校しゃにも工夫がいっぱい

更新日:2021年04月22日

雪がすべり落ちる体育館

雪が積もらない様に屋根が三角形になっている体育館の写真

小学校の体育館などにも雪への工夫がしてあります。屋根のてっぺんには「雪わり」というとがった三角の形をしたものが付いていて、つもった雪が自然と両わきにすべり落ちるようになっています。

教室の上の体育館

屋根の面積を減らすため、教室の上に体育館がある小規模の学校の写真

山あいの小さな学校では、教室の上の階を体育館にしている校しゃがあります。たて物がたっている土地を節約(せつやく)して、雪かきなどの手間をはぶくことができます。

児童数(じどうすう)の多い学校では、必要とする教室の数が多いので、雪のふらない地方と同じように、教室のたて物と体育館は別々にたてられています。

雪の落下(らっか)を防ぐ「雪(せ)っぴ防止冊(ぼうしさく)」

通行人の頭上に雪が落ちてケガをしない様に設けられた防止柵の写真

「雪っぴ」とは、屋上などにつもった雪が、横にはみ出して落ちそうになっているかたまりのことです。

校しゃのわきや玄関(げんかん)の上から「雪っぴ」が落ちて、けが人がでないように、屋上には「雪っぴ防止柵」がとりつけてあります。「雪っぴ防止柵」は校しゃだけではなく、道路にめんしたたて物などにも取り付けられています。

屋外遊具(おくがいゆうぐ)のとりはずし

学校の校庭だけではなく、公園などの鉄棒(てつぼう)やブランコなど、屋外にある遊具は雪がふる前に取りはずします。そして、春になって雪が消えたら、ふたたび取りつけています。

なぜなら、雪の重みや雪消えのとき、雪が下に引っ張る力はとてもつよく、鉄棒が曲ったりブランコがちぎれたりするほどなのです。大雪の年には、大きな杉の木が幹(みき)から折れたりします。