・千手保育園の閉園式を行います

 3月20日(金曜日・春分の日)、水沢保育園と千手保育園で、それぞれの閉園式を行います。昭和55年に開園した水沢保育園と、昭和33年に開園した千手保育園は、このたび長い公立保育園の歴史に幕を下ろすこととなりました。

 平成28年度から実施してきた十日町市公立保育園の統廃合、および民営化計画の第2次実施計画が予定どおり完了し、4月から水沢保育園は「社会福祉法人・森の保育園」に、千手保育園は「社会福祉法人・松代福祉会」に、それぞれ運営を引き継ぐこととなります。

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4.「令和2年 十日町市議会第1回定例会」に提出する主な議案について

 3月4日(水曜日)開会の3月議会で提案する主な議案について説明します。

 まず「手数料の改定」ですが、消費税率の改定に伴い、システム関係経費等が増加しているため、窓口での証明書の交付手数料の一部を改定するものです。なお、個人番号カードの普及を目的に、コンビニエンスストアで取得できる証明書手数料については、現行の250円のまま据え置くこととします。

 「自己搬入ごみの手数料」は、新たに家庭系ごみと事業系ごみに区分けし、事業系の手数料を改めるものです。「博物館の入館料」は、新博物館の開館に伴い改定し、最後の「キョロロの入館料」は、市博物館に合わせ改定するものです。

 次に、「十日町市営越後湯沢駅前駐車場条例の一部を改正する条例制定について」です。現在、越後湯沢駅前の市営駐車場は2か所ありますが、十日町駅に市営駐車場が整備されたことから、「奥信越広域駐車場」を廃止し、「湯沢駅前ルート353広域観光駐車場」の1か所での運営となります。

 次に、「十日町市松代青少年研修センター条例を廃止する条例制定について」です。これまで社会教育施設として管理・運営していた、松代青少年研修センター「松和荘」を、大地の芸術祭や体験型観光に対応した拠点施設とするため、本条例を廃止し施設改修を行うものです。主な改修内容として、屋根の防水工事、外壁塗装、ラウンジスペースの改修などで、改修後は「(仮称)まつだい棚田ハウス拠点整備プロジェクト」として、事業展開をします。今後は、施設の通年利用が可能となり、農業体験など各種研修の開催や、体育会系合宿の受入れなどを進めます。

 続いて、「各種介護手当の支給要件及び額の改定について」です。はじめに、重度心身障がい児者への介護手当は、真に支援の必要な介護者の負担軽減を図るよう、対象者の要件を見直すとともに、支給額を月額6千円から7千円に増額します。次に、寝たきり老人などへの介護手当について、支給要件は常時介護を必要とする人を対象とし、支給額月額6千円を市民税の課税世帯は月額4千円、非課税世帯はこれまでと同額の6千円6にします。

 続いて、「十日町市子どもの医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について」です。これは、令和2年9月から未就学児の通院などに係る一部負担金について無償化とするため、条例を改正するものです。

 最後に、「令和元年度十日町市一般会計補正予算(第7号)ほか」についてです。補正予算について、補正額は一般会計で6億6,911万1千円の追加、特別会計では、7会計で1億6,335万6千円の追加です。一般会計の主な補正の内容は、債務負担行為補正では、2つの「ゼロ市債」事業を追加するものです。「ゼロ市債」は、新年度の工事などの入札・契約事務を現年度に行い、発注・施工時期の平準化、年度当初の工事着工を可能とするため、現年度に予算を計上せず、市の債務負担行為を設定することから、「ゼロ市債」と言われています。1つ目は道路橋りょう修繕事業で、限度額は3千万円、2つ目は情報館施設改修事業過疎債の駐車場舗装工事分で、限度額は4,867万5千円とするものです。この「ゼロ市債」は、建設業団体からの要望事項であり、早期発注や建設事業者の働き方改革にも資することから今回、初めて取り組むこととしました。

 歳出予算の総務費では、移住定住促進事業に事前相談などから6世帯分として250万円を追加するものです。また、財政調整基金に6億831万9千円を積み戻すほか、大地の芸術祭基金に清津峡渓谷歩道トンネル入坑料を主な財源として3,004万4千円を積み立てます。

 衛生費では、看護・介護職員就業支度金支給事業に210万円を追加します。主には、特別養護老人ホーム「なの花」の新規開設に伴う正規採用職員に係るものとなります。

 農林水産業費では、この度の国の補正予算に伴い、4つの県営事業負担金を追加します。一部は令和2年度に予定していた事業の前倒しとなります。県営広域営農団地農道整備事業から県営農地環境整備事業まで、記載のとおりです。

 商工費では、信用保証協会保証料補助事業で少雪を受けた新潟県「少雪対策特別融資」借入に係る信用保証料の50%を補助するために、100万円を追加します。次の松代棚田ハウス拠点整備プロジェクト事業は、1億4,210万9千円の計上です。国の補正予算に係る交付金と補正予算債を活用し、廃止予定の松代青少年研修センター「松和荘」の大規模改修を行うものです。なお万が一、国補助金が採択されないときは、令和2年度当初予算にも過疎債と基金繰入金を財源として計上しています。

 土木費では、市道除排雪経費を2億3,635万円減額します。除雪費の実績によっては変更もありますが、現時点の少雪の状況を受け、不用額の一部を減額し、国補助金の有効活用と建設産業への地域経済対策として、以下の十日町地域消雪パイプ更新事業など3事業で、限度額として3億2,535万円を計上するものです。

 最後に、国の補正予算に伴い、4つの事業を追加します。未就学児などの交通安全緊急対策事業は、保育園などからの要望に基づく市内16路線の交通安全対策工事費として、1,620万円を計上します。十日町地域消雪パイプ更新事業から地籍調査事業も、資料に記載のとおりです。

 そのほか、いくつかの事業を追加計上しています。

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5.新型コロナウイルス対策に係る市立学校及び放課後児童クラブの対応について

 2月27日、安倍内閣総理大臣からの「3月2日から全国すべての小中高等学校などについて、春休みに入るまで臨時休業とする要請」を受け、すべての市立小中学校および特別支援学校を、3月2日から24日までの間、臨時休業することとしました。卒業式については、規模縮小と時間短縮をして予定どおりに開催します。

 また、放課後児童クラブは、臨時休業に伴う共働きやひとり親世帯などの事情も考慮し、開所時間を3月2日から4日までの間は正午、3月5日以降は午前7時30分に繰り上げます。なお、放課後児童クラブが体制を整える3月2日から4日までの間は、緊急対応として小学校において、午前中放課後児童クラブ利用児童を預かることとしました。放課後児童クラブの利用については、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、発熱や風邪症状があるときは、利用を控えていただくとともに、家庭で都合がつくときは、できる限り家庭での対応や利用時間の短縮などの対応をお願いします。

 ご理解とご協力を、よろしくお願いします。

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