冬も安心峠道(とうげみち)

更新日:2021年04月01日

とうげ道は標高(ひょうこう)が高いため、市街地(しがいち)の道路にくらべて雪がおおく降り、路面(ろめん)が凍(こお)ることもあります。斜面(しゃめん)のすぐそばを車が走るため、なだれにあう危険性もあります。雪国ではとうげ道を安心して通れるように、さまざまな工夫がされています。

なだれ予防柵(よぼうさく)・なだれ防護柵(ぼうごさく)

車道の左上に設置されている雪崩予防柵の写真

なだれ予防柵

車道の左上に設置されているなだれ防止策の様子の写真

なだれ防護柵

なだれを防ぐための柵は、コンクリートの土台と太くてがんじょうな鉄骨(てっこつ)でできています。斜面でおきたなだれが、道路に流れ込まないように、道路の上の斜面につくられています。

あらかじめなだれがおきそうな斜面に設置(せっち)して、なだれがおきるのを防ぐ「なだれ予防柵」と、発生したなだれを道路の手前でくいとめる「なだれ防護柵」があります。大きさはさまざまです。

また、なだれを防ぐための柵は峠道だけではなく、住宅地の上の斜面や、山あいを通る線路のまわりにも設置されています。

スノーシェッド

スノーシェッドと呼ばれるトンネル内を往来している車の写真
雪崩対策のために屋根が斜めになっているスノーシェッドの内部の写真

スノーシェッドは、鉄骨(てっこつ)やコンクリートでつくられているがんじょうなトンネルのようなものです。雪崩(なだれ)がおきそうな場所につくられています。

雪崩がおきても、雪はスノーシェッドの上を通って、がけの下に落ちていきます。このため、スノーシェッドの中を通る自動車が雪崩にまきこまれることはありません。

斜面(しゃめん)を階段(かいだん)みたいにけずる「階段工法(かいだんこうほう)」

階段工法によって階段状になっている斜面の様子の写真

階段工法は雪崩(なだれ)がおきるのをふせぐための工事の方法です。斜面を階段のような形にして、斜面から雪がすべり落ちるのをふせぎます。