除雪(じょせつ)・雪おろし
- 流雪(りゅうせつ)こうができる前は、どのようにしていたのですか?
- 流雪(りゅうせつ)こうは、雪を流しすぎてつまったりしないのですか?
- 流雪(りゅうせつ)こうの水は、どのくらいの速さで流れているのですか?
- 流雪(りゅうせつ)こうを使うときのルールをおしえてください
- 雪おろしをするときのルールをおしえてください
- 雪かき、機械除雪(きかいじょせつ)をするときのルールをおしえてください
- 十日町市に、じょせつ車は何台あるのですか?
- 道路じょせつは、だれがするのですか?
- 雪おろしは、毎日するのですか?
- 家の玄関(げんかん)から道路までは、どうやってじょせつをするのですか?
- 雪おろしをしたあとの雪は、どんなことに再利用されるのですか?
- 雪おろしや雪かきを、どんな気持ちでやっているのですか?
流雪(りゅうせつ)こうができる前は、どのようにしていたのですか?

流雪こうができる前は、ブルドーザーなどの大型機械で雪を取りのぞいていました。しかし、大型機械によるじょせつは、今のように毎日行われていたわけではありません。
大雪になると、道路につもった雪や、屋根の雪おろしなどで捨てられた雪が道路にうず高く積まれることもあります。こうなると、自動車は道路を走ることができなくなります。道路の中央を人が歩ける幅(はば)でふみかためられていました。
今では「機械じょせつ」のほかに、「流雪こう」や「消雪パイプ」によって、道路につもった雪はとりのぞかれています。
流雪(りゅうせつ)こうは、雪を流しすぎてつまったりしないのですか?
流雪こうは水を利用して雪を流す側溝(そっこう)のことです。みんなでルールを守って雪を投げ入れているので、つまることはほとんどありません。
十日町市では流雪こうの路線(ろせん)ごとに水を流す時間を決めています。各町内がその時間割のとおりに雪を投げ入れることで雪がスムーズに流れるようになっています。
流雪(りゅうせつ)こうの水は、どのくらいの速さで流れているのですか?
平均(へいきん)で1秒間に1メートル流れるようにつくられています。速いところでは、1秒間に3メートル流れるようになっています。流されている水の量は平均で幅50センチ・深さ20センチです。
流雪(りゅうせつ)こうを使うときのルールをおしえてください

十日町市では、市民のみなさんに次のような使い方をお願いしています。
- 各町内ごとの時間割を守ってください。
- 作業中は流雪こうのふたが開いていることをまわりに知らせるため、赤いはたを立ててください。
- 作業がおわったらすぐに流雪こうのふたを閉めてください。
- 道路のまん中にある投げ入れ口(ふだんはふたがしてある)を利用するときは、誘導員(ゆうどういん)をおいてください。
- 雪を投げ入れるときは、できるだけ細かくくだいて入れてください。(水あがり防止(ぼうし))
- 流雪こうに人が落ちないようにしましょう。流雪こうの転落防止柵(てんらくぼうしさく)は絶対にはずさないようにしてください。
雪おろしをするときのルールをおしえてください

十日町市では、市民のみなさんに次のようなやり方をお願いしています。
- 雪おろし作業は、転落事故(てんらくじこ)などにあわないよう、足もとにじゅうぶん注意しましょう。
- 軒先(のきさき)の雪(せ)っぴ(屋根などからはみだした雪のかたまり)やつららは、通行人や車の上に落ちないよう、早めにかたづけましょう。
- 市街地(しがいち)など住宅がすぐ近くにあるところでは、おとなりに声をかけ、おたがい協力しながら雪おろしをしましょう。
- 落雪式屋根(らくせつしきやね)の軒下(のきした)には、ぜったいに立ち入らないようにしましょう。
- 屋根雪の道路への投げすては禁止(きんし)されています。やむをえず投げすてたときには、すぐにかたづけましょう。
雪かき、機械除雪(きかいじょせつ)をするときのルールをおしえてください

十日町市では、市民のみなさんに次のようなやり方をお願いしています
- 火災(かさい)など緊急時(きんきゅうじ)にそなえ、建物のまわりを雪かきするときには、避難口(ひなんぐち)やにげ道を開けておきましょう。
- 雪の壁がくずれ落ちて人にぶつかったり、雪を消すための池に人が落ちないようにしましょう。
- 大型じょせつ機には近づかないでください。作業中の大型じょせつ機はとても危険(きけん)です。かならず誘導員(ゆうどういん)の指示にしたがってください。(大型じょせつ機で作業をするときは、かならず誘導員をつけることになっています)
- 小型じょせつ機での事故を防止しましょう。小型じょせつ機に雪がつまった場合は、かならずエンジンを止めてから雪を取りのぞきましょう。
十日町市に、じょせつ車は何台あるのですか?
十日町市がもっているじょせつ車は80台あります。このほかに除雪をしてくれる業者が、会社・個人あわせて121業者あり、約400台のじょせつ車があります。
たくさんのじょせつ車を使って、国道や県道、市道そして歩道などのじょせつをおこなっています。
道路じょせつは、だれがするのですか?


道路じょせつは、市役所や各町内から仕事を受けた会社の人が、それぞれの道ごとにおこないます。ほとんどが建設や道路関係の会社です。雪がつもると建設会社などでは、屋外(おくがい)の工事があまりできなくなります。その代わりにじょせつの仕事をいっしょうけんめいがんばっています。
じょせつ作業をする人は、夜中に出勤して、朝までに作業を終わらせます。たくさん雪がふるときには、こうたいで一日中作業をすることもあります。
また、家の庭先など小さな道は、それぞれの家の人がじょせつをします。
雪おろしは、毎日するのですか?
毎日はしません。屋根に雪が1メートルくらいつもると雪おろしをします。ほとんどの人が、たくさん雪がふったあとの休日や、夕方仕事が終わってから雪おろしをします。
最近ふえている「落雪式(らくせつしき)住宅」や「融雪式(ゆうせつしき)住宅」、「耐雪式(たいせつしき)住宅」では雪おろしはしません。
家の玄関(げんかん)から道路までは、どうやってじょせつをするのですか?
道路は市や県がじょせつをしますが、玄関先はそれぞれの家の持ち主が責任をもって雪かきをします。玄関と道路がはなれている家は、スコップやスノーダンプ、小型じょせつ機などを使って雪かきをします。なかには、玄関の雪を井戸水を使って雪を消す家もあります。
雪おろしをしたあとの雪は、どんなことに再利用されるのですか?
屋根につもった雪は、家のまわりの空き地にすてたり、流雪こうに投げ入れたりします。雪おろしをした雪は、ほとんど再利用することはありません。
ただし、最近では屋根雪(やねゆき)を保存(ほぞん)する住宅や、雪を地下室にたくわえてクーラーのかわりに使う施設などもできています。
雪おろしや雪かきを、どんな気持ちでやっているのですか?

大切な建物や交通を雪から守るために、しんけんな気持ちで雪かきをしています。そして、「どんな工夫をしたら、もっと快適に雪国の生活をおくることができるだろうか」と考える人がたくさんいます。
そんな人たちの工夫や知恵、努力があつまって昔にくらべてはるかに快適(かいてき)な雪国の生活が実現(じつげん)しているのです。
更新日:2021年04月26日