定例記者会見(令和3年1月18日)

更新日:2021年04月01日

1.今冬の雪害および対応状況について

 前回の定例記者会見に引き続き、この冬の雪害および市の対応状況についてお知らせします。

雪害状況について

 被害状況は、添付資料1をご覧ください。

 1月15日時点までで、人的被害は、死亡・重傷・軽傷者合計で22人です。建物被害は、住家で一部損壊や床上・床下浸水などが12件、空き家や車庫などの非住家で全壊・一部損壊が8件、農業用ビニールハウスの損壊が25件ありました。

 このほか、道路関係では倒木による道路閉鎖などの被害は105件確認されており、そのうち雪崩の被害は今のところ15件となっています。

積雪深グラフの説明

 次に積雪深についてですが、添付資料2をご覧ください。

 今冬の積雪深を、過去の豪雪時のデータと重ねたグラフになります。赤いラインが今冬1月14日までのグラフで、青と黄色のラインは、近年豪雪となった18豪雪、27豪雪のグラフです。そして、緑のラインは昨年までの平均積雪深を示したグラフとなります。見ていただくとわかるとおり、今冬は12月14日から連続的な降雪が3回続いたことで、一気に積雪深が増えました。結果、1月10日には、森林総合研究所十日町試験地で2メートル78センチの最大積雪深を記録しました。

防災体制状況について

 次に十日町市の防災体制ですが、添付資料3をご覧ください。

 12月1日に雪害対策室を設置し、年末年始にかけて再び大雪となったため、1月2日に大雪警戒本部に切り替えました。一旦、雪も落ち着きますが、1月7日から再度降り続いたため、設置基準に基づき、9日に豪雪対策本部を設置、さらに降雪が見込まれたため、翌10日に豪雪災害対策本部に切り替えました。

災害救助法適用について

 こうした状況のなか、県内他市町村でも連日の降雪で、家屋の倒壊や生命の危険が生じるおそれがあることから、10日に十日町市ほか5市に災害救助法が適用されました。

 法適用を受け、要援護世帯のうち自力で除雪できない要救助世帯を対象に、市から委託を受けた業者や個人が、屋根雪や家の周り、避難路の除雪を行なっています。民生委員の調査から、要援護世帯のうち救助対象となる世帯は1月13日時点で約3,300世帯、そのうち除雪を要請している世帯は約1,400世帯となりました。

 一日も早く安心して生活ができるよう、委託業者などと協力し、除雪作業を進めています。詳しくは添付資料4をご覧ください。

国への要望について

 以上のような対応にあわせて、1月12日に国へ要望書を提出し、市町村道除雪費の臨時特例措置、雪処理に必要な機械等の無償貸与、災害救助法の適用期間の延長について強くお願いしました。この要請に対し、15日の午後4時には、1月10日から1月19日までの災害救助法の救助の実施期間が、1月31日まで延長されました。今後、さらに財政的な支援について、国に要望していきます。

市の雪捨て場の開放について

 市の雪捨て場の開放について、添付資料5をご覧ください。

 個人の屋根雪等の処理が困難となっていることから、市道除雪の雪捨て場を一般に開放しています。期間は、1月12日から1月31日までで、時間と場所は、資料のとおりとなっています。

認定外道路除雪事業の補助率嵩上げについて

 また、除雪の負担が大きくなっていることから、認定外道路除雪事業の補助率をかさ上げします。対象路線は合わせて242路線で、山間地は、通常の90%から95%へ、山間地以外は、70%から80%とします。適用期間は、昨年11月1日から、今年3月31日までとなります。

 一度に大量の降雪があったことで、市民の皆さん、特に除雪作業員の皆さんは、連日連夜の不眠不休作業により、心身ともに疲労困ぱいしているかと思います。ご自身の家などの除雪も心配ななか、心から感謝をいたします。

 国や県から受けられるすべての支援を活用し、一日でも早く日常生活を取り戻すべく、雪害対策を進めていきます。

参考

2.市内の冬季イベント動向および代替企画の実施について

 例年、1月から3月にかけての冬の期間、市内では地域行事をはじめ、さまざまなイベントが開催されます。ただ今冬に関しては、新型コロナウイルス感染が急速に拡大する影響を受け、市が関係するイベントも相次いで中止を余儀なくされています。

