第2回 Snow Rich tokamach! 雪国居住空間コンテスト
年平均積雪2メートル超の雪国・新潟県十日町市での雪国暮らしの楽しさや豊かさを考えた居住空間プランを競うコンテストです。
主催:新潟県十日町市
企画運営:エフエムとおかまち
コンテストの開催にあたって
日本有数の雪国・新潟県十日町市。豪雪地域とも言われる雪国を生きる歴史や自然の恵が育んだ独特の文化が色濃く残る場所です。一方で、雪国で暮らす大変さから、この地域を離れていく人々もいます。「雪が無ければいい所なのに・・・」「故郷に帰りたいけど雪が・・・」本音と冗談が入り混じるこのような声は色々なところで聞かれます。
しかし近年「雪国だからできる楽しみ」を胸に移住をする人や、雪国の冬を楽しんでいる人たちも増えてきました。雪国での快適な生活や、雪国だからこそ出来る楽しみを「居住空間」として具現化していただくことで、この地域での暮らしが彩られ、これまでとはまた違う魅力的な場所となることを願っています。
雪国の暮らしを楽しみたい人、雪国で新しい暮らしを始めたい人が、「こんな雪国なら暮らしてみたい!」と思わずうなってしまうアイデア・プランを募集するコンテストです。
コンテストの結果のお知らせ
「一般部門」応募総数44点の中から、一次審査(ブラインド審査)を通過した一般部門5作品の出場となったコンテスト本選会が、2022年12月20日(火曜日)に行われました。
提案者が越後妻有文化ホール「段十ろう」のホールにて、作品のプレゼンテーションを行い、厳正なる審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞1点、特別賞1点が決定しました。
また、「小中高生アイデア部門」応募総数118点の中から優秀賞5点、佳作20点を同日に発表しました。
本選会の動画はこちらから視聴できます【十日町市公式ユーチューブチャンネル】
※敬称略
賞 | 提案者 | 作品名 |
---|---|---|
最優秀賞 | 辻村修太郎、吉田祐介(YaT architects) | 大地と寄り添い暮らす二重円環の家 |
優秀賞 | 塚本慎一郎 | 炬燵の家 |
特別賞 | 亀井康平、荒牧甲登、中川優奈(工学院大学(樫原研究室)) | 大屋根雁木の家 ~失われた雁木造りの記憶の継承~ |
賞 | 学校・学年 | 作品名 |
---|---|---|
優秀賞 | 十日町市立飛渡第一小学校・2年生 | ゆきのふるへやがあるいえ |
優秀賞 | 十日町市下条小学校・3年生 | 冬が楽園ロボットハウス |
優秀賞 | 十日町市立東小学校・5年生 | ながぐつの家 |
優秀賞 | 十日町市立川西中学校・3年生 | 冬の清津峡の家~大地の芸術祭~ |
優秀賞 | 愛知県立愛知総合工科高等学校・3年生 | 雪遊家 |
※優秀賞は学年順に掲載しています。
一般部門受賞作品
最優秀賞
辻村修太郎、吉田祐介(YaT architects)
「大地と寄り添い暮らす二重円環の家」
【講評】
・タイトルのとおり、十日町という地域に寄り添ってくれていると感じたのが一番。
・高床式は地域で見慣れているが、それをアップデートし、地域の工務店の方も新たな視点や気付きを得られる提案。
・冬だけではない、四季を通じた提案があった。
・移住者のための地域との接点作りが考えられており、優しい提案になっていた。
優秀賞
塚本慎一郎
「炬燵の家」
【講評】
・雪国居住空間の提案として秀逸。
・移住者に提案した時に、地域とのつながり方も想像できるプランニング。
・十日町市を知ってもらうためのコンセプトハウスであり、地元の人とつながるコミュニティハウスの側面もあり、ワクワクした。
特別賞
亀井康平、荒牧甲登、中川優奈(工学院大学(樫原研究室))
「大屋根雁木の家 ~失われた雁木造りの記憶の継承~」
【講評】
・問題提起と着眼点が良い。
・雪国ならではの雁木空間をアップデートするという点、その試みから可能性を感じる。
・提案が個人の空間に帰結することなく、街、まわりへと波及し、暮らしが広がると良い。
・道路側に屋根雪を落とす点は改善の余地があるが、非常にまとまったプランニング。
小中高生アイデア部門受賞作品
優秀賞
十日町市立飛渡第一小学校・2年生
「ゆきのふるへやがあるいえ」
十日町市下条小学校・3年生
「冬が楽園ロボットハウス」
十日町市立東小学校・5年生
「ながぐつの家」
十日町市立川西中学校・3年生
「冬の清津峡の家~大地の芸術祭~」
愛知県立愛知総合工科高等学校・3年生
「雪遊家」
佳作
佳作20点については下記一覧をご確認ください。
小中高生アイデア部門受賞作品一覧 (PDFファイル: 565.5KB)
一般部門コンテスト本選会(二次審査)出場作品
