十日町市の地理と自然

更新日:2021年04月26日

十日町市はどこにあるのですか?

青々とした水田地帯に、大きな川と支流が合流した地点に広がる市街地の写真
緑豊かな大地と雄大な山々に囲まれ、遥遠くにみえる市街地の様子

新潟県は本州のちょうど真ん中くらいにあり、日本海に面している県です。なかでも十日町市は県の南東部に位置しています。

十日町市は中央を日本一長い川、信濃川(しなのがわ)が流れる人口5万2千人の都市です。まわりは山々にかこまれた盆地(ぼんち)になっています。

十日町市の東側にはえちご山脈(さんみゃく)があり、冬は日本海でわきあがった水蒸気が上空で冷やされて、雪になってたくさんふってきます。

どうして雪がたくさんふるのですか?

大人の身長以上に積もった雪を男性たちが、雪下ろししている処の写真
トラックの屋根の上に1m以上の雪が積もり、今にも潰れそうな様子

雪がたくさんふるしくみをみてください。

雪がふるしくみ

十日町市は冬が長いのですか?

紅葉した木々と落ち葉にうっすらと雪が積もり、やがて来る冬の到来を告げている写真
長い冬が終わり一斉に芽吹いた芽をみる年配の女性の写真

雪は毎年の平均(へいきん)で、11月19日の初雪から4月6日までふります。根雪(ねゆき)といって、地面に雪がつもっているのは12月13日から4月15日までです。春は4月の上旬から中旬ころにやってきます。

十日町市では雪がとけるといっせいに植物の芽や花が開きます。とてもあざやかな春のおとずれです。

夏と秋は関東地方とほぼ同じです。夏は雪国でも暑いです。

つららは何センチまでのびますか?

長いものは1メートル以上にもなります。

つららがよくできるのは、1月から3月くらいです。昼と夜の温度差が大きくなり、昼間に太陽の光などでとけた雪が、夜の寒さでふたたび氷になることのくりかえしで、つららは大きくなります。

なだれがおきる心配はありませんか?

急斜面沿いの道路を走る車を雪崩から守る防護柵の写真

なだれ防護柵

トンネルの出口付近など、防護柵では効果が薄い箇所に設けられるスノーシェッドの写真

スノーシェッド

なだれがおきるのは、市街地(しがいち)など平らな場所ではなく、山などの急なしゃめんです。

峠道(とうげみち)などでなだれがおきそうな場所には「なだれ防護柵(ぼうごさく)」や「スノーシェッド」などを人や車が被害にあわないように設置してあります。

なだれはおきても、集落が事故にまきこまれる心配はほとんどありません。昔から集落は、なだれにおそわれるような危険な場所にはつくられてこなかったのです。

十日町市では冬に晴れることはあるのですか?

木々に積もった雪が風や重さによって舞い落ちる瞬間の写真

木々から積もった雪が舞い落ちる瞬間

一面雪景色となった集落に、山の尾根から日が差し始めた瞬間の写真

太陽の光が差し込む冬の東田尻集落

晴れる日もあります。雪がふるのは毎年の平均で11月19日から4月6日までです。このうち雪がふる日は平均で80日です。つまり約6割の確率(かくりつ)で雪がふり、残りの約4割は晴れかくもりです。