 「十日町雪まつり」、「かわにし雪まつり」については、すでに中止を発表しましたが、さらに「雪原カーニバルなかさと」、「越後まつだい冬の陣」、「松之山温泉スキーカーニバル」の中止が決定されました。このうち「十日町雪まつり」以外のイベントについては、2年連続の中止となりました。歴史を重ねてきた冬の風物詩が相次いで中止となっている状況を受け、市では、市民の皆さんから、何かしらの形で雪を楽しんでいただくことができないか検討しています。

 まず、1月23日(土曜日)からは「大地の芸術祭」の里 越後妻有2021冬SNOWARTスノワートが始まります。キナーレや農舞台では、雪にまつわる遊びや食を楽しむことができるほか、好評の「雪見御膳」付きのオフィシャルツアーも企画されています。また、その冬プログラムの1つとして開催する「越後妻有雪花火2021」については、完全事前予約制による来場者の把握や、大幅な人数制限による密集の回避など、国や県、各業種のコロナ対策ガイドラインに基づく感染拡大防止対策を最優先に、準備を進めています。入場チケットは、1月25日(月曜日)から新潟県民への先行販売を開始し、国の緊急事態宣言の動向を鑑みて、対象を広げていく予定です。

 十日町雪まつりの中止を受け、同実行委員会内でも代替企画を検討したところ、ウェブを活用し「雪国の日常生活を楽しんでいる」地域の様子を発信し、「アフターコロナ」時代の交流につなげる企画や、市民の皆さんが日常の中で雪を楽しんでいる画像コンテストなど、不特定多数の人が集まり楽しむことが難しい状況でも雪国の魅力を伝えるアイデアが提案されました。これらの案を参考に、市の事業として市内全域を対象に実施の準備を進めており、2月上旬には、企画内容や募集について案内ができるように進めています。さらに、「越後まつだい冬の陣」実行委員会では、コロナ禍収束後の開催に向けたPR用グッズの制作を予定しているとのことです。

 これら一連の冬季イベントに関しては、進捗などについて改めてお知らせしていきます。

参考

3.冬季企画展「マジョリカお召と黒絵羽織」を開催します

 市博物館では、2月13日(土曜日)から3月28日(日曜日)まで、冬季企画展「マジョリカお召(めし)と黒絵羽織(くろえばおり)」を開催します。

 「マジョリカお召」は昭和34年に彗星のごとく登場し、その後、「黒絵羽織」がPTAルックと呼ばれて、一世を風靡しました。企画展では、昭和30年代後半から50年代にかけて大ヒット商品となった2つの十日町織物について、館蔵資料を中心に紹介します。

 今回の企画展では、「博物館友の会 きもの研究グループ」による調査成果を活用し、展示の準備にあたってもグループの皆さんから協力をいただきました。この取組みは、新しく生まれ変わった博物館の基本理念である、「市民・来館者と共に考え、活動し、成長する博物館」を体現するものです。たくさんの市民の皆さんから、ぜひ観覧していただきたいと思います。

参考

4.市制作の動画が「新潟ふるさとCM大賞」で評価されました

 県内市町村が制作した地元をPRする30秒の動画を審査する、「新潟ふるさとCM大賞」が行われました。これは、県・県市町村振興協会・UX新潟テレビ21の主催で、初めて開催されたものです。当市も、「ふるさと十日町市」の魅力を伝える動画を制作して応募し、結果参加24市町村中6位という上位の評価をいただきましたのでお知らせします。

 動画は、太古の昔から脈々と受け継がれているこの土地の生活文化や里山の自然など、雪国の魅力を伝える内容となっています。タイトルは、動画中で特に印象的なセリフから取りました。制作に関し、撮影や編集は専門業者へ委託しましたが、その他の企画・立案・準備・スタッフ・監督などは、全て他部署にわたる市職員によるもので、出演キャストも全て市民の皆さんです。

 取り決めにより、審査会の番組が放送されるまで、このことは公表できませんでしたが、1月2日の放送と同時に解禁となりましたので、改めて広報させていただくものです。動画は既に市公式YouTubeチャンネルでも公開(下記リンク先参照)しているほか、今後市内観光施設などのデジタルサイネージなどでも放映して、広く市の魅力について発信していきます。また、今回審査の参加賞として、UX新潟テレビ21でCMとして、1月と8月に合計10本放送される予定です。

参考

制作動画(You Tubeへのリンク先)

この記事に関するお問い合わせ先

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