定例記者会見(令和3年4月5日)

更新日:2021年04月05日

1.市内新型コロナウイルス感染症の状況について

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市内においては、3月24日に2例目が発生してから4月4日までの12日間で、39人の感染症患者が確認されました。年代では、10歳未満、10歳代および20歳代がそれぞれ1人、30歳代から50歳代までが14人、60歳代から90歳代までが最も多く21人、非公表が1人という状況です。

障がい者福祉施設で発生したクラスターでは、計17人が感染し、高齢者施設の入所者や職員、また医療関係者においても感染が確認されています。注視すべき点として、一度陰性の判定後に陽性に転じた例が市内で5件あり、感染経路が不明な事例もあることから、いわゆる市中感染の状況も疑われています。

また、3月24日からは、1週間の人口10万人あたりの新規感染者数が、国の示す指針の「ステージ4」の「25人以上」を遥かに上回り、緊迫した状況にあることが明確となっています。このような状況にあることから、連日医師会や福祉関係者などと情報共有を図っています。

感染症の急激な拡大に伴い、患者の増加、そして医療関係者の感染が確認されたことで、地域の医療体制が非常にひっ迫し、高齢者福祉施設ではデイサービスおよびショートステイの一部休止など、福祉サービスの供給の減少が起こり始めているとも聞いています。

十日町市の対応ですが、3月24日から防災行政無線などで感染防止の徹底を市民へ呼びかけるとともに、3月25日・30日そして4月2日に、防災行政無線で関口市長による感染予防や感染者への誹謗中傷を慎むことについて、市民の皆さんへのメッセージを放送しました。さらに、新潟県医療調整本部と十日町市との連名で、市内に住んでいる人や勤務している皆さんに向けて、感染防止等の強い呼びかけを行いました。4月10日の「市報とおかまち」には、この新潟県医療調整本部と十日町市連名の広報チラシを、全世帯に配布します。

次に、感染拡大の早期防止や医療関係の負担軽減、福祉サービスの提供確保を目的として、3月26日から29日の間、障がい福祉施設へのPCR検査を十日町市独自の事業として行いました。合わせて、3月25日には福祉・介護・保育施設および学校関係へ、4月2日には飲食業関係者の皆さんへ、注意喚起のリーフレットの配布を行いました。また、感染者が確認された障がい者福祉施設や高齢者施設からの要望を受け、防護服や消毒液、及び医療用マスクを配布しています。

市民の皆さんへのお願いですが、この新型コロナウイルスの感染拡大を一刻も早く収束させるため、風邪症状や発熱があったら、早めに医療機関への受診をお願いします。そして、一度基本に戻り、3密の回避・マスク着用・手指消毒の徹底をお願いします。また、県内の多くの自治体で飲食店での感染が確認されていることから、飲食を伴う会合については、開催をもう一度検討するとともに、開催するときは人数を減らし、短時間で終了するなどの工夫をお願いします。

新型コロナウイルスは誰にでも感染する可能性があります。感染された人などへの、心無い誹謗中傷は絶対にやめてください。

感染が急拡大している中で、医療従事者および介護・福祉事業者の皆さんには、多大な苦労と負担がかかっているかと思います。感染現場の第一線で活躍されている皆さんに、心から敬意を表します。

今が一番大事な時です。市民全員の力で、このコロナ禍を乗り越えましょう。

2.市内事業所が自費で行うPCR検査に対する市単補助について

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新型コロナウイルス感染症の感染防止対策と、市内事業所の事業活動継続のため、保健所が行う行政検査以外に、事業所が自費で行うPCR検査に対して補助を行います。

対象施設は、保健所が事業所内で感染者または濃厚接触者を確認した市内の事業所で、対象経費は、事業所が従業員などに対して自費で行うPCR検査費用です。補助率は2分の1で、検査1件あたり1万円を上限とします。なお、補助は4月1日に遡って適用します。

各事業所の皆さんの懸命な努力に対し、市としてできる限りの支援を継続していきます。

3.新型コロナワクチン接種について(高齢者向け)

