定例記者会見(令和2年12月21日)

更新日:2021年04月01日

1.「使用済み紙おむつの燃料化実証施設」が完成しました

 今年3月19日から施設整備を進めてきた「使用済み紙おむつの燃料化実証施設」の竣工式についてお知らせします。日時は、12月23日(水曜日)午前10時30分から、会場はエコクリーンセンターのストックヤード棟です。

 この事業は、市が第二次十日町市総合計画に掲げる「市内電力消費量の30%を再生可能エネルギーで創出する」取組みの一つで、使用済み紙おむつを燃料に再生利用する実証事業として、国から採択を受け、燃料化施設の整備を進めてきました。施設の特色は、ペレットの製造過程において紙おむつの乾燥に化石燃料を使わずに、エコクリーンセンターの焼却熱を利用することです。これまで、福祉施設や保育園からごみとして処分されていた使用済み紙おむつを、燃料として再び福祉施設で利用する、まさに「資源の循環利用」と「エネルギーの地産地消」のお手本とも呼べる取組みです。

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2.十日町市ビジネスプラン審査会を開催しました

 12月16日(水曜日)に、「十日町市ビジネスプラン審査会」を開催しました。これは、市内で独創性に富んだ実現性の高いビジネスプランを発掘し、新規創業や事業の新分野進出を後押しすることを目的として、昨年で終了したビジネスコンテスト「トオコン」の後を引き継ぎ、今年度新たに開催したものです。審査会では、事業費補助金100万円を上限交付する「特別枠」1件と、30万円を上限に交付する「一般枠」5件の採択を決定しました。今回は全部で6件のビジネスプランの応募があり、当日は特別枠に応募した5件が、プレゼンテーションを行いました。

 特別枠では、庭野順一さん(まつのやま塩倉)の「松之山温泉の源泉を使っての山塩の製造・販売事業」が採択されました。このプランは、松之山温泉の源泉が1200万年前の化石海水であることに着目し、安心・安全な塩を作るというものです。また、特別枠の採択に至らなかったほかのプランは、全て一般枠での採択となりました。

 今後、提案されたプランが事業化され、安定した経営が確立されるよう、専門家によるバックアップを行うとともに、活力ある元気なまちづくりの実現に向け、起業にチャレンジしやすい環境づくりを積極的に進めます。

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3.新潟大学・齋藤玲子教授によるオンライン講演会を開催します

 新型コロナウイルス感染症への備えを広く知ってもらうことを目的として、1月9日(土曜日)に、オンライン形式で、市と新潟大学寄附講座「十日町いきいきエイジング講座」の主催で講演会を開催します。

 講師の齋藤玲子教授は、新潟大学大学院医歯学総合研究科で、公衆衛生・感染症の分野を専門としており、新潟県新型コロナウイルス感染症対策本部会議、専門家会議の一員です。これまでも多くのメディアを通し、感染拡大防止に関して知見を示し、感染対策に尽力されています。昨年10月に当市で「十日町いきいきエイジング講座」を開設するときにも大きな力添えをいただいたこと、また講座開設から1年を経過したことなどから、この日齋藤教授から講演をいただけることになりました。

 あわせて、この講座を担う白倉悠企特任助教から、感染したときに重症化のリスクが高い介護施設の備えを主題とした講演も行われる予定です。また、この2つの講演のあとには、同講座の菖蒲川由郷特任教授を座長に、情報共有となるよう聴講者からの質疑対応も行われます。

 今回は感染症予防対策としてオンライン講演会としますが、聴講を希望する人はZoomでの参加もできます。また、市役所防災庁舎大会議室をサテライト会場とし、先着20人に限り講演を聴講できるようにします。これらの方法で参加を希望するときは、医療福祉総合センターへ1月5日(火曜日)までに連絡してください。

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4.15年ぶりに松之山で新種昆虫が発見されました

 松之山地域・天水山のブナ林で採集された、ヒメガガンボ科の昆虫が新種であるとして、「森の学校」キョロロの加藤大智研究員がブルガリアの国際学術雑誌Zookeysで論文発表しました。

 新種として認定されたのは、ヒメガガンボ科ウロモルファ属の昆虫です。詳細な形態比較や国内外の研究機関が収蔵する標本調査を経て、この属の新種として1949年以来71年ぶりの新種記載となりました。採集地は、天水山の標高800メートル付近のブナ林周辺で、本種は松之山だけでなく、日本本土に広く分布することも同時に明らかになりました。なお、キョロロでは平成17年に館周辺のブナ林で新種マツノヤマヒメコケムシを発見しており、松之山地域で15年ぶりの新種昆虫の発見となります。

 「森の学校」キョロロでは、十日町市の生物多様性に関する調査研究や環境教育を積極的に進めています。キョロロでの一連の新種発見は、市内の身近な自然でも新種が見つかる可能性を示す好例で、自然環境に対する子どもたちの興味や関心につながることが期待されます。今後、本種の展示公開や、環境教育活動の中での活用を予定しています。

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5.「オンライン授業の実証実験」を実施します

 新型コロナウイルスの感染拡大による長期間の休校などに備えるため、中条中学校と松之山中学校の生徒を対象に、学校と生徒の自宅をインターネット接続した実験的なオンライン授業を、12月25日(金曜日)に実施します。

 当市は今年度、「GIGAスクール構想」の実現に向け、環境整備を実施しています。全国各地で取組みの進むオンライン授業では、家庭の通信環境が課題となっています。そのため、想定される接続方法で実験を行い、課題を検証して実際にオンライン授業を行うときの、ノウハウを得るため実施するものです。

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