一般部門応募総数44作品の中から一次審査(ブラインド審査)を実施した結果、5作品が本選会出場に選ばれました。本選会では一次審査を通過した5作品の提案者がプレゼンテーションを行い、最優秀賞と優秀賞、特別賞を決定します。
なお、本選会は下記日程で実施します。
【日時】
令和4年12月20日(火曜日) 14:00~17:00
【会場】
越後妻有文化ホール「段十ろう」
新潟県十日町市本町1丁目上508−2
※新型コロナウィルス感染状況によって、無観客開催やオンライン開催に変更する場合があります。
(注意)敬称略・応募者順
エントリー1
タイトル:「大地と寄り添い暮らす二重円環の家」
提案者:辻村修太郎、吉田祐介
住所:神奈川県川崎市
所属:YaT architects
【審査員コメント(石田伸一氏)】
従来型の高床式をアップデートする提案。RC部分の面積を小さくすることでコストを下げつつ雁木空間を作り出すアイディアがとても良い。
移住者と地域住居の交流が生まれそうな余白の空間の必要性を感じさせる提案。
アクティブな仕組みとパッシブな仕組みにわけ、テクニカルな部分もしっかりと言及している点、トータルコストで考える削減方策もとても良い。
積雪量によっては非断熱エリアの屋根部分の勾配が3寸勾配のため落雪できずに屋根面に止まってしまう可能性もあるためその点のみ考慮いただいた案を期待する。
エントリー2
タイトル:「かまくらくらーーー十日町を象徴する新たな住宅」
提案者:樋口卓史、山本彰記、遠藤一成、小林拓也
住所:東京都台東区
所属:Archi Thinks
【審査員コメント(石田伸一氏)】
今までの日本の木造建築にはあまり見られないアーチ型の断面構成とかまくらの造形を組み合わせた点がとても面白い。外観もさることながら内観のパース表現からこの建築での暮らしの楽しさが伝わってきた。
非常に面白い案だが、実現性を考慮したコスト面が気になる点として挙げられる。
エントリー3
タイトル:「1/2空気層ハウス」
提案者:粟屋大紀
住所:大阪府大阪市
所属:粟屋大紀建築設計事務所
【審査員コメント(石田伸一氏)】
1/2空気層のコンセプトが丁寧に展開されている。
非常に実現性の高いプランと感じた。
テクニカルな部分においても雪国で快適に暮らすためのディテールがより表現されていて子育て世代へ配慮がされていてかつ、プレゼンテーション資料の構成が良い。
4寸勾配の屋根で落雪をした先の隣地との離れが少ないため敷地選定の改善に期待する。
エントリー4
タイトル:「大屋根雁木の家 ~失われた雁木造りの記憶の継承~」
提案者:亀井康平、荒牧甲登、中川優奈
住所:東京都世田谷区
所属:工学院大学(樫原研究室)
【審査員コメント(石田伸一氏)】
問題提起と、着眼点が良い。
雪国ならではの雁木空間をアップデートする試みから可能性を感じる。
また提案が個人の空間に帰結することなく街へと波及し、街全体が移住者を迎え入れる形にしているところが特に評価すべき点
豪雪に対する考え方の発想が良いことと提案に社会性がある。
農地面は良いが道路面に直接雪を落としている点は再考していただきたい。斜めから見たファサードが特に良いのでそれを生かしたプレゼンテーションに期待する。
エントリー5
タイトル:「炬燵の家」
提案者:塚本慎一郎
住所:宮城県仙台市
所属:フリーランス
【審査員コメント(石田伸一氏)】
炬燵という雪国の象徴をコンセプトにし空間に落とし込み、屋根形状や雪を貯める場所の提案など丁寧に展開されている。炬燵室を中心に家族が集まり、居住空間を棚田のように立体的に構成することでお互いの気配を感じる工夫も評価できる点。
工夫されている屋根ではあるが、落雪せずに溜まってしまう点と下屋の方は勢いよく飛んでしまう点が気になる点として挙げられる。
小中高生アイデア部門の優秀賞作品発表について
小中校生アイデア部門応募総数118作品の中から優秀賞作品を下記日程で発表します。なお、今回応募いただいた全ての作品についても展示を行いますので、ぜひご覧になってください。
【日時】
令和4年12月20日(火曜日) 14:00~17:00
【会場】
越後妻有文化ホール「段十ろう」多目的スペース
十日町市本町1丁目上508−2
【追加展示】
令和4年12月22日(木曜日)から12月28日(水曜日)※火曜日休館
市民活動センター「十じろう」ギャラリー
十日町市本町3丁目6−4
コンテストの概要
コンテストの目的
市民及び当市への移住検討者に対し、市内での暮らしを想定した居住空間のアイデア・プランを発信し、雪国ならではの豊かな暮らしを伝えることで、雪国暮らしをポジティブなイメージに転換し、当市への移住定住促進に繋げることを目的とします。
コンテストの部門
「一般部門」と「小中高生アイデア部門」の2部門に分けて募集します。
各部門について
一般部門
地域の特性を生かした、雪国の生活を楽しめる個人向け住宅の新築、空き家のリノベーションプラン
【想定利用者】
想定年代:子育て中の世帯(年齢・家族構成不問)
【審査の視点】
- 2メートル以上の積雪がある場所だからこそ楽しめる要素がある住宅
- 冬期・積雪期も安全安心に暮らすことができ、ポジティブに暮らせる住環境
- デザイン性、居住時の快適さなど、年間を通じて優れた居住空間
- 地域の特性を生かした移住定住に繋がる要素が含まれている
- 建物及び敷地内の合理的な雪処理方法の確立
- 実現可能性が高い(建築コスト含む)
小中高生アイデア部門
「家族と住みたい雪国の家(暮らし)」をテーマに、「こんな雪国の家で生活をしてみたい」というイメージイラストを募集します。
【審査の視点】
- 2メートル以上の積雪がある暮らしを楽しめる家(住環境)
- 冬も安全安心に暮らせる家(住環境)
- 住んでみたい、暮らしてみたいと思える家(住環境)
- 地域の特性が生かされている家(住環境)
参加資格(応募対象者)
【一般部門】
コンテストの趣旨に適い、提案要件を満たすプランであれば、どなたでも応募することができます(学生可)。
【小中高生アイデア部門】
小中高生であれば、市内外問わずどなたでも応募することができます。
提出物・応募方法
【一般部門】
A3サイズ3枚以下に下記要素をまとめ、PDFファイルで特設サイト内のエントリーフォームから提出
- プラン趣旨
- 建物平面図または準ずるもの
- 外構図または準ずるもの
- パース等のビジュアルが表現された資料
【小中高生アイデア部門】
A3サイズの画用紙(ヨコ書き)に以下の要素のイメージイラストを描き、応募票(特設サイト内からダウンロード・印刷)にゼムクリップに貼り付け、持参もしくは郵送
- 「家族と住みたい雪国の家(暮らし」
- 「こんな雪国の家で生活をしてみたい」
送付先:エフエムとおかまち(新潟県十日町市本町六の一丁目71番地2キナーレ2F)
特設サイト
開催スケジュール
エントリー締切
【一般部門】
プレエントリー締切
令和4年10月31日(月曜日)正午まで
※プレエントリーとは、プランの提出を考えている人がエントリー前に行う参加意思表明のことをいいます。
エントリー締切
令和4年11月14日(月曜日)正午まで
※エントリーする際には、事前にプレエントリーが完了している必要があります。
【小中高生アイデア部門】
エントリー締切
令和4年11月14日(月曜日)必着
一次審査(書類審査)※一般部門、小中高生アイデア部門共通
令和4年11月下旬
※審査は非公開で行います。
二次審査(プレゼンテーション)※一般部門のみ
令和4年12月20日(火曜日)
審査員に対してプレゼンテーションを実施していただきます。
※審査は非公開で行います。
二次審査審査員
審査委員長
関口 芳史 十日町市長
審査員
(注)五十音順
石田 伸一 氏(株式会社石田伸一建築事務所代表取締役)
堀口 正裕 氏(TURNSプロデューサー・株式会社会社第一プログレス代表取締役社長・総務省地域力創造アドバイザー・TOKYO FM「SkyrocketCompany スカロケ移住推進部」 TBSラジオ「地方創生プログラム ONE-J」ゲストコメンテーター)
三輪 良恵 氏(三輪アトリエ一級建築士事務所代表)
副賞
一般部門
最優秀賞(1プラン)
- 賞金10万円
優秀賞(1プラン)
- 賞金5万円
特別賞(1プラン)
- 賞金3万円
小中高生アイデア部門
優秀賞(複数予定)
- 図書カード2~5千円分
各部門共通
入賞プランについては、十日町市が行う移住定住関連促進事業において発信を行います。
【媒体例】
十日町市公式ホームページ移住定住サイト『I’m home! Tokamachi』
- 十日町市公式ホームページ内のUIターン情報専用ウェブサイト
- 月間PV約15,000
コンテスト詳細
下記の特設ウェブサイトで詳細をご覧の上ご応募ください。
第1回 Snow Rich tokamach! 雪国居住空間コンテストの結果について
2022年2月8日に開催された第1回Snow Rich tokamach! 雪国居住空間コンテストについては下記によりご覧いただけます。
この記事に関するお問い合わせ先
総務部 企画政策課 移住定住推進係
所在地:〒948-8501 新潟県十日町市千歳町3丁目3番地(本庁2階)
直通電話番号:025-755-5137
ファックス番号:025-752-4635
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更新日:2023年01月12日