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新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を予防するため、国の指示する優先順位に基づき、段階的に高齢者向けのワクチン接種を開始します。対象者となる高齢者は、令和4年3月31日時点で65歳以上の人で、接種会場は、クロステン・松代総合体育館・国保川西診療所・上村診療所などを予定しています。新型コロナワクチンが、厳重な温度管理が必要であることや、三密回避するための十分な動線の確保が必要であるため、市では集団接種を基本に考えています。また、接種開始に向けては、十日町市中魚沼郡医師会や薬剤師会および在宅看護師の皆さんなどから協力をいただき、準備を進めています。

本格接種までのスケジュールは、3月中旬に65歳以上の人へ、「新型コロナウイルスワクチン接種に関する調査」を実施し、3月26日に接種券を送付しました。この調査では、配布数21,060人のうち、4月1日現在で20,164人から回答がありました。そのうち、93.9%の人がワクチン接種を希望しており、皆さんの関心の高さが伺えます。今後、希望している皆さんに、地区ごとに会場を割り付け、接種について順次お知らせしていきます。

本格実施は5月以降を見込んでいますが、国のワクチン入荷時期が明確でないため、今後も国の動向を見ながら進めていきます。なお、本格接種に向け、4月は対象者を限定し4会場で試行接種を行います。初日は、4月15日(木曜日)の上村診療所、18日(日曜日)はクロステンで集団接種を行うなど市内各地域で実施します。

感染防止と重症化を防ぎ、社会を早く元にもどすために、ワクチン接種が有効な手段です。このワクチンの効果について、広く市民に周知することで、多くの皆さんから接種してもらえるよう、準備を進めます。

4.日本遺産「究極の雪国 とおかまち -真説!豪雪地ものがたり-」地域ロゴマークの完成について

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昨年6月に日本遺産の認定を受けた「究極の雪国 とおかまち -真説!豪雪地ものがたり-」の地域ロゴマークが完成しました。今後、市内企業の皆さんなどからも積極的に使用していただき、当市の日本遺産ブランドを構築していきます。

今回制作したのは、日本遺産認定ストーリーごとに地域が作成することができる地域ロゴマークと、ストーリーのコンセプトや理念を表すタグライン、そして文字そのものをデザインし、落款の様な形で使用するロゴタイプです。制作にあたっては、当市の日本遺産事業の実施主体である十日町市文化観光推進協議会が事業主体となり、委託を受けたナカシャクリエイテブ株式会社と有限会社シアンクリエイティブパートナーズがデザインなどの制作を行いました。そして、協議会構成団体とのワークショップや構成文化財などへの取材を重ね、複数の案が提出され、その中から文化観光関係団体の投票を経て、3月19日の審査委員会で決定しました。

5.JR東日本共生策等の取組みについて

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令和2年度に、JR東日本から取り組んでいただいた共生策等についてお知らせします。添付資料と合わせてご覧ください。

まず、資料1つ目の「飯山線・ほくほく線活性化」について、昨年度も「越乃Shu()*kura(」、「おいこっと」のリゾート列車を運行してもらいました。新型コロナウイルスの影響による運休期間もありましたが、7月から感染症対策を行いながら、順次再開し、「越乃Shu()*kura()」は64本、「おいこっと」は94本が運行しました。

次に、資料2つ目の「地域振興策への支援」の「(1)交流人口増加に資する取組み及び支援」について、大宮駅デジタルサイネージでの十日町市動画の放映や、新幹線車内に搭載の冊子「トランヴェール」に、十日町市の日本遺産関連の記事を掲載するなどPRを行いました。「(2)地域経済に対する支援」においては、「十日町すこやかファクトリー」の取り組みですが、越乃Shu()*kura()車内や、東京駅構内のスイーツ店などで焼き菓子を販売するなど、新商品の開発と販路の拡大を行いました。

次に、「(3)地元農産物の販売イベント等地域のPR活動への支援」として、飯山線ツアー「走る農家レストラン」に参加された皆さんと、越乃Shu()*kura()最終運行日に乗車された皆さんに、十日町産のユリをプレゼントし、市の花のPRを行いました。

最後に「その他」ですが、例年3月に開催している「サケ稚魚放流祭」について、昨年度で閉校した貝野小学校児童の最後の課外授業として実施しました。

昨年度はコロナ禍でさまざまな活動が制限されましたが、JR東日本からは可能な範囲で地域活性化の取組みを行っていただきました。今年度も、十日町市とJR東日本の相互発展につながるよう、引き続きご努力をいただきたいと考えています。

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