よそ者にも優しい、風土に惹かれた

更新日:2021年12月17日

アイムホーム十日町インタビュー1

十日町市UIターン情報誌「I'm home! Tokamachi」2020年8月号に掲載された記事です。
※記事内の情報は撮影当時のものです。

プロフィール

船木菜瑠美さん(20代)

新潟市出身。学生時代から学生NPO団体IVUSAの活動を通じてボランティア活動を行う。トオコンでは「大地の音楽祭」を提案し、清津ピクニックコンサートとして実現。大学卒業後は中国のIT企業に勤める。

学生時代から、十日町との関係性をつくってきた

船木さんは松之山温泉街のビジターセンターで働く移住者。学生時代から冬には十日町雪まつりや雪原カーニバルなかさとのボランティア活動で足しげく通い、夏はサンライズプロジェクトという有志の団体を通じて、農作業体験などに参加していた。東京の生活は苦手で、十日町市での生活が肌に合っているという。

「十日町の嫌なところが本当になくて。松之山温泉の人たちからも受け入れてもらっているのを感じてます。アパートのお年を召した大家さんが面白くて、優しくて。夏には野菜をたくさんくれて、冬は甘酒を温めて帰りを待ってくれるんですよ。」

十日町が好きな理由は人だと話す。船木さんはボランティア活動を通じて出会った地元の男性と結婚し、2017年に移住した。パートナーを通じて同世代の人間関係も広がり、休日はキャンプ場で焚き火をしたり、畑仕事やサイクリングをしたりと暮らしを楽しんでいる。

案外、不便じゃない

よそ者として地域に移住した時に、多くの人が心配するのは人間関係だろう。ご近所づきあいや地域のルールに悩むこともあると聞く。その点で言えば、松之山温泉が持つ友好的な繋がりに助けられたという。

「移住の時によく言われる不便なことや人間関係の悩みとかはないです。働いている松之山温泉も、ほかの温泉街と比べて旅館同士の仲が抜群に良いんですよ。ジャズストリートっていう温泉街のいたるところがライブ会場になるイベントがあるんですけど、地域住民の方々も一緒に巻き込んで、温泉街の中だけじゃなくて地域全体を盛り上げようという共通の想いがあるんです。」

普段の仕事では中国での経験も役に立っているそうだ。船木さんは松之山温泉組合が共同出資で立ち上げた松之山温泉合同会社まんまの社員として、これからは外から来た人を迎え入れる側に立って働く。

「不安なこともあるかもしれませんが、ずっと自然体でいられるくらい移住者を包み込んでくれるのがこの地域です。これからも一緒に、外からきた人を優しく迎えてくれたら嬉しいですね。」

きもの、観光、アートイベントと地域外との交流が盛んな十日町。よそ者を助け、包み込む風土のおかげで、移住者にとって心地良いまちがつくられているようだ。

この記事に関するお問い合わせ